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1673年に岩国3代領主の吉川広嘉が建造
錦帯橋は1673(寛文13・延宝元)年に岩国藩主吉川広嘉により建造されました。特に反り橋の構造は精巧であり現代の橋梁工学から見ても非の打ち所がないと称されています。
また最大の見どころである木造アーチの美しさと技術には先人たちのこの橋に賭けた魂を感じさせます。しかし、その後、錦帯橋は度々の洪水で橋が流されるという憂き目にあいます。
橋の全長は193.3m
橋の全長は193.3m、アーチ部分の最高点は川床から約13mもあります。錦帯橋は何度も洪水によって流された歴史があります。そのため流されない橋の研究が重ねられ、中国の絵図である「西湖遊覧志」を参考に造られました。
こうしたたゆまぬ努力がこの錦帯橋を今の形にしているのです。激流にもびくともしない錦帯橋は見どころがいっぱいです。
「平成の架け替え」
1953年再建以来、痛みが目立ち始め平成の時代になり50年ぶりの架け替えが行われました。見どころは松、ひのき、けやきを使い昔ながらの工法で組んで行く作業方法です。そしてこれまでの錦帯橋のイメージを変えることなく無事2004年3月に完了しました。
工法は江戸時代から変わらずに伝承されている
江戸時代から受け継がれてきた工法には驚くべき知恵と工夫がなされており、工芸的な美しさも細部に渡るなど力学的な根拠もあるのです。それままさに木を知り尽くし、木を生かす技術の高さを当時の職人たちが知り尽くしていた証拠と言えます。
何気なく佇む錦帯橋には古い技術と伝統を伝え続けてきた先人たちの思いが宿っているのです。
錦帯橋の見どころ
錦帯橋といえば絶対に見ておきたいのが、木組みが整然と並び幾何学模様を作り出している橋の裏側です。この木組み工法のより一つのアーチで 60tの重さにも耐えうることが実験で証明されたほどです。
こうして間近で錦帯橋を見てみると、どれだけ緻密に造られた橋なのかが皆さんにも分かるのではないでしょうか。まさにこれこそが錦帯橋の魅力といっても過言ではないでしょう。
構造美
錦帯橋のアーチ形状は、創建当時から最も安定した形状であることが証明されています。力学的に合理性がある構造物には、構造美という造形美にはない独特の美しさがあるのです。
安定感と洗練された軽快な美しさは創建の天才的な棟梁であった児玉九郎右衛門によるものです。そうした構造美は海外でも広く知られ近年は外国人のアクセスも増えています。
土木建築技術の粋が集結
中央にあるアーチは「カテナリーカーブ」と呼ばれ重力に逆らわない自然な形のため強度が強いとされています。経年変化による木材の反りや変化、長年の加重による沈降を考えてミリ単位で調整をしていきます。
使用する木材の性質によっても、また同じ種類の木材でもそれぞれ特徴も違います。そのくせを見抜いて細かな調整をするのが大工職人の経験と勘なのです。
風景美
錦帯橋の風景を楽しむなら何と言っても岩国城からの眺めに尽きます。ロープウェイで山頂まで行き、展望台から眺めると錦帯橋と、箱庭のような城下町が見渡せます。
そしてもう一つのポイントは錦帯橋の光景を船上からみることです。錦川では3シーズンに渡り遊覧船が運行されます。季節の移ろいを船上から錦帯橋を通して感じることができるのです。船上から見る橋の裏は錦帯橋を語る上でぜひ見ておきたいところです。
「錦川」「錦帯橋」「岩国城」の定番構図
アクセスも便利な錦帯橋ですが、人気定番スポットは橋の東側の河原から、山頂の岩国城も写る構図になります。錦帯橋は季節によって桜が楽しめ夜桜も最高です。
秋には紅葉越しに眺める錦帯橋も素敵です。また橋の下を流れる錦川は清流らしく綺麗な透き通った水で鮎の陰を追うこともできます。川では鵜飼が鑑賞できたり、鵜飼遊覧船に乗って食事をしながら夜の帳が下りる錦帯橋を堪能できます。