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美しい四季の景観が人気の明月院
鎌倉にある明月院はあじさいの名所と呼ばれている人気の観光スポットです。あじさいの他にも、春にはしだれ桜、夏には花菖蒲、秋には美しい紅葉、冬には蝋梅など1年を通して様々な色の景色を見ることができます。
周辺にもおすすめの観光スポットなどが点在しており、休憩ができるカフェなどもあります。明月院の見どころや、周辺のおすすめカフェなど明月院の魅力について詳しく見ていきましょう。
明月院とは?
明月院は神奈川県の鎌倉市に位置する臨済宗建長寺派の寺院です。山号は福源山と呼ばれておりご本尊は聖観音となります。明月院の創立者は上杉憲方で、初代住職は密室守厳となります。
明月院の境内の中には北条時頼廟・宝篋印塔・つるべの井・岩を掘り抜いた明月院やぐらと呼ばれる墓室等見どころ満載のスポットがあり、1984年には明月院境内は国の指定史跡となりました。
あじさい寺として長谷寺に並ぶ北鎌倉の古刹
明月院はあじさいの名所としても知られている場所で別名を「あじさい寺」と呼ばれています。同じくあじさいで有名な長谷寺と並ぶ北鎌倉の古刹です。明月院はひっそりと佇んでいるお寺で女性的な美しさと優しさを持つ北鎌倉の禅寺となっています。
明月院が女性的な美しさと優しさを持っている理由として、ご本尊であるた観自在菩薩が関係しているとされる説もあります。観音経は美しく優しい詩が多く納められているため、明月院の美しく落ち着いた景色と絶妙にマッチしているといわれています。
静かな山の中にひっそりと佇む明月院は、落ち着いた時間と歴所の情緒ある趣を感じることができ、あじさいを始めとして優美な姿を見ることができます。
北条時宗が建立した禅興寺の塔頭
明月院は、北条時宗が建立した禅興寺の塔頭です。元は名月庵とされており、名月庵の始まりは1160年です。1256年に北条時頼が最明寺を建立した後に、北条時頼の子どもである北条時宗が禅興寺として再興しています。
明月院の宗派は、中国で誕生した中国禅宗五家の1つを鎌倉時代に宋の国に渡った栄西により日本に広められた臨済宗となります。臨済宗には多くの宗派があり、明月院は建長寺派に所属しています。明月院の所属する建長寺派は、1253年北条時頼が宋から呼んだ蘭渓道隆により起こされました。
禅興寺は、その後上杉憲方が禅興寺の支院として塔頭となり、名月庵から明月院の名称となりました。明治初期に禅興寺が廃寺となった後は、明月院が残されました。
標高147mの六国見山の麓に建立
標高147メートルある六国見山の麓にある明月院の境内は、山に挟まれており入口が細長く続いています。明月院は山の形を活かして境内を建立しており、自然の中に溶け込んだ景色が素晴らしいと評判で、自然との調和が整えられています。
明月院は花・樹木が植えられている位置・自然に馴染む建物の調和・境内の清潔さ全て計算されているように、美しい景色を演出してくれています。
また、歴史の情緒と自然の美しさを最大限に引き出すために、花・樹木にかけられる山水ホースは竹筒の中に入れて、自然の風景をそのまま感じてもらえるように参拝者への配慮もされている寺院です。
明月院の名物であるあじさいは、第2次世界大戦後に植えられました。山の中にひっそりと佇む明月院に美しい彩りを追加する明月院の顔として訪れる人を魅了しています。あじさいだけでなく、後庭園では夏に花菖蒲・冬には蝋梅、冬から春にかけては梅・春の時期には桜が美しく咲き誇っています。
あじさいと並んで、歴史の情緒を味わうことができる景色として人気なのが、秋の紅葉です。赤く染まった紅葉が明月院の静けさを引き立たせてくれています。
明月院の見どころ
続いて明月院の見どころについて詳しく紹介をしていきます。明月院には、あじさいの他にも歴史的価値のある風景を見ることができます。それぞれのおすすめポイントについて見ていきましょう。
「明月院ブルー」と呼ばれる深い青色のあじさい
明月院1つ目の見どころは、明月院の最大の人気である「あじさい」です。明月院のあじさいは、深い青色が特徴のあじさいで「明月院ブルー」と呼ばれています。
青い色のあじさいで統一されている明月院のあじさいは、6月初旬の咲き始めの時期には淡い青色をしています。明月院のあじさいは6月の中旬以降に見ごろを迎えるようになり、見ごろを迎える時期には深い青へと変化をしています。
雨の日でも、雨風に負けることなく力強く咲き続ける青色のあじさいは、梅雨の時期でも気持ちを豊かにしてくれる花であり雨の中のあじさいも美しいと人気があります。
混雑時には入山規制が行われる
明月院ブルー・あじさい寺と呼ばれるほど人気の明月院のあじさいは、見ごろを迎える6月には多くの拝観客で賑わいを見せています。6月は、拝観時間が通常と異なり長い時間明月院を拝観することができます。
平日でも混雑することがありますが、土日・祝日は特に多くの拝観客で混雑をすることがあります。明月院では、混雑時には混乱を避けるために入場規制が行われています。
開門前から長い行列ができるほど人気の明月院のあじさいは入場規制を行うことで、ゆっくりとあじさいと、明月院の風景を楽しむことができるようになっています。
夕方ごろには、比較的に混雑も落ち着いていることが多いため、落ち着いた空間でゆっくりとあじさいを楽しみたい場合は、16:00ごろの拝観がおすすめです。6月は、17:00頃でも明るいため美しいあじさいの景色を楽しむことが可能です。
本堂後庭園の菖蒲と紅葉
明月院の見どころはあじさいの他にもあります。2つ目に紹介する見どころは本堂後庭園の菖蒲と紅葉です。5月下旬から6月下旬に見ごろを迎える花菖蒲と、11月下旬から12月上旬に見ごろ迎える紅葉も美しく趣があると人気があります。
公開される時期
本堂後庭園は、通常は公開されていませんが花菖蒲が見ごろを迎える5月下旬から6月上旬と、紅葉が見ごろを迎える11月下旬から12月上旬にかけて特別に公開されています。
本堂後庭園は、明月院の拝観料とは別に料金が必要となりますが、明月院の境内が混雑している場合でも、本堂後庭園に入ると少し混雑が緩和されます。
広々とした空間の本堂後庭園は、楓の樹木が美しい花菖蒲を取り巻いており、雨の日や曇りの日にはしっとりとした趣のある雰囲気を感じることができ、晴れた日には晴天の中に色づく美しい風景を堪能することができるようになっています。
鎌倉十井のひとつ「瓶(つるべ)の井」
3つ目に紹介する明月院おすすめの見どころは、鎌倉十井の一つである「瓶の井」です。鎌倉十井とは、鎌倉で最も美しい井戸や、伝説などがある10個の井戸の事を指しており、江戸時代に定められたとされています。
鎌倉十井には、泉ノ井・扇ノ井・甘露ノ井・鉄ノ井・底脱ノ井などがあり、その内の1つが明月院にある瓶の井で、岩盤を掘りぬいており内側が水瓶のような形をしていることから瓶の井とつけられています。
貴重な井戸として知られている瓶の井になりますので、明月院に訪れた際には瓶の井も一緒に眺めてみてはいかがでしょうか。
鎌倉最大規模の「明月院やぐら」
明月院の見どころ4つ目は、鎌倉最大と言われている「明月院やぐら」です。中世鎌倉時代の洞窟墳墓のことで、明月院やぐらは宗猷堂の左の山裾にあり開口7メートル・奥行き6メートル・高さ3メートルとなり鎌倉に現存しているやぐらの中では最大級のやぐらとなり、壮観な景色がおすすめです。
明月院やぐらは1160年に起きた平治の乱で戦死した山内俊道氏の子供山内経俊により菩提供養の為に建造されたと言われており、その後上杉憲方が生前に墓塔を建立したと言われています。
明月院やぐらは壁面の中央に釈迦如来像と阿弥陀如来像が安置されており、両脇に十六羅漢像が浮き彫りで設置されています。やぐらの中央には、上杉憲方をまつる宝篋印塔が安置されており宝篋印塔の前には、禅宗様式を表した鎌倉石の大きな高炉が設置されています。
本堂の「悟りの窓」
明月院の見どころ5つ目は、本堂にある「悟りの窓」です。悟りの窓は明月院にある丸い窓で、窓からは本堂後庭園の景色を眺めることができる人気のフォトスポットです。混雑時には写真を撮るために長い行列ができることもあります。
紅葉の時期には、窓から見ることができる色鮮やかな景色が一段と美しいと評判で、紅葉の時期には特に多くの拝観客で賑わいを見せています。
悟りの窓は東方向にあるため、午前中ぐらいまでであれば悟りの窓から室内に光りが入り込むようになっており美しい情景を演出してくれます。雨の日には窓の障子が半分閉まっていくることもあり、雨の日には晴れた日とはまた違う景色を生み出してくれる人気の場所です。
明月院周辺のおすすめカフェ
続いては、明月院の周辺にあるおすすめのカフェを3ヵ所紹介していきます。明月院を訪れた後などに休憩で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「月笑軒」
明月院周辺のおすすめ人気カフェ1つ目は、明月院の境内にあるお茶屋さん「月笑軒」です。月笑軒はレトロな雰囲気のあるおしゃれなカフェで明月院の名物である、あじさいの時期や紅葉の時期には多くのお客さんで賑わいを見せています。
コーヒーや抹茶の提供に使用されている茶器にもお店のこだわりが現れており、ぜいたくなひと時を演出してくれるカフェとして人気があります。営業時間は通常10:00から15:00となっており定休日は毎週火曜日となります。
名称 | 明月院 月笑軒 |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
「Sissy's」
2つ目に紹介する明月院周辺のおすすめカフェは、明治院通りにある隠れ家カフェと言われている「Sissy's」です。Sissy'sは、ベイクドチーズケーキが絶品と評判のカフェです。
JR北鎌倉駅から歩いて5分ほどのところにあるため、明月院を訪れる前や明月院を拝観して帰る前などに立ち寄ることができます。落ち着いた雰囲気のあるカフェの為、散策の後にゆっくり過ごしたい時などにおすすめのカフェになっています。
営業時間は通常月曜日が13:30から17:00(ラストオーダー16:30) で火曜日から木曜日と土日・祝日が11:00から17:00(ラストオーダー16:30)となっています。定休日は毎週金曜日と第1・第3木曜日となりますが、祝日の場合は営業しています。
名称 | Sissy's(シシーズ) |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内206 |
「喫茶 ミンカ」
3つ目に紹介する明月院周辺のおすすめカフェは、北鎌倉駅から歩いて5分ほどのところにある「喫茶 ミンカ」です。古民家をリノベーションした店内は開放的な空間となっており、アンティークの家具が配置されているおしゃれなカフェになっています。
ナポリタンや玄米とひよこ豆のカレーなどランチメニューも用意されていますので、観光の合間などの食事休憩として利用する人が多くいます。営業時間は通常11:30から17:30となっており、定休日は毎週金曜日です。
名称 | 喫茶ミンカ |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内377-2 |
明月院の基本情報
最後に明月院の拝観時間や入館時間・料金・アクセス方法などについて詳しく紹介をしていきます。季節により様々な姿を見せてくれる明月院をゆっくりと散策しましょう。
拝観時間・入館時間
明月院の拝観・入館時間は通常9:00から16:00となっています。6月のみ8:30から17:00までとなっています。明月院には鎌倉十井の一つである瓶ノ井や、上杉憲方墓と伝えられている、宝篋印塔のあるやぐらなどもあります。
季節によって様々な風景を見せてくれる花と一緒に、ゆっくりと散策をしながら歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
拝観料・入館料
明月院の拝観料は、高校生以上が1人500円となっており小学生・中学生は1人300円となります。未就学児については無料で拝観が可能です。なお、あじさいが開花する6月と紅葉が見ごろを迎える11月には、本堂後庭園が特別に公開されます。本堂後庭園の入館料は別途500円が必要です。
6月と11月に明月院を訪れる計画を立てる場合には、是非本堂後庭園からの美しい景色を一緒に堪能してみましょう。
アクセス
明月院へのアクセス方法を見ていきましょう。明月院はJR北鎌倉駅から歩いて10分ほどのところにあります。明月院は神奈川県の鎌倉にあり、公共交通機関を利用した場合、東京からは約1時間横浜からは約30分ほどでアクセスをすることができます。
自動車でのアクセスも可能ですが、鎌倉周辺には観光名所が多数点在していますので平日でも道路が混雑していることが多々あります。明月院の他にも観光名所を散策する場合は、公共交通機関を利用してのアクセスがおすすめです。
東京からアクセスをする場合、東京駅・品川駅からJR横須賀線を利用してアクセスが出来ます。新宿からアクセスをする場合は、JR湘南新宿ラインを利用する方法と、小田急小田原線を利用して藤沢で江ノ島電鉄に乗り換えをしてアクセスする方法があります。
新横浜駅からアクセスをする場合、JR横浜線を利用して横浜駅まで行きます。横浜駅からJR横須賀線に乗り換えをして鎌倉までアクセスしましょう。羽田空港から鎌倉に行く場合は、京急空港線を利用して横浜駅まで行きます。その後JR横須賀線に乗り換えれば、鎌倉までアクセスできます。
名称 | 明月院 |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
明月院でゆったりとした優美な空間に癒されよう
あじさい寺として有名な鎌倉にある明月院の見どころや、周辺のおすすめカフェなどを紹介してきました。明月院ではあじさいの他に紅葉など1年を通して様々な美しい景色を見ることができる人気の寺院です。
花や樹木以外にも歴史を感じることができる建造物や井戸など見どころ満載のスポットになっています。明月院で歴史と情緒を味わいながらゆっくりとした時間に癒されてみてはいかがでしょうか。