平林寺は埼玉・新座の紅葉が美しい人気観光スポット！見どころやアクセスは？

埼玉県新座市野火止にある臨済宗妙心寺派の寺院が「平林寺（へいりんじ）」です。専門の道場をもつ関東の代表的な禅寺であり、修行道場として僧堂が設置されています。新座・平林寺の歴史を辿ると創建したのは650年も前の南北朝時代・1375年の永和元年で、さいたま市岩槻区にありました。

紅葉の時期に人気が高まるおすすめスポット・平林寺の山号は「金鳳山」といい、石室禅師が元に渡り修行を積んだ、金陵（きんりょう）の鳳台山保寧寺（ほうたいさんほねいじ）に由来しています。また、平林寺の寺名は寺の建物が平坦な林野に見え隠れすることから名づけられたといいます。

本記事では紅葉の観賞場所としても有名な埼玉県新座市の平林寺にスポットを当て、歴史的な建物や見どころ、施設情報、さらには平林寺周辺のおすすめランチ処をご紹介します。

人気観光スポット・平林寺の押さえておきたい見どころをチェックしていきましょう！平林寺のような寺社仏閣や歴史を有する人気観光地を巡る場合、特徴や歴史的背景、見どころを下調べしておくと一層楽しめます。景色を眺めるだけでも十分ですが、ポイントをいくつか押さえるのがおすすめです。

平林寺には「平林僧堂」があり、禅宗僧侶の修行の場です。平林寺・平林僧堂が開かれたのは1903年（明治36年）のこと、近代以降に誕生した修業道場になります。関西エリアには妙心寺派の僧堂がすでに多数存在していましたが、名古屋以東に完成した初めての僧堂です。

おすすめ人気観光地として注目される平林寺ですが、平林僧堂には全国から僧侶が訪れ、修行に精を出しています。関東を代表する妙心寺派の僧堂として、多くの僧侶を見守っている平林寺・平林僧堂です。このように背景や歴史に目を向けると見方や気持ちが変化し、より楽しめるようになります。

平林寺の境内には県指定の有形文化財建造物がいくつか存在します。そもそも文化財とは人類の財宝であり、長い歴史を有する中で人とともに育まれ、守り受け継がれたものです。歴史や文化的背景を正しく理解するために欠かせない重要なもので、歴史を紐解く貴重な財産といえます。

また、将来の文化向上の発展の基礎となり、以降も守り続けなくてはいけません。平林寺の位置する埼玉県内には平成31年2月22日時点で、318件の国指定等文化財と721件の県指定等文化財があります。平林寺含め、後世に伝えなくてはならない貴重な歴史・文化・財産が存在します。

観光地としてもおすすめ人気な平林寺には県指定の有形文化財がいくつかあります。見逃せないポイント、一つ目は「総門」です。訪れる人々を迎え入れる茅葺屋根の入り口で、日本らしい歴史を漂わせています。平林寺の入り口から、写真におさめておきたい文化財がお目見えします。

続いての平林寺の県指定有形文化財は「山門」、350年もの歴史の重みを感じる佇まいです。派手な配色ではない質素な趣ですが、独特の風格があり、平林寺のシンボル的存在として親しまれています。この地に移築されたのは江戸時代前期のこと、平林寺が岩槻から移転された頃です。

仏像を安置し礼拝する建造物「仏殿」も平林寺の貴重な存在で、端正でありながら堂々として厳かな雰囲気も併せ持っています。本尊には釈迦如来坐像、脇侍には迦葉尊者と阿難尊者を祀り、県指定有形文化財の建物の中に安置されています。

また、平林寺の「中門」も後世に残したい歴史的建造物のひとつで、先述した山門・仏殿・中門の4棟は総門から一直線上に配されています。通常は非公開であり閉門されているため、その姿を拝むことはできません。江戸末期の火事によって明治期に再建された本堂も公開されていません。

平林寺では仏事は専門道場の修行として実施されるため、残念ながら非公開となっています。ただ、4月8日にはお釈迦様の誕生祭である「降誕会（ごうたんえ）」が行われ、お釈迦様の像に甘茶（あまちゃ）をかけて供養するものです。

