四国の温泉地おすすめランキングTOP7！千と千尋で有名なスポットも

四国島（または四国本島）と付随する複数の島によって構成される四国地方は、有名な温泉地が数多く存在する人気スポットです。四国島は国内にある主要4島の中で最も小さい島ですが、島内には徳島県、愛媛県、香川県、高知県の4県があります。

そんな四国には全国的に有名な霊場が数多く存在し、早くから「お遍路さん」と呼ばれる霊場巡礼者をもてなす宿ができました。温泉のほかにも名所が多いのが四国の特徴で、日本一小さな主要島・四国島では日本百名城に9城も選定されて、四国の観光スポットになっています。

いずれも名城と呼ばれる美しい城ですが、中でも香川・高松城と愛媛・今治城は「日本三大水城」として全国的にも有名です。そんな貴重な史跡や景勝地が多く国内旅行におすすめな四国ですが、名物の1つである温泉は、地域によってそれぞれ特徴が異なります。

四国で世界的に有名な温泉といえば、日本三古湯・道後温泉の名が挙げられますが、道後温泉のほかにも四国には人気温泉地が数多くあります。

ノスタルジックな温泉地もあれば、高級リゾートのような温泉施設もあるので、温泉地選びで楽しみ方も変わります。このような特徴も四国・温泉の魅力といえるでしょう。

宮崎駿氏が監督を務めスタジオジブリが制作した長編アニメ映画「千と千尋の神隠し」では、四国の有名な温泉地が作品のモデルとなったといわれています。千と千尋の神隠しで、主人公は「油屋」と呼ばれる神様専用の温泉施設・湯屋で働きながら成長していきます。

そんな「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルに、四国の人気温泉が含まれるといわれています。ただしどのシーンが四国の温泉をモデルにしたものかはわかりません。

湯屋のモデルについては諸説あり、「（作品に登場する）湯屋は遊郭である」という説もあれば、かつて「赤線地帯」と呼ばれた新宿がモデルという説もあります。

薬草入りの温泉で八百万の神たちが穢れを落とすシーンには、「日本の伝統的な祭事や神楽からアイデアを思い付いた」という制作関係者からのコメントが残っています。

ところがこうした関係者のコメントを調べてみても、「四国の温泉がどのシーンのモデルになったのか」について回答したものは見当たりません。実は千と千尋の神隠しで登場する湯屋は、国内外にあるノスタルジックな温泉宿を複数モデルにして作ったといいます。

そのため千と千尋で登場する湯屋と四国・温泉の風景は、似ていないと感じる部分もあれば、驚くほど似ている点もあります。このように温泉巡りをしながら千と千尋の神隠しのワンシーンに似た場所を探すのも、四国・温泉でおすすめの楽しみ方です。

温泉が有名な四国島には4つの県があり、それぞれの県に有名な観光スポットや人気グルメがあります。どのスポットもおすすめばかりですが、四国4県に共通するのは「数多くの名所・史跡が残されていること」「豊かな自然に囲まれていること」です。

「豊かな自然に囲まれている」ということは、絶品グルメも多いということです。その証拠に四国では全国的にうどんが有名な地域ですし、特産品としても人気があります。

四国では、美しい景色を電車に乗ってのんびり楽しむ旅もおすすめです。四万十川沿いに走るローカル鉄道・予土線も絶景が楽しめる人気の電車ですし、夏目漱石の作品のモデルとなった愛媛には、観光列車「坊ちゃん列車」で街周りをするのもおすすめです。

このように四国には温泉だけでなく、さまざまな観光スポットやグルメがあります。人気スポットの近くには四国を代表する温泉地があるので、温泉・観光・グルメをセットで楽しむのが四国を満喫するおすすめの方法です。

四国には四国本島だけでなく、付随する離島にも人気の温泉地があります。そのため四国おすすめ温泉ランキング5位～7位には、四国本島だけでなく離島の温泉地もランクインしています。

祖谷温泉（いやおんせん）は、徳島県の祖谷渓沿いにある四国の人気温泉です。祖谷温泉は日本三大秘湯の1つで、祖谷温泉のほかにはニセコ薬師温泉（北海道）と谷治温泉（青森県）があります。

祖谷温泉の宿泊棟は渓谷の上部にありますが、露天風呂は谷底にあるため、露天風呂に入るには施の専用ケーブルカーを利用します。谷底にある露天風呂からは渓流を間近に見ることができるため、秘湯というだけでなく絶景温泉としても有名です。

泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、日帰り温泉もあります。日帰り温泉の営業時間は7時30分～18時ですが、最終受付は17時です。祖谷温泉にはケーブルカーを利用する露天風呂のほかにも大浴場があり、日帰り温泉ではどちらも利用できます。

日帰り温泉の利用料金は、ケーブルカー乗車券と露天風呂・大浴場入浴料のセットで大人1700円、小人900円です。

湯ノ浦温泉郷は、愛媛・今治市にある四国で人気の温泉地です。今治市の南東にある桜井海岸近くの高台にあるので、渚百選に選定されている絶景の白砂清松を眺めながら温泉が楽しめます。

温泉街のオープンは昭和51年なので、四国にある温泉の中では比較的新しい温泉スポットです。ただし湯ノ浦温泉郷は古くから「体を癒す効果がある温泉」として有名で、聖武天皇の妃である光明皇后も、湯ノ浦温泉郷の良質な湯に浸かっていたといいます。

湯ノ浦温泉郷には日帰り温泉が1ヵ所しかありませんが、近くの「道の駅今治湯ノ浦温泉」には温泉スタンドがあり、良質な温泉のテイクアウトができます。

小豆島温泉は、瀬戸内海に浮かぶ香川・小豆島にある温泉です。美しい瀬戸内海と豊かな自然に囲まれた小豆島は、小説のモデルや映画・テレビ・CMのロケ地にもなっており、四国を代表する人気観光地の1つでもあります。

