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浜松市楽器博物館の第2展示室にはオセアニアとアフリカ、アメリカ、ヨーロッパの楽器が展示されています。オセアニア、アフリカ、アメリカはヨーロッパから入植された過去があるため、それ以前から使われている伝統的な楽器が展示されています。
オセアニアコーナーでは、オーストラリアやニュージーランド、ポリネシア等の楽器が展示されています。天空ホールにそびえ立つタムタムは、割れ目が入った太鼓です。
儀式に使われるものですが、その大きさに圧倒されます。日本には3台しかありませんが、その中でも浜松市楽器博物館のものが最大です。
パプアニューギニアの貴重な儀式用楽器では、成人男子しか演奏できない世界最大の竹製横笛や大型割れ目太鼓のガラムート、水面や泥に打ちつけて鳴らす水太鼓や泥太鼓が展示されています。珍しい楽器の演奏風景の貴重映像も展示されています。
アフリカコーナーでは、アフリカ大陸の伝統的な楽器が展示されています。上述したナイジェリアのディムクディムや、ケニヤの伝統楽器であるアブは手に入ることが稀な希少楽器です。
アフリカ大陸の展示楽器は、木の風合いがそのまま出ている打楽器・管楽器がたくさんあります。楽器を見るだけでも、アフリカの雄大な自然を感じられそうです。
アメリカコーナーでは、中央・南アメリカの楽器が中心に展示されています。伝統楽器もありますが、ギター等見慣れた楽器もあるのが特徴です。
トリニーダ・ドバゴで開発されたスティールパンは、アメリカやヨーロッパではスティールドラムと呼ばれるものとほぼ同じです。目にしたことがあるような楽器でも、違う国で新たに生み出されたものだったという発見が出来るかもしれません。
北アメリカと南アメリカで展示されている楽器の系統が変わるため、大陸内の違いを楽しむこともおすすめです。
ヨーロッパコーナーでは、楽器収集家であったアメリカ人、ロバート・ローゼンバウム氏のコレクションを中心に展示されています。ほとんど18~19世紀の管楽器です。
世界的に有名なオーボエ作者の作ったオーボエや、プロイセン王国のフルート等、昔のヨーロッパをありありと感じられるような世界的な名器が数多く展示されています。
ヨーロッパコーナーの楽器は、目にする機会が多い楽器ですので、身近な楽器の前身を知って知識を深めることができます。
第3展示室
浜松市楽器博物館の第3展示室にはヨーロッパの鍵盤楽器が展示されています。ピアノのルーツとなったチェンバロやクラヴィコード等の鍵盤楽器がずらりと並んでいる様は圧巻です。
私たちがいつも見る黒いピアノとは違い、木の質感そのままの鍵盤楽器を、これでもかと言うほど見ることができるため、当時のヨーロッパに飛んできたような錯覚を起こすかもしれません。
また、ヨーロッパコーナーは、ザックス=ホルンボステル楽器分類法に基いた分類がなされています。様式、年代、形態、用途別に分類されているため、浜松市楽器博物館では各楽器の歴史の理解を深めることもできます。
ヨーロッパコーナーの特徴として、原則として展示ケースに入れない露出展示方式を採用しています。より近くで、希少価値の高い楽器を見ることができるため、楽器好きにはおすすめのコーナーです。
第4展示室
浜松市楽器博物館の第4展示室では国産洋楽器と電子楽器が展示されています。また、特別展スペースと楽器を試しに演奏できる体験ルームも併設されています。
1888年、足踏み式リードオルガンの製作を始めたことがきっかけで、浜松の洋楽器産業が盛んになりました。以前のリードオルガンがら現在のピアノへと思いは繋がれ、現在でも浜松は、世界的にも有名な洋楽器産業の地です。
国産洋楽器コーナーでは、上述したような浜松の洋楽器産業の歩み、さらに、日本全体の洋楽器製作の歴史が紹介されています。