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嶺北地域の土地の利用状況を見てみると、地域の89.6%を森林が占めています。宅地面積はわずか0.4%、農用地面積も1.4%しかなく、典型的な山村地域です。
嶺北は山深い地域ではあるものの、豊富な水源に恵まれ耕作に適した土地です。特に、傾斜が緩やかなエリアを中心に米作が盛んで、斜面を階段状に切り開いて作られた棚田と呼ばれる水田が広がっています。
棚田の壮大な美しさは、絶好の撮影スポットとしても知られる程です。嶺北に点在する棚田の中には、展望台があったり、田んぼアートが描かれたりするため、観光スポットとしても密かな人気を集めています。
嶺北は高知の中で限界集落がある地域
現在の日本は、少子高齢化という大きな社会問題に直面しています。国の人口が減少する中で、若者を中心に農山村から都市部へ人口が流出し、中山間地域での過疎化が進んでいます。こうした経緯の中で「限界集落」という言葉が生まれ、深刻な問題になっています。
限界集落とは、過疎化や少子・高齢化の影響により、人口の50%以上が65歳以上の高齢者で、農作業や冠婚葬祭など社会的な共同生活や集落の機能を維持することが困難になっている集落を指します。機能を失った集落は、消滅に向かうと考えられています。
山間地域である嶺北地区も例外ではなく、嶺北にも限界集落が存在します。大豊町の高齢化率は約56%と高知県内で最も高く、嶺北全体でも約48%で深刻な高齢化を示しています。
このように、嶺北は高齢者が半数近くを占める地域にもかかわらず、最近になって、このエリアで若い世代の姿を多く見かけるというのです。
共同体としての存続さえ危ぶまれる嶺北の地で、いったい何が起こっているのでしょうか。若い人達を中心とした新しい動きに、今、大きな注目が集まっています。
嶺北は高知県外からも移住者が増加中!
嶺北地区の4町村の人口は、平成27年現在、1万1928人です。これまで、人口は減少の一途をたどっていましたが、最近、このエリアへの移住者が増えているというのです。毎年、30~40世帯が嶺北に移り住んでいます。そして、移住者が定着する割合も高いとされています。
嶺北への移住者は高知県内からにとどまらず、県外からも増えています。今、嶺北で移住者が増えているのはどうしてなのでしょうか。移住者を引き付ける魅力に迫っていきます。
嶺北の魅力その1:豊かな自然
周囲を山々に囲まれた嶺北地区は、豊かな自然に恵まれた土地です。嶺北地区を流れる吉野川も美しい渓谷の風景を作り出しています。標高の高い所にある集落からは、雲海をはじめとする圧巻の景色を一望でき、人々を魅了しています。
都会の喧騒を離れ、田舎での生活を希望する人々にとって、豊かな自然の中で暮らすことは、移住の大きな理由です。秘境と呼ばれる程の嶺北なら、うってつけと言えます。
この大自然を活用したさまざまなアクティビティも、嶺北の大きな魅力になっており、観光資源としての期待も高まります。詳しくは、後ほど、「キャンプやラフティングなどアウトドアを満喫!」の章でご紹介します。
嶺北の魅力その2:生活しやすい
嶺北は山深い地域ながらも、驚くことに生活しやすいと言われています。山の中に平地が開けており、東西3キロ程度のエリアに都市機能が凝縮されています。中心部には、品揃えが豊富なスーパーをはじめ、コンビニや銀行、病院や学校などの施設も整っています。
周辺にJR線や高速道路も走っており、便利とは言えないまでも、山間部としては交通の便が良い地域です。家賃も都会とは比べ物にならない安さです。比較的状態のいい一軒家でも、ひと月3万円程度で借りられます。