そんな小豆島にある小豆島温泉は、島の数か所から湧き出る源泉を使用した天然温泉です。島内には7ヶ所の温泉施設が点在していますが、そのうちの5ヶ所は土庄港周辺にあります。

日帰りで小豆島を観光するなら、土庄港近くにある日帰り温泉施設「オリーブ温泉」がおすすめです。土庄港から車で5分の場所にあるショッピングセンターの中の温泉施設ですが、露天風呂からは美しい瀬戸内海が一望できます。

露天風呂のほかにも16種類のお風呂がありますし、ショッピングセンター内にあるレストランで小豆島グルメも楽しめます。オリーブ温泉の日帰り温泉は10時～24時の営業で、入浴料は大人800円です。

四国のおすすめ温泉ランキング第2位～第4位は、レトロな雰囲気が魅力の温泉がランクインしています。しかもランキング第2位～第4位の温泉は、さまざまな四国温泉ランキングでも常に上位に入る有名な温泉地ばかりです。

鈍川温泉は、愛媛・今治市にある「奥道後玉川県立公園」の中にある緑豊かな温泉地です。平安時代にはすでに源泉が湧き出ていたといい、良質な温泉が豊富に湧き出ることから、四国を代表する湯治場として古くから人気があります。

近代的な温泉リゾートというよりも、昭和レトロな温泉街のイメージがぴったりで、自然の中でのんびりと良質な四国の温泉を楽しみたい人におすすめです。

四季折々の景色を見ながら温泉が楽しめることでも有名で、春は桜、夏は清流、秋は紅葉、冬は雪化粧を眺めながら温泉が楽しめます。なお鈍川温泉ではイノブタ料理が有名で、冬になると名物のイノブタ鍋を目当てに、たくさんの地元客が鈍川温泉を訪れます。

高地・土佐清水市にある「あしずり温泉」は、弘法大師とゆかりのの深いレトロな温泉街です。そんなあしずり温泉は、1200年もの歴史があります。

そもそもあしずり温泉は、弘法大師によって発見されました。あしずり温泉近くに金剛福寺を建てていた弘法大師が、疲れを癒すために湯に浸かったことがあしずり温泉の始まりです。

泉質はラドンやフッ素を含む単純弱放射能冷鉱泉のため、「四国の良質な療養泉」として地元住民からも親しまれていました。

そんなあしずり温泉ですが、150年ほど前に起こった大地震によって温泉が出なくなってしまいます。その後平成元年になって源泉の発掘が行われ、平成11年に温泉街がオープンしました。

現在は四国の観光名所・足摺岬周辺に、宿泊ができる温泉施設が3ヶ所と、絶景を眺めながら無料で楽しめる万次郎足湯の4施設があります。

香川・仲多度郡琴平町にある「こんぴら温泉郷」は、四国おすすめ温泉ランキングの中では新しい温泉スポットに分類されます。源泉が見つかったのは平成9年（1997年）なので、四国の人気温泉地として注目されるようになったのは比較的最近のことです。

ただしこんぴら温泉郷がある地域は金比羅宮の近くにあるため、江戸時代からお遍路をもてなす宿場町として栄えてきました。

「四国の温泉地」としての歴史は浅いですが宿場町としての歴史は長いため、温泉街にはノスタルジックな雰囲気が漂い、四国の温泉街らしい風景が楽しめます。泉質が温泉施設によって異なるのも、こんぴら温泉郷の特徴です。

10数か所ある温泉施設の大半はナトリウムとカルシウムの塩化物温泉ですが、ナトリウムのみの塩化物温泉や、含食塩重炭酸土類泉の温泉施設もあります。

主要4島の中で最も小さな四国（四国島）ですが、美しい海と豊かな緑に囲まれた四国では、観光やグルメと一緒に楽しめる温泉スポットがたくさんあります。そのため四国おすすめ温泉ランキングの第1位も、観光・グルメスポットとしても有名な温泉地がランクインしています。

愛媛・松山市にある道後温泉は、「日本三古湯」として古くから有名な四国の温泉です。日本三古湯は、選出方法が2種類あります。

「日本書記や風土記など古い歴史書に登場する温泉＝日本三古湯」とする説と、「延喜式神名帳（全国の神社を一覧にした古い記録書）に基づいた温泉＝日本三古湯」とする説ですが、四国・道後温泉は、どちらの方法でも日本三古湯に選ばれています。

万葉集にも登場している四国・道後温泉は、かつては（現在の）道後温泉がある地域一帯を表しており、その当時は「湯郡（または温泉郡）」と呼ばれていました。

現在は道後温泉本館を「道後温泉」、本館を中心とした温泉街を「道後温泉街」と呼ぶのが一般的です。道後温泉街には、地元客の利用が多い共同浴場・椿の湯や、飛鳥時代をイメージして作られた共同浴場・飛鳥乃温泉（道後温泉別館）などもあります。

道後温泉本館も松山市営浴場なので、施設には共同浴場「神の湯」があります。大人410円で入浴できますが、夏目漱石の名作「坊つちゃん」にも登場する名所なので、観光客が多く入浴に待ち時間が発生することがよくあります。

なおノスタルジックな雰囲気が特徴の道後温泉本館は、アニメ映画「千と千尋の神隠し」で湯屋のモデルになったとも言われています。

四国には世界的に有名な温泉地もあれば、お秘境の温泉やノスタルジックな雰囲気が漂う温泉もあります。

どの温泉も良質なお湯が特徴で、日々の慌ただしさで疲れた心と体をゆっくりとほぐしてくれます。そんなステキな四国の温泉で、あなたもまったりと自分時間を楽しんでみませんか？

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