アロマオイルで自分だけの手作り香水を！作り方やおすすめレシピをご紹介！

アロマディフューザーやアロマ加湿器などアロマを使った物は生活の中に多くあり、取り入れている方も多いのではないでしょうか。

アロマテラピーを趣味にしている方の中には、本格的にアロマの勉強をしている人や、アロマオイルを使ったアロマワックスバーなどを手作りする人もいらっしゃいます。

アロマオイルを使うと、手作りの香水まで作れることをご存知でしたか？今回本記事では、手作り香水の作り方や、アロマオイルのおすすめブレンド具合の作り方をご紹介します。

そもそも日頃使っている香水とはどのようなものなのでしょうか。香水と一口に言っても、いくつか種類があるのをご存知でしょうか。香水はざっくりと分けてもオーデコロン・オードトワレ・オードパルファン・パルファムに分けられます。

オーデコロンからパルファムまでの違いは、中に入っている香料（アロマオイル）の濃度の違いです。一般的にはオーデコロンは全体の1～5％、オードトワレは全体の5～10％、オードパルファンは全体の10～15％、パルファムは全体の15～30％が含まれています。

また、濃度が高いほど香りの持続時間も長くなる傾向にあります。オーデコロンは約1～2時間、オードトワレは2～5時間、オードパルファンとパルファムは5～12時間ほどの持続効果があるといわれています。

オードパルファンは比較的安価な香水としてよく販売されているものが多く、パルファムは価格が高めの香水として販売されているケースが多いです。

アロマオイルとは、日本では精油とも呼ばれる香り成分を植物から抽出したエッセンスの事を指します。ハーブやさまざまな花・葉・果物の皮や根っこなどを蒸したり、絞ったりして抽出した天然素材のエキスで、大量の原料植物からわずかな量しか採れない貴重なものです。

植物によって特有の香りとさまざまな効能を持っていて、アロマテラピーの基本となっています。わかりやすいところだと、ラベンダーの香りは眠りを誘ったり、反対にミントの香りは眠気を飛ばしたりするのに効果があるといわれています。

またアロマオイルには各植物によってさまざまな効能もあります。神経系の働きを鎮め、心身をリラックスさせる作用や、ホルモンの分泌率を調節する作用、免疫の働きを強め、活性化する作用、胃腸の消化活動を促し活発食欲を増進する作用などがあります。

また、細菌やウイルス、虫を寄せ付けない効果のあるものもあります。細菌やカビなどを増やさない効果の植物や、ウイルスの増殖を抑える作用のあるもの、蚊などの虫を寄せ付けない作用のあるものなど様々な種類があります。

それではいよいよ、アロマオイルを使った手作り香水の作り方の手順をご紹介して行きましょう。手作り香水に必要な準備物も数多くはありませんので、是非一度チャレンジしてみてください。

手作り香水を作るのに必要なものは、無水エタノール・お好みのアロマオイル・遮光瓶です。予想より少なくて驚いたのではないでしょうか？手作り香水は非常にシンプルで簡単に作れるのです。

作り方を紹介する前に少し豆知識をご紹介します。何故香水の瓶はガラスが使われているのかご存知ですか？ガラス瓶は耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性が高く、空気を通しません。そのため、アロマオイルや香水などの保存に向いていることからガラス瓶が使われています。

19世紀フランスで香水瓶が流行を始めると、さまざまなデザインの香水瓶が登場し女性を中心に人気を集めました。ルネ・ラリックやバカラなどの一流のガラス工芸家が作った香水瓶は、芸術作品として現在でも高い人気を誇っています。

それでは、手作り香水の作り方を紹介します。まず無水エタノール10mlを遮光瓶に入れたら好みのアロマオイルを20滴入れしっかりと混ぜましょう。

混ぜたら香りを馴染ませるため、そのまま一晩寝かします。一晩寝かしたら香水瓶に移して通常通りの使い方で使います。工程としては以上となります。

より一層本格的な香水を手作りで作ってみたい！という方はトップ・ミドル・ベースの3つのノートをバランスよくブランドしてみましょう。

トップとは、香水をつけてから10分程度の香水の第一印象ともとれる香りであまり持続しないことが特徴です。オレンジなど柑橘系やペパーミントなどが挙げられます。

香水の香りの中でも一番の芯の部分に当たるのがミドル部分です。しっかりと落ち着いた香りでつけ始めてから3時間程度香ります。中心部分なだけはあり、ローズやイランイランなど種類豊富に香りの種類があるのが特徴です。

最後に余韻のように香水が香るのがベース部分で、つけ始めてから12時間程度香ります。サンダルウッドやシダーウッドなど樹木系の香りが多く使用されている傾向にあります。

