そうめん「一人前」って？茹でる量の目安や束数・カロリーもご紹介！

猛暑が続く7月から8月は、屋外と屋内の気温差が大きくて身体がついて行けずに夏バテを起こしやすくなる時期です。食欲も落ちてしまい、トンカツや焼き肉のように重たいメニューより、口当たりのよいメニューを食べたくなります。

食欲が落ちている時に食べたくなるものの1つが冷たいそうめんです。冷たいそうめんとタレは食欲を増進させてくれます。またそうめんの麺は極細で食べやすく、薬味に大葉を入れると、大葉を刻んだときに発する香りが更に食欲を増進させてくれます。

そうめんはガラス系の器に盛ることが多く、盛り付け姿も涼しそうで、食欲不振が嘘のように、あっと言う間にそうめん一人前を完食してしまうという人も多いのではないでしょうか。

そうめん一人前分は、ガラスの器に氷水と一緒に盛られる場合や、一口分を波形状にガラス皿に盛られている場合が多くあります。

そうめん一人前は多そうに見えますが、そうめんの麺が極細であることと、そうめんとタレがしっかり冷えていることに加え薬味の香りが鼻腔を刺激するため、そうめん一人前なら軽く食べることもできます。家庭でそうめんを作ったなら一人前以上を食べてしまう事もよく耳にしたことがあるでしょう。

視覚ではそうめんの器の涼しさが、鼻腔からは薬味の香りが入ってきて、そして口には口当たりのよい極細の冷たいそうめんと美味しいタレが入ってきます。そうめんは五感中の聴覚を除く視覚、触覚、味覚、嗅覚を刺激しますので一人前はペロリと食べることができやすい夏の食材です。

食欲はないが、そうめんならなんとか食べられるだろうと考えてそうめんを作ったところ、あっと言う間にそうめん一人前を食べてしまう方もいます。口当たりがいいので、量が少ないと感じてしまい、更に追加して食べてしまい、食べ過ぎてしまった方も多くいます。

そうめんを自宅で作り一人前で抑えるなら、そうめんの一人前について知っておく必要があります。そうめんは、つい多めに茹でてしまいがちです。今回はそうめんの一人前について詳しく説明しますので、参考にしてもらってそうめんの食べ過ぎに注意してください。

そうめんは小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った生地を帯状に細く切り、乾燥させた乾麺をお湯で戻して氷水で締めてた後に、つゆと薬味を一緒に食べる食べ物です。そうめんも小麦粉が原材料なのでパンやうどん、パスタと同じです。

パンやうどん、パスタを食べ過ぎると摂取カロリーが摂り過ぎになってしまうように、そうめんの食べ過ぎにも注意が必要です。やはり一人前を目安にそうめんを食べるようにして下さい。それでは、そうめん一人前とはどの程度の量かを解説します。

通常スーパーマーケットなどでそうめんを買うと50gの束が6つ入った300グラムのものが多く、中には100gの束が3つ入った300グラムのそうめんもあります。そうめん1人前は通常100グラム、つまり50グラムの束なら2つ、100グラムの束なら1つが適量ということになります。

そうめんは極細麺ですが、そうめんが乾燥している乾麺状態であれば、なお更細くなっております。50グラムの束の2つを見て「これでは少ないな」と考えてしまう人もいます。しかし、そうめんをゆでたときの戻り率は約3倍です。

足りないと考えて多めにお湯で戻すと予想以上の量になり食べきれない危険性が生じます。2束では「少ない」と考えてしまう方には膨張率を頭に入れて下さい。2束100グラムの量が一人前にはピッタリの量とされています。

そうめん一人前は2束と前章で説明しましたが、正確に言うとそうめん一人前は乾麺の状態で100グラムになります。そうめんを販売している食品会社は50グラムの乾麺で束を作っている会社が多いため「一人前は2束」と説明しましたが、2束で一人前で考えると失敗してしまうことがあります。

そうめん1束は50グラムが一般的ですが、1束100グラムで販売している食品会社もあります。一人前は2束で考えていると200gを茹でてしまうことになりますので、一人前ではなく二人前になります。

また一人前の定義も食品会社で一定ではありません。一般的には100グラムの2束を聞くことが多いですが、1.5束の75グラムを一人前としている会社もあります。ただ食欲は毎日状況が違います。一人前を食べることに拘らずに、その日の体調に合わせて増減してみてはいかがでしょうか。

ただし、そうめん一人前100gの量は目安を知っておくと便利です。適量を知って上で、その日の食欲に合わせて150グラムに増やしたり、逆に75グラムに減らしたりして調整することができます。口当たりのよいそうめんは、つい食べ過ぎてしまいますので事前に量を決めることをおすすめします。

そうめんでは「手延べそうめん」と言う種類の名前を聞くことがよくあります。手延べそうめんは小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った後に