びっくりドンキーの原点「べる」を調査！お店の歴史やメニューの秘密も

全国的にチェーン展開しているびっくりドンキーは、美味しいハンバーグを食べられる個性的な内装が印象的なハンバーグレストランです。びっくりドンキーは箸で食べるスタイルの柔らかくてジューシーなハンバーグと、美味しいサラダや豊富なデザートなどが魅力で、老若男女問わずに愛されています。

そんなびっくりドンキーの1号店は札幌西野店です。しかし、その歴史の始まりは、札幌とは全く別の場所の小さな「べる」という店でした。

「べる」は、1968年岩手県盛岡市にハンバーガーとサラダの店として誕生しました。「べる」は、創業時は13坪のこじんまりとした店で、べるの店内には、「小さな店であることを恥じることはないよ、その小さなあなたの店に人の心の美しさを一杯に満たそうよ」という言葉が掲げられていました。

べるが開店してから4年後、新店舗が出た際「手作りの温かさを表現したい」というコンセプトで店舗スタッフが内装を手掛けるようになりました。内装でもお客様を楽しませたいというべるの試みは、現在のびっくりドンキーの独創的な店づくりに受け継がれています。

また、創業者である庄司昭夫氏は、当時マクドナルドが日本へ進出するという噂を聞き、ハワイのマクドナルドを視察しました。そこで、本場の最先端のハンバーガーショップには敵わないと感じ、日本人を意識したハンバーグ定食の形へとコンセプトを転換しました。

そこから、現在のようなハンバーグ・ごはん・サラダでを一つの皿に盛りつけるディッシュメニューの原型を考案しました。昭夫氏の読み通り、ディッシュメニューのハンバーグはファストフードのハンバーガー店と差別化され大人気となり全国展開するまでになりました。

びっくりドンキーの「ドンキー」はロバの意味で、創業者の庄司昭夫が不格好でも優しさを持って一生懸命に頑張るロバのイメージを店の名前に重ね合わせて付けました。

庄司氏が、当時の最先端ハンバーガーショップであるマクドナルドをサラブレッドだと感じ、それと比して自社はゆっくりでも良いから着実に歩もうという想いをこめてドンキーと付けたのが由来ともいわれています。

びっくりドンキーの名前の由来は、「食べに来た人をびっくりさせたい」という遊び心と、「のろまでもいい。しっかり育って欲しい」という誠実な気持ちが込められています。

びっくりドンキーの聖地「べる」は、盛岡の観光名所である石割桜や盛岡城跡などのすぐそばにあります。盛岡市内には他にびっくりドンキーの店もありますが、この原点である「べる」1店だけは改名せずに残っています。

意外な事に、地元では「べる」がびっくりドンキーの原点だということはそれほど有名な話ではありません。「べる」は昔から盛岡に溶け込んで当たり前に存在していたので、地元の人からすると、びっくりドンキーよりも「べる」の方が身近に存在してきました。

全国のびっくりドンキーファンにとっては、「べる」は第一号店の聖地としてわざわざ食べに訪れる人もいるほど人気があります。

びっくりドンキー・べるはハンバーグのレストランですが、ハンバーグのトッピングが数多く用意されているので、同じハンバーグでも飽きずに何度でも楽しめるのが魅力です。好みや気分で変えられるのが特徴ですが、その中でも幾つかおすすめメニューをご紹介します。

ハンバーグそのものの味を楽しみたい人、初めてびっくりドンキーやべるに食べに来たという方におすすめなのが「レギュラーバーグディッシュ」です。ハンバーグにソースやトッピングが付けてなくても、そのままで美味しいのがびっくりドンキーのハンバーグです。

さっぱりと食べたいときは「おろしそバーグディッシュ」や「パインバーグディッシュ」がおすすめです。パインバーグディッシュは食わず嫌いの人も多いようですが、甘酸っぱさとびっくりドンキーの濃い味のハンバーグが絶妙に合うとリピーターが多いのも特徴です。

いつものハンバーグと少し気分を変えたい時は、ポテサラパケットディッシュ、チーズパケットディッシュがおすすめです。ハンバーグの上にソースやトッピングがあるのではなく、ポテサラやチーズがハンバーグの中に包まれているので、とても新鮮な味わいです。

また、びっくりドンキーというとハンバーグのイメージが強いですが、サラダが美味しいことでも有名です。普段ハンバーグと共に付いてくるディッシュサラダも好評で、マーメイドサラダ、シーザーサラダなどの単品サラダメニューも野菜を多く摂りたい方にはおすすめです。

べるの入口には、「ご存じでしたか？”べる”がびっくりドンキーの1号店なのです」と書かれています。びっくりドンキーが好きな人は、ぜひ聖地として残っている創業1号店「べる」に行ってみましょう。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。