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観光スポットとしても人気の高知ってどんな場所?
高知は四国の太平洋側に位置し、県庁所在地及び最大の都市は高知市となります。また、全国では鳥取県、島根県に次いで3番目に人口が少ない県でもあります。
「高知」という県名の由来ですが、土佐藩初代藩主の山内一豊が築城した河中山城(こうちやまじょう)の「河中」が、由来と言われています。清流が多く水が豊富な高知ですが、水害も多い場所でした。
「河の中」という、水害を連想させる地名が改められ、「高知」になったと言われています。
また、四国の南に位置する高知は、太平洋に面していることもあり、「海の国」のイメージが強くあります。しかし、山地率が89%にも及び、海の近くまで山が迫る典型的な山国です。
高知の年間日照時間は2000時間を超え、全国1、2位が定位置となっており、天気がよい日も多いですが、年間降水量の多さも日本有数です。
高知にはどんな観光スポットがあるの?
「四万十川」や「仁淀川」をはじめとした美しい清流に、「桂浜」「室戸岬」「足摺岬」など太平洋を望む絶景スポットが有名です。そして、坂本龍馬や中岡慎太郎ゆかりの地が点在するなど歴史スポットも高知にはたくさんあります。
日本百名城のひとつ、「高知城」も高知観光には外せない定番観光スポットです。また、太平洋に面していることから「鰹のタタキ」「清水サバ」といった美味しい海の幸も楽しめます。
高知の気候と観光におすすめなシーズン
高知は、変化に富んだ気候特性を持っています。冬は北にある四国山地が与える影響が大きく、北西の季節風が四国山地に吹き付けるため、山間部や豊後水道に面した地方の天気は雪が降ります。一方海岸地方では季節風が四国山地に遮られるため、温暖な気候となっています。
夏は、南寄りの湿った気流が四国山地に吹き付けるため、山間部では年間降水量が多く、東部の魚梁瀬地方は日本有数の多雨地帯となっています。足摺岬や室戸岬のように、海上に突き出た岬や沖の島では、年間を通じて風が強く吹いています。
このように、高知の気候は、温暖な海洋性気候、山間部の内陸性気候、また、多雨気候、低温で雪が降る日本海側の気候、風の強い岬の気候など変化に富んでいます。
高知の観光には、秋(10~11月)がおすすめです。各地で紅葉シーズンを迎え、毎年多くの観光客が訪れます。また、高知はカツオでも有名ですが、10月頃に獲れる「戻りカツオ」は、脂がのっていて新鮮なものを味わえます。
高知の「にこ淵」ってどんな場所?
愛媛県の石鎚山から高知県へ流れる仁淀川は日本屈指の透明度を誇り、その独特な青い水の色から「仁淀ブルー」と称されます。にこ淵とは、仁淀川の支流にあり、仁淀ブルーの水を湛える滝つぼです。
にこ淵には、水神の化身である大蛇が住む場所という伝説があり、昔から、地元の方たちに神聖な場所として大切にされてきました。
数年前にメディアで紹介され絶賛されて以降、遠方からも多くの人が訪れるようになり、高知の絶景スポットとして有名になりました。かなりの山奥で観光地のように十分に整備されていない場所ですが、仁淀ブルーの美しさを見るために訪れる人が後を絶ちません。
高知にある「にこ淵」のある場所とアクセス方法
にこ淵は高知市から車で約1時間、高知県吾川郡いの町にあります。公共交通機関でも行くことができますが、アクセスがあまり良くないため、車が便利でおすすめです。高知市街からは約50kmの位置にあります。
高知市街から、国道33号線を西に走り、県道36号線を経由、国道194号線に入ります。194号線沿いに現れる看板「グリーンパークほどの」を目印に脇道に入り、道なりにすすむと駐車場があります。駐車場からにこ淵の入り口までは、歩いてすぐです。
高速道路を利用する場合は「いのIC」で降り、約10分ほどで国道194号線に入ることができます。
公共交通機関利用の場合は、高知駅から土讃線、須崎又は窪川行きで7駅約20分、伊野駅で下車します。中村行きの特急だと、3駅約13分で着きます。
伊野駅からはバスを利用します。県交北部交通、又はとさでん交通バスの長沢行きで約1時間、程野入口で下車します。グリーンパークの方向に徒歩約20分です。
にこ淵は、かつては、駐車場も整備されておらず、待避所やガードレール脇に駐車をし、はしごを使って険しい急斜面を降りていく、知る人ぞ知るローカルスポットでした。しかし、最近は階段や駐車場が新設され訪れやすくなりました。
とはいえ、まだ急な斜面を鎖を持って降りたり、急な階段を下りるので注意が必要です。また、大雨や台風などによって、通行止めになる区間があります。通行止め等の最新の交通情報を確認することも忘れないでください。
にこ淵に車でアクセスする場合の駐車場情報