観光客も訪れる人気行事が平林寺「半僧坊大祭（はんそうぼうたいさい）」と呼ばれるお祭りであり、鎌倉建長寺と並ぶ三大半僧坊のひとつに数えられています。4月17日に限定して開門され、大通りには露店や植木市が多数出店します。伊豆殿行列やお練り・稚児行列なども行われ、大変賑わいます。

平林寺には13万坪もの境内があり、平林寺境内林は国指定天然記念物になります。4月20日～5月31日までは新緑に覆われる青楓の境内林、一方で11月15日～12月10日は紅葉の境内林としての姿を見せてくれます。平林寺の境内林は雑木林として天然記念物となった国内の唯一の存在です。

総門から山門にかけての参道や、神通力を持つ守護神を祀る半僧坊感応殿周辺に鮮やかな紅葉が広がります。緑や黄色、朱色のグラデーションが素晴らしく、澄んだ空気を感じながら美しい紅葉を楽しめる人気のスポットです。11月下旬から12月上旬が紅葉の見頃となります。

平林寺の行き帰りに立ち寄れるイチオシのごはん屋さんを3店ご案内します。武蔵野うどんが美味い地元人気のお店やイタリアンが食べられるお店を選びました。

平林寺周辺のお食事処「池田屋」は、JR武蔵野線・新座駅から歩いて15分ほどのアクセスになるうどん屋です。定番から味噌煮込みや鴨汁などのお品書きがあり、さらにカレーライスや天ぷら定食なども揃っています。平林寺の行き帰りに立ち寄りたい和食の美味しいお店です。

平林寺界隈の和食屋さん・池田屋で注文したいのが「肉汁うどん」、コシの強い武蔵野うどんになります。甘味と塩味がほどよく、柔らかなお肉やネギ、ほうれん草がたっぷり入っています。通常営業時間は11:00～14:30・17:00～20:00、定休日は日曜と祝日です。

平林寺の近くにあるお店「たけ山」でも、美味しいうどんが食べられます。東上線朝霞台駅・志木駅からバスで陣屋へアクセス、または西武池袋線ひばりヶ丘・東久留米からバスに乗り換え陣屋で下ります。どちらもバス停からすぐのアクセスです。

通常営業時間は平日11:30～16:00・土日祝11:30～20:00になり、定休日は設けておらず年中無休になります。自然の美味しさを堪能できるメニューが並び、うどんはもちろん天ぷらや炊き込みご飯も美味しいと評判です。紅葉のシーズンになると平林寺に訪れた方がランチに利用します。

平林寺周辺でイタリアンが食べたくなったら、一軒家レストランの「ラ・クチーナ・ディ・プランツォ」がおすすめです。手作りトマトソースや濃厚なクリームソースのパスタをはじめ、野菜たっぷりのランチメニューもいただけます。

通常営業時間は火曜から土曜が11:30～20:00・日曜は9:00～16:00になり、月曜と祝日がお休みです。原ヶ谷戸バス停からおりて徒歩5分のアクセスになります。

拝観料や拝観時間、アクセスについてご紹介します。なお、平林寺は御朱印の預かり・記入は受け付けておらず、用意した別紙の提供となります。

平林寺の通常拝観時間は9:00～16:00で、最終受付は15:30になります。12月31日は終日閉門となるので、拝観時間内であっても入場できません。

平林寺の拝観料は中学生以上の大人の場合500円、小学生の小人が200円です。1歳から未就学児は5名以上から1人100円の拝観料となります。平林寺境内林の整備に使われます。

平林寺へ公共交通機関を利用したアクセスは電車とバスの併用になります。東武東上線など各路線の志木駅と朝霞台駅の南口から、西武バス停留所「平林寺」へ向かうバスに乗ります。15分から20分の所要時間です。また、東久留米駅や新座駅を含む各駅からもバスを運行しています。

県指定有形文化財のある平林寺をご紹介しました。平林寺は禅修行の専門道場であるため、静かに拝観しましょう。また、修行に関わるエリアへの進入はできません。境内林の美しい紅葉に癒される新座市の歴史あるスポットです。

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