今さら聞けないチーズの上手な保存方法まとめ！おすすめの容器は？

余ったチーズはどのように保存したらいいのでしょうか？チーズは直射日光に当たったり高温下に置いたりすると脂肪が溶け出てしまうため、冷蔵保存が基本です。また冷蔵庫内は大変乾燥しているため、乾燥に気を付けて冷蔵する必要があります。

ではチーズは冷凍保存できるのでしょうか？チーズは冷凍保存が可能です。チーズは開封するとカビが生えやすい食材なので、冷蔵庫へ入れた上で賞味期限に関係なく数日、日持ちするものでも数週間を目安に食べきる必要があります。

その点冷凍なら1ヶ月程保存できるため、口を開けたもののすぐに食べきれない場合は、早めの冷凍がおすすめです。

チーズは冷凍保存できますが、解凍すると風味や舌触りが変わってしまうため、そのまま口にすると美味しくないと感じる場合があります。そのため加熱調理をしてから食べるのがベターですが、加熱する際は解凍せず、凍ったまま加熱調理をしないと味が落ちやすくなります。

そのためチーズを冷凍する時は、冷凍庫から出してすぐに使えるように1回分ずつ小分けにすることが大切です。

またチーズの美味しさを冷凍後も保つためには、急速冷凍が欠かせません。凍結スピードが遅い緩慢（かんまん）冷凍の場合、食材に含まれる水分が凍る際に膨張し、食材の細胞が破壊されます。すると食感や風味の低下を招き、味が落ちる原因になります。

一方凍結スピードが速い急速冷凍の場合、食材に含まれる水分が凍る際に膨張しないので食材の細胞も破壊されません。そのため食感や風味の変化を最小限に抑え、美味しさをキープできます。

チーズを急速冷凍する方法はラップに包み、アルミトレーなどにのせて冷凍庫へ入れます。その後凍ったらチーズをフリーザーバッグに入れ、再度冷凍庫に入れると短時間で凍結できます。

白カビタイプのチーズ保存方法と、開封後の賞味期限をご紹介します。白カビタイプは表皮全体が白いカビで覆われていて、カマンベールチーズ・クロミニエ・シャウルスなどが該当します。

白カビタイプは熟成が進むほど赤茶色の斑点が表皮に現れ、同時に内側が柔らかくなるため、食べごろの見極めが大切です。

白カビタイプの保存方法は切り口をぴったりラップで包み、ジッパー付きバッグに入れて空気をしっかり抜いて密閉します。保存場所は野菜室です。

あるいはラップに包んだチーズとぬれ布巾を一緒に密閉容器へ入れる他、湿らせてよく絞ったキッチンペーパーで包んだチーズを密閉容器に入れる方法もあります。

白カビタイプの開封後の賞味期限は1週間が目安です。一般的に白カビタイプは外側から内側に向かって熟成が進み、若い頃は硬めでほのかな酸味を感じます。そして熟成に伴い、とろけるような柔らかさに変化します。

熟成しても見た目はほぼ変わりませんが、種類によって苦みが出ると食べごろを過ぎていると判断します。

フレッシュタイプのチーズ保存方法と、開封後の賞味期限をご紹介します。フレッシュタイプは熟成させないチーズを指し、主原料である乳に乳酸菌などを加えて固め、水分を取り除いたものです。

そのためミルクのフレッシュな風味に加え、クセのない味わいとしっとりしたソフトな食感が魅力です。フレッシュタイプにはクリームチーズ・カッテージチーズ・モッツァレラチーズ・マスカルポーネチーズなどが該当します。

フレッシュタイプの保存方法は、商品が入っていたケースのまま冷蔵室へ入れます。ケース入りではないチーズは、密閉容器に入れて保存します。フレッシュタイプはチルド室で保存すると、温度が下がりすぎてボソボソした口当たりになりやすいので注意しましょう。

フレッシュタイプの開封後の賞味期限は2日～1週間が目安です。フレッシュタイプは新鮮なものほど味が良く、加熱せずにそのまま食べるのが一番美味しい食べ方です。冷凍や加熱調理には向いていないので、できるだけ早めに食べきることをおすすめします。