今回ご紹介します3つのノートは、グラデーションのように徐々に変化していきます。人に会う30分程前から香水を付けておくと、一番いい香りを出す事ができます。

アロマオイルを使ってより本格的な香水を作りたい場合は、アロマオイルをおよそベース3︰ミドル5︰トップ2の割合でブレンドする事がポイントです。また混ぜる時も瓶にエタノールを入れたら、アロマオイルをベース・ミドル・トップの順番で混ぜていくことが重要なポイントになります。

アロマオイルで香水を作る時に、シンプルに1つのアロマオイルで香水を作るのもおすすめですが、せっかくならいっそう本格的に香りを作りたい人向けに、アロマオイルを使ったおすすめのレシピをご紹介します。

香水の香りは主に3つの香りに分類されます。誰にでも好まれるシトラス系、女性らしさを演出できるフローラル系、男性にもおすすめなウッディー系の3種類です。各香りのアロマオイルレシピの詳細は以下の通りです。

シトラス系は柑橘系のアロマオイルを使用する傾向が強い香りです。爽やかな香りなので万人受けする香りといえますが、トップの香りが強くあまり香りは長続きしません。

シトラス系の香水の作り方はレモンを約8滴、グレープフルーツ約7滴、ミント約5滴のアロマオイルを混ぜる事でフレッシュな香りが作れます。

フローラル系の香りは、名前の通り花から抽出したアロマオイルを使用する傾向にあります。使用する花のアロマオイルで、セクシーな香りからスイートな香りまでさまざまな香りを表現できるのが特徴です。

ローズ約5滴、ゼラニウム約15滴のアロマオイルをブレンドするとスイートな香りが完成します。ジャスミン約5滴、ベルガモット約8滴、ラベンダー約7滴のアロマオイルをブレンドすると少しセクシーな香りが完成します。

花からエキスを抽出した香りのアロマオイルは種類も豊富なので、色々とチャレンジしてみるのもおすすめです。

ウッディー系は、3種類の中で一番香りが長続きする傾向にあります。ウッド系のアロマオイルを使う事が多く、男性的な香りなのでユニセックスで使用できます。

サンダルウッド約15滴、バニラ約5滴をブレンドするとウッディーな香りの中でも甘めなスイートな香りが完成します。

反対に、シダーウッド約10滴、ヒノキ約7滴、グローブ約3滴のアロマオイルをブレンドするとビターな香りが完成します。香水だけではなく、ルームフレグランスにしてもおすすめのレシピです。

また、アロマオイルによって香りが強いものや弱いものもあります。バニラは香りがとても強く、カモミールやシナモン、レモングラスなどはやや強め、ゼラニウムやローズマリーはやや強い傾向にあります。

反対にラベンダーやレモン、グレープフルーツは香りが弱い傾向にあります。また、妊娠初期や授乳中、高血圧の人には使用してはいけないアロマオイルの種類もあります。アロマオイルを使用する前にはきちんと確認するようにしましょう。

アロマオイルで香水を作る際にもいくつか注意点があります。さまざまなアロマオイルを使用して手作り香水を作る時に、先程紹介したレシピを使っても自分好みの香りになるとは限りません。そんな時に役に立つのが「ムエット」です。

ムエットとはなんでしょうか。香水を販売しているところで香りを試しすときに、紙に香水を一振りして香りの確認をした事はありませんか？その時に使用している細長い紙をムエットと呼びます。

手作り香水作りにチャレンジするときは、ムエットを何枚か用意するのがおすすめです。ムエットは無印良品や100均でも販売されていますが、画用紙を短冊切りにすると代用も可能です。

まずムエットにアロマオイルの名前を書き込み、アロマオイルを一滴垂らしましょう。他のブレンドしたいアロマオイルも、先程と同様にアロマオイルの名前を書き込み一滴垂らします。

そうしたら、ムエットを同じ高さに揃え扇のように広げて持ち一度香りを確認します。トップのものは高めに、ベースのものは低めにムエットを持って香りのバランスを確認しましょう。

香りのバランスや好みをチェックしたら、レシピ通りに香水を手作りしましょう。一手間に感じるかもしれませんが、この一手間で手作り香水の満足度も変わってきますので取り入れることをおすすめします。

また手作り香水の保存に関する注意点としては、空気に触れるとアロマオイルは劣化が進んで行くので手作りの香水は、できる限り3週間以内に使い切るようにしましょう。

アロマオイルは直射日光が当たるのもよくありませんので、出来上がった香水や余ったアロマオイルは冷暗所で保管するようにしましょう。

アロマオイルを使った香水の作り方や、アロマオイルを数種類使った香水レシピをご紹介してきました。手作りの香水は簡単に出来るのでおすすめです。

手作りの香水は市販の香水よりも穏やかな香り立ちで、キツイ香りが苦手な人にもおすすめです。市販の香水は肌に合わない人や、市販の香水に飽きてしまった人は自分好みのアロマオイルをブレンドして、オリジナル香水を作ってみてはいかがでしょうか。