ペリーも愛した美しいビーチ【伊豆下田】で自然の恵みをたっぷりと受けよう！

伊豆下田は静岡県の伊豆半島の南部東側に位置し、海と山に囲まれた美しい街です。エメラルドグリーンの海と白い砂浜は伊豆下田を代表する景勝地です。海の幸に恵まれ、金目鯛の水揚げ量日本一を誇ります。温暖な気候で、一年中様々なイベントが行われています。

伊豆下田にあるペリーロードは、幕末期に黒船で来航したペリー提督とアメリカ海軍が歩いたとされ、日本の開国史にまつわる歴史名所が点在しています。

波が海岸の崖に打ちつける際に柔らかい地層や断層などの弱い部分が削られて、洞窟ができることがありますが、そうした海の洞窟を海食洞（かいしょくどう）といいます。

下田市田牛ある「龍宮窟（りゅうぐうくつ）」は、大きな海食洞の天井が一部崩れ、直径約50ｍの天窓が開いた神秘的な洞窟です。龍宮窟は自然遺産として価値が認められ「ジオサイト」の認定を受けています。

龍宮窟へは道路沿いにある入口から洞窟内に入り、天窓の下に立つことができます。龍宮窟の天窓は、伊豆の各地にあるものの中でも最大級で、上から降り注ぐ光は幻想的です。

洞窟の壁には海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが層を作り、青い海水とのコントラストが見事です。龍宮窟を見下ろす遊歩道も整備されていて、海食洞を様々なポイントから観察する事もできます。

龍宮窟の上から下をのぞきこむと、波の浸食によりハート型に見えます。そのかわいらしい姿が人気を呼び、伊豆下田の人気のスポットの一つとなっています。龍宮窟は下田の市街地から車でおよそ15分、バスを利用すると20分くらいの場所にあります。

龍宮窟から徒歩2分程のところには田牛サンドスキー場もあります。冬の季節風によってできた傾斜30℃滑走距離45mの砂のゲレンデをソリで一気に滑り降ります。持参またはレンタルしたソリで楽しむことができます。

金目鯛（キンメダイ）は鮮やかな朱色をした高級魚で、白身にたっぷりと脂がのり、ふっくらとした食感と上品な味わいが人気です。下田港は金目鯛の水揚げ量日本一で、下田港の漁獲量の約80％が金目鯛です。

金目鯛は深海魚なので一年中水揚げされますが、旬は12月～2月です。冬の時期は肉厚でしっとりした金目鯛を楽しむことができます。また、6月以降も脂ののった金目鯛を楽しめます。

金目鯛の料理といえば刺身や煮付け、しゃぶしゃぶなどが定番です。クセがなく、白身魚ながら脂がのったとろりとした舌触りで多くの人を魅了します。小骨も少ないので、子どもや年配の方にも食べやすいでしょう。

また下田では、続々と新しい金目鯛メニューが開発、販売されています。下田近海でとれた新鮮な魚介と金目鯛がのった豪華な海鮮丼や、金目鯛のフライととろ～りカマンベールをとり合わせた下田バーガーなど、工夫を凝らしたメニューが魅力です。

金目鯛を味わえる食事処や宿泊所は、下田市観光協会のサイトに掲載されています。「キンメダイ日本一」の下田で金目鯛料理に舌鼓を打ちましょう。

下田市の須崎半島にある爪木崎（つめきざき）は、白亜の美しい灯台がある事でも知られています。爪木崎には野水仙の群落地があり、海岸の段丘一帯にピーク時には300万もの水仙が咲き乱れます。

甘い香りを漂わせながら海風に揺れる水仙は美しく、カメラを手に撮影する来園者も多くいます。純白の水仙と爪木崎の海のコントラストを楽しみながらゆっくりと散策できます。ひと足早い春の訪れを感じられるでしょう。

爪木崎の水仙は12月下旬～2月ごろまで様々な種類の水仙が順番に咲くため、長い期間楽しむことができます。例年の最盛期は1月で、それに合わせて「伊豆下田水仙まつり」が開催されます。

伊豆下田水仙まつりの期間は12月20日～1月31日で、毎年多くの来園者で賑わいます。会場では期間中、須崎地区に江戸時代から伝わる郷土料理「池之段煮味噌鍋（いけんだにみそなべ）」や「金目鯛の握り寿司」のサービスや「下田太鼓の実演」も行われます。

地元特産品の青空市も開かれ、地元須崎区の地場産品のショッピングやグルメを楽しめます。

期間中、「水仙まつりインスタグラムフォトコンテスト」も開催されます。指定のハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿することで参加できます。真っ白な水仙と青い海のフォトジェニックスポット爪木崎で、素敵な写真を撮ってみましょう。

伊豆下田水仙まつりへは、伊豆急下田駅より10番「爪木崎行き」バスに乗り約15分、終点「爪木崎」で下車します。

伊豆下田は、コバルトブルーの海と白い砂浜を求めて全国から観光客が訪れる街です。金目鯛をはじめとする新鮮な魚介類、温泉、興味深い開国の歴史施設や史跡など、魅力あふれる観光地でしょう。一年を通して楽しめる伊豆下田へ足を運んでみてはいかがでしょうか。