青カビタイプのチーズ保存方法と、開封後の賞味期限をご紹介します。青カビタイプは青カビ菌を用いることから「ブルーチーズ」と呼ばれ、舌をピリッと刺激するような風味と非常に強い塩気、そして他にはない独特の香りが特徴です。

さらに白カビとは逆に、内側から外側に向かって熟成していきます。また輸入時に食べごろを迎えている商品が多いので、大部分はお店で買った後すぐに美味しく食べられます。青カビタイプにはゴルゴンゾーラ・ロックフォール・カンボゾラ・スティルトンなどが該当します。

青カビタイプの保存方法はラップでぴったり包んだものを密閉容器に入れ、チルド室で保存します。保存中に水分が出たら、キッチンペーパーで拭き取りましょう。また青カビは性質上繁殖力が強いため、他の食材に青カビが移らないよう、必ずラップと容器の二重で密閉して保存します。

青カビタイプの開封後の賞味期限は10日間が目安です。においや舌への刺激が強くなったら熟成が進んでいると判断します。保存中に熟成が進みすぎて食べにくい場合は、カレーやシチューといった煮込み料理に使うと美味しく食べられます。

ハードタイプ・セミハードタイプのチーズ保存方法と、開封後の賞味期限をご紹介します。ハードタイプ・セミハードタイプはチーズを製造する工程でプレスすることにより、水分量を減らしているため硬質です。同時に保存性が高い上、熟成が緩やかに進むので食べごろを長く楽しめます。

ハードタイプにはエメンタール・パルミジャーノレッジャーノ・エダム、セミハードタイプにはゴーダ・カンタル・サムソーなどが該当します。

ハードタイプ・セミハードタイプの保存方法は切り口をラップでぴったり包んで密閉容器に入れ、野菜室で保存します。

ハードタイプ・セミハードタイプの開封後の賞味期限は2～3週間が目安です。熟成が進むと風味が一層深く豊かになるため、少量ずつ食べて熟成による味の変化を楽しむこともできます。

チーズを保存する時にはどのような容器を使ったらいいのでしょうか？チーズの保存におすすめの容器3選をご紹介します。

チーズの保存におすすめの容器1つ目は、スケーター「ハム チーズ 保存容器」です。サイズは140×120×31mm、容量は260ml、カラーはホワイト×グリーン、ブラック×レッドの2色から選べます。

ハム チーズ 保存容器はスライスチーズがぴったり入るコンパクト設計で、指が入る長穴付のすのこがセットになっているため最後の1枚まで簡単に取り出せます。また乾燥を防ぐため、チーズを新鮮なまま保存できます。

チーズの保存におすすめの容器2つ目は、ティファール「マスターシール フレッシュ」です。サイズは9種類から選べます。スクエア1.75L・850ml・250ml、ラウンド1.1L・150ml、レクタングル（長方形）2.3L・1.0L・800ml・550mlです。電子レンジ・食洗器OKです。

マスターシール フレッシュは「取っ手の取れるフライパン・鍋」でおなじみのティファール製で、とにかく密閉力に優れています。そのため雑菌の入り込む隙間を与えず、チーズの新鮮さと美味しさを長持ちさせます。またサイズ展開が豊富なので、用途に合わせた使い分けが可能です。

チーズの保存におすすめの容器3つ目は、旭化成「ジップロックコンテナー」です。バリエーションはスクエア型やラウンド型など10種類以上から選べます。冷凍保存・電子レンジOKです。

ジップロックコンテナーはフタの中央部分を押すことによりパチンと閉まり、しっかり密閉できる容器です。また本体・フタ共に冷凍保存・電子レンジ加熱に対応している上、積み重ねて収納できるため使い勝手抜群です。それでいてお手頃価格なので、必要なサイズを気軽に購入できます。

チーズは乾燥に弱いため、切り口をラップでぴったり包んでから密閉容器に入れて保存すると美味しさが長持ちします。ただしチーズの種類により、冷蔵庫内の保存場所や開封後の賞味期限の目安は異なります。

白カビタイプは野菜室で1週間、フレッシュタイプは冷蔵室で2日～1週間、青カビタイプはチルド室で10日間、ハードタイプ・セミハードタイプは野菜室で2～3週間です。チーズの種類別の特徴を知り、上手に保存して最後まで美味しく食べましょう！