にこ淵の入り口近くに駐車場があります。しかし、台数は限られているので満車の場合は待ち時間が発生することもあります。特に夏休みや休日の天気の良い日は、駐車場だけでなく、にこ淵へ降りる道も大変混雑します。駐車場から徒歩数分で、にこ淵への降り口があります。
高知のある絶景スポット「にこ淵」の名前の由来
にこ淵の名前の由来ですが、大昔、にこ淵の滝上部の両岸にかかる丸太の棒を渡っていた「みこ」という女性が滝つぼに転落したことから「みこ淵」と呼ばれるようになったという伝説があります。それがなまって「にこ淵」と呼ばれるようになった、と言われています。
にこ淵には大蛇の神様がいるという伝説が残る
昔、高知の城下にずる賢く大金を儲ける商家がありました。その家の美しい娘は、親の罰が当たって肌が荒れてしまい、ついには大蛇になってしまいます。娘は家をでて、にこ淵の民家に着き、そこに泊めてほしいと頼みます。
部屋を覗かないでほしいと娘は頼みますが、主人は夜中にこっそりと覗いてしまいます。すると、そこに大蛇がとぐろを巻いているのを見てしまいます。娘はそのままにこ淵に入り、その主になったそうです。
そんな大蛇の伝説に由来して、にこ淵は水神の化身とされる大蛇が棲むところと言われています。周辺の方々に神聖な場所として大切にされているので、マナーを守って、静かに景観を楽しみましょう。入水、飲食、トイレなど迷惑行為は絶対に止めて下さい。
高知にある「にこ淵」の見どころや魅力
仁淀ブルーの由来となっている仁淀川ですが、青く透きとおった仁淀ブルーの水流を、流域全域に渡り楽しめるのが仁淀川の魅力です。なかでも特に美しい清流を体感できる場所といえばにこ淵でしょう。
水の豊富な高知県には数々の滝が存在しますが、滝よりも滝つぼがメイン、さらには湛える水の美しさがメインというにこ淵は、高知の滝の中でも独特のポジションであり、なんといってもそれが一番の魅力だと言えます。
ひと目見ておきたい絶景仁淀ブルーが見られる
美しい娘と大蛇の伝説に由来する神秘的な青い滝つぼがにこ淵です。「仁淀ブルー」の名付け親であり、仁淀川を撮り続けてきたネイチャーカメラマンの高橋宣之氏が、この青こそ仁淀ブルーと言わしめた場所です。美しい仁淀ブルーに出会うことができます。
川底の砂利まではっきりみえるほどの透明度
仁淀ブルーを生む最大の要因は周りを取り囲む四国の山々の大自然です。急峻な地形のため川の流れは速くなり、そのため不純物をあまり蓄えることなく流れるので、透明度が保たれています。
さらに、にこ淵の周辺は険しい山々に囲まれていて、大蛇伝説に由来する滝つぼであるということから、昔から神聖な場所であると言われてきました。
そのため、殆ど人々を近づけなかったので、汚されることなくその美しさを保っているのです。
にこ淵周囲の藻や自然も美しい
夏になるとにこ淵は、川底に藻が繁殖するためエメラルドグリーンになります。水温の低い冬は、藻が繁殖しないため水の透明度が増し、青く輝きます。この青い輝きは4月頃まで見られます。
にこ淵の奥には滝が流れ、透明度のたかい水が湛えられた滝つぼがあります。天気の良い日は、木々の緑と仁淀ブルーが神秘的な光景を作り出し、水神の化身の大蛇がすむ場所との伝説があるのもうなずけます。
天気の良い日、木洩れ日に美しい水が反射し、木立に囲まれた滝と滝つぼ、あたりにある苔むした岩が作り出す自然のコントラストはとても美しく、癒される景色です。
高知にある「にこ淵」のおすすめ見ごろ時期と時間
にこ淵の水の色は、1日の中でも天気や時間によってに変わり、生きているようだと言われることもあります。無色透明の時もあれば美しいエメラルドグリーンに見える時もあり、青く輝く時もあります。
鮮やかな仁淀ブルーが見られる時期は、8月から1月頃と言われています。これは、にこ淵に生息する藻類の状況に由来しています。しかし、この時期以外でもにこ淵の水は濁ることはなく、年間を通して透明な美しい水に変わりありません。
また、おすすめの時間は、天気の良い日の11時から15時頃ですが、にこ淵はちょうど谷底にあたるため、直接日光が差し込むのは、太陽が真上に来た時だけです。
特に日光が淵全体に降り注ぐ正午前後が、最も仁淀ブルーを感じられる時間帯です。朝夕や、天気の悪い日は綺麗に見えません。
年々、認知度と共に観光客が増えていて、時期によっては大変な混雑になる日もあります。しかし、高知観光の際は、是非この絶景を体感してください。
高知にある「にこ淵」に行く際の注意点
にこ淵に向かう道中、途中から少し細い道を走らないといけないので運転には十分注意が必要です。駐車場から少し歩いたところに「にこ淵」と書かれた小さな看板があり、そこから山道を下っていきます。駐車場から徒歩5分程で辿り着くことが出来ます。
道中は急な崖を降りて行かなければいけないので足元には十分注意して進まなければいけません。
途中にはロープを頼りに斜面を降りて行かなければならない場所があったり、急な階段が設置されているような場所もあったりします。到着までの時間はかかりませんが、険しい道のりです。
台風などの天気の悪化で通行止めになることも
にこ淵への山道は、2017年の台風で崩れて以降、落石の恐れがあり、通行止めが続いていましたが、階段が整備され、2018年8月解除されました。にこ淵へ向かう道は急斜面です。今後も天気の悪化で通行止めになる事も十分考えられます。
また、台風や大雨の時に、にこ淵に向かう国道に、落石や土砂崩れの恐れがあり通行止めとなる区間があります。通行止めの間はこの区間に入ることはできないので、注意して下さい。
通行止めの解除は、雨がやんで2時間以上が過ぎ、再び降り出す恐れがなく、パトロールで安全が確認できてからです。天気の悪化が予想される時は注意して下さい。
最近では、いの町道瓶ヶ森西線が落石により通行止めになりました。令和元年の8月30日には、通行止めが解除されました。
その他にも、台風での通行止めもありました。令和元年8月の台風10号で、国道や高速道路の複数区間が通行止めになりました。にこ淵へ向かう際には、通行止めになっていないか確認してから向かいましょう。
国土交通省のHPで最新の通行止めのお知らせを確認することができますので、ぜひ前もって確認しておきましょう。
にこ淵周辺では飲食は禁止
にこ淵は、大蛇の伝説に由来して水神が住む場所と言われ、神聖な場所として大切にされています。また、その美しさを守るためにも飲食は禁止されています。飲食だけでなく、入水やトイレももちろん禁止です。
周辺へ住む方へも配慮したマナーのある観光をしよう
大蛇伝説に由来するにこ淵は、周辺へ住む方の中には神聖な場所として、あまり立ち入って欲しくないと考えておられる方もいらっしゃいます。しかし、その美しい姿を見るため近年では観光客の足が絶えない場所となっています。
観光客が増えるという事は、少なからずマナーを守れない方も増えるという事です。これからの長い年月も、周辺の方たちが守ってきた美しい清流や大自然の恵みを見ることができるように、土地の人任せにせず、訪れる人も含め皆で守っていきたいものです。
動きやすく汚れても良い服装で
にこ淵へ降りる道は、短距離ですが、急斜面です。動きやすい恰好で、汚れてもいい服で行くことをおすすめします。軍手なども用意しておいた方が良いかもしれません。また、天気が悪い日は道がぬかるみ、滑るので注意が必要です。
ロープを頼りに降りる斜面もあります。リュックサックなど両手が空くような服装がおすすめです。転倒、負傷等の事故も発生しています。不慣れな方、体力に自信のない方、小さな子供を連れている方は林道から眺めることをおすすめします。
林道からは、にこ淵の全体を見ることはできませんが、にこ淵の神秘的な仁淀ブルーは十分堪能できます。
高知にある「にこ淵」周辺の立ち寄りスポット
高知市街から、にこ淵へ向かう途中にある観光スポットを紹介します。高知、仁淀川に由来するおすすめのスポットです。ドライブの休憩におすすめです。
増水時には水面下に沈む橋「名越屋沈下橋」
沈下橋とは、橋の欄干がない橋のことをいいます。これは川の増水時に流木などが橋に引っかかって壊れるのを防ぐためです。増水時には橋が川に沈むことを想定した作りから、沈下橋と呼ばれています。
「名越屋沈下橋」は、仁淀川の本流にかかる6本うち、最も下流にある日高村といの町を結ぶ沈下橋で、高知市内から最も近い沈下橋でもあります。土佐和紙工芸村くらうどから車で約3分で見ることができます。駐車場はありませんが、橋の手前に停車スペースがあります。
住所 | 高知県吾川郡いの町勝賀瀬 |
電話番号 | 088-893-1211(いの町観光協会) |
仁淀川の美しい風景を見られる「水辺の駅あいの里」
「水辺の駅あいの里」は、平成12年から運営を開始しています。仁淀川中流域にある川沿いの道の駅です。仁淀川にはカラフルな石が多いのが特徴なのですが、河原に降りる道も整備されているので、河原でカラフルな五色石を拾い集めることもできます。
地元の方が、安心・安全で新鮮な野菜や果物を多数販売しています。地元の名物を味わえる食堂にはテラス席もあり、仁淀川の美しい景色を楽しみながら食事ができます。
営業時間は10:00から16:00です。休日は年末年始と不定休となっています。駐車場は無料で、駐車可能台数は30台です。ドライブの合間に仁淀川を眺めながら、ゆっくりと休憩できる場所です。
住所 | 高知県吾川郡いの町柳瀬本村551 |
電話番号 | 088-897-0097 |
高知のにこ淵で神秘的な仁淀ブルーの絶景を堪能しよう
美しい仁淀ブルーを見ることができるにこ淵について紹介しました。にこ淵は、自然の恵みや、自然界の様々な偶然が重なりできたものです。
訪れる際には、神秘的で美しい姿を育んでくれた自然に敬意をはらい、堪能したいものです。これからも美しく神秘的なにこ淵が見られるように、マナーを守って見学しましょう。