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コンビニでビール券は買える?使える?
電子マネーやQRコード決済など幅広く対応しているコンビニでは、さまざまなキャッシュレス決済に対応しています。現金を利用しない支払い方法にはギフト券や商品券などがありますが、ビール券も同じように現金を使わない決済方法として人気です。
ビール券は金券なので、商品券と同じように使えます。ただし「ビール券」という名称なので、「ビール以外の支払いには使えないのではないか」と疑問に思っている人も少なくありません。
そもそもビール券とは?
日本では、昭和44年(1969年)からビール券が発券されています。発売当初はビール大手企業のアサヒビールが独自に発券していました。その翌年にはサッポロビール、キリンビール、サントリーが独自のビール券を発券し、一気に認知度が高まります。
その影響もあり、国内最初のビール券発券から2年後には、全国酒販協同組合連合会(全酒販)がビール券発券事業に乗り出します。
その後ビール販売に関する環境の変化やビール券の運営に関する諸経費の上昇などの理由で、平成21年(2009年)をもって大手企業4社はビール券発券に関する事業から完全撤退しました。
なお2018年には、東京酒販協同組合連合会がビール券発券事業に参入しています。そのため現在新規でビール券を発券しているのは、全国酒販協同組合連合会と東京酒販協同組合連合会の2団体です。
ビール券は2種類の券が発行
ビール券の新規発券事業を行っているのは全国酒販協同組合と東京酒販協同組合連合会の2団体ですが、どちらの団体が発券しているビール券も種類は同じです。
一般的には「ビール券」と呼んでいますが、2団体が発券しているビール券の正式名称は「ビール共通券」なので、額面にも「ビール共通券」と記載されています。現在発券されているビール券は、大瓶2本ビール券と350ml缶ビール2本ビール券の2種類です。
ビール券は一定期間でリニューアルされますが、種類は原則上述の2種類です。大瓶2本ビール券と350ml缶ビール2本ビール券にも種類があり、それぞれに2種類ずつあります。
大瓶2本ビール券はA-23ビール券とA-21ビール券、350ml缶ビール2本ビール券はK-9ビール券とK-7ビール券です。
A-23ビール券、A-21ビール券、K-9ビール券、K-7ビール券ともビール券取扱店舗であれば支払いに使えるのですが、いずれのビール券も使う際には注意が必要です。
ビール券の紹介文の多くで「新・ビール券」「旧・ビール券」という表現が見られますが、これは平成17年9月を境に分類されています。実は平成17年9月以降に発券されたビール券から、有効期限が設けられるようになりました。
そのため平成17年9月以前に発券された有効期限のないビール券を「旧・ビール券」、9月以降に発券された有効期限付きビール券を「新・ビール券」と分類しているのです。(一部の旧・ビール券には有効期限付きのものもあるため注意してください。)
またA-23ビール券とA-21ビール券、350ml缶ビール2本ビール券はK-9ビール券とK-7ビール券は発券時期が異なります。その影響で新・ビール券といっても、種類によって有効期限が異なる点に注意が必要です。
なおA-23ビール券とK-9ビール券は2027年3月31日、A-21ビール券とK-7ビール券は2026年3月31日が有効期限となっています。
ビール券を購入できるコンビニ
ビール券の購入は、基本的に酒類を取り扱う店舗が窓口です。全国各地にあるコンビニも酒類を扱う店舗が多いですが、コンビニでの購入は可能なのでしょうか?
セブンイレブンの一部店舗
コンビニでビール券の購入は、基本的に行っていません。ここで「基本的に」という表現を使ったのは、コンビニの一部店舗では購入ができるからです。コンビニの多くはチェーン店展開をしており、コンビニ直営店とコンビニフランチャイズ店の2種類にわかれます。
コンビニ直営店・コンビニフランチャイズ店とも酒類を取り扱う店舗がありますが、コンビニでビール券の販売を行っているのはほんの一部です。
たとえばコンビニ大手のセブンイレブン、ローソン、ファミマの3社でいえば、コンビニ直営店での販売はいずれも行っていません。それどころかローソンとファミマは、コンビニフランチャイズ店でもビール券の販売がないため、購入は不可です。
これに対してドミナント戦略で店舗を拡大しているセブンイレブンでは、一部のフランチャイズ店で販売しています。ビール券が購入できるセブンイレブンフランチャイズ店の多くは、かつて酒屋を運営していた店舗です。
そのため酒屋時代にビール券販売を行っていたセブンイレブンフランチャイズ店では、コンビニに移行してからもビール券の購入ができるケースが目立ちます。大手コンビニの購入状況は以上ですが、全国にはほかにもチェーン展開しているコンビニが複数あります。
そこで知名度の高いコンビニ(デイリーヤマザキ、スリーエフ、セイコーマート)3社で、ビール券購入状況を調べてみました。すると3社のコンビニでは、大手コンビニのセブンイレブンと同じ対応をしていることがわかりました。
いずれのコンビニも基本的にはビール券の販売を行っていませんが、セブンイレブンのように一部のコンビニフランチャイズ店で販売しているため、購入が可能です。
ビール券を使えるコンビニ
ビール券の購入に対応しているコンビニは少ないですが、ビール券が使えるコンビニは意外と多いです。そこで先ほどと同じように「コンビニの支払いにビール券が使えるか」を、コンビニ全店舗で調べました。
セブンイレブン・ローソン・ファミマでOK
セブンイレブン、ローソン、ファミマのコンビニ大手3社の状況を調べたところ、こちらはすべての店舗で使えることがわかりました。ただし購入に関してはコンビニ直営店とコンビニフランチャイズ店で対応が分かれています。
そこでビール券の使用に関しても、コンビニ直営店・コンビニフランチャイズ店に違いがないか確認しました。大手コンビニのセブンイレブン、ローソン、ファミマでは、いずれもコンビニ直営店・コンビニフランチャイズ店で使えるとのことです。
ビール券の販売を一切行っていなかったローソンやファミマで使えるということは、大手コンビニ以外でも使える可能性が高いのではないでしょうか?そこで引き続き大手コンビニ以外の状況を調べてみたところ、やはり使える店舗は拡大していました。
まず一部店舗でビール券の販売を行っていたデイリーヤマザキ、スリーエフ、セイコーマートの対応状況ですが、こちらは店舗によって異なります。
スリーエフとセイコーマートでは、コンビニ直営店・コンビニフランチャイズ店ともに使えますが、デイリーヤマザキは一部店舗に限り使用可能です。
デイリーヤマザキは、ビール券の販売を行っている店舗で使用に対応していることが多いため、販売をしていないコンビニ店舗では使用不可と考えた方がよいでしょう。
なおデイリーヤマザキ、スリーエフ、セイコーマート以外のコンビニでも、ビール券が使えるケースがあります。ポプラグループが運営するコンビニ・ポプラと、JR東日本のエキナカに店舗を構えるコンビニ・NewDaysも、支払いにビール券が使えるコンビニです。
ポプラとNewDaysは直営店が基本なので、どの店舗でも原則ビール券が使えます。なおほかにも国内にはコンビニがありますが、知名度のあるコンビニ店舗でビール券が使える店舗は、上述のコンビニのみです。
コンビニでビール券を使う時の注意
セブンイレブン、ローソン、ファミマといった大手コンビニ3社以外にもビール券が使える店舗は多いのですが、コンビニでビール券を使う際には以下のことにも注意が必要です。
年齢確認に注意
ビール券はビール以外の商品の支払いにも利用可能ですが、コンビニで利用する場合、「商品にビールを含んでいる場合」としている店舗もあります。
ビールのようなアルコール製品は、20歳以上の成人に限り販売が許可された商品です。そのため未成年者がコンビニの支払いにビール券を使用する際、年齢確認を求められるケースがあります。
おつりが出るコンビニと出ないコンビニがある
ビール券は商品券や米券のような金券の一種ですが、おつりの対応については店舗によって異なります。そもそもビール券そのものが、ややあいまいな金券です。
額面には販売金額が記載されていますが、これはあくまでも希望小売価格のため、実際の販売価格は取扱店舗によって異なります。そのため酒屋でビール券を利用しても、おつりが出ないことがあります。
コンビニも酒屋と状況は同じで、おつりが出る店舗は一部にすぎません。なお大手コンビニでおつり対応をしているのはローソンのみで、セブンイレブンとファミマはおつりが出ません。大手コンビニ以外でおつりが出るのは、スリーエフ、セイコーマートです。
ビール券をコンビニで使う時は事前確認するのがおすすめ
贈答品としてもらうことが多いビール券はビール以外の買い物にも利用できますが、コンビニで利用する際は注意が必要です。
ビール券に対応している店舗は複数ありますが、おつりが出るコンビニは限定されています。そのため賢くビール券で買い物をするのであれば、事前に店舗の対応状況を確認するのがおすすめです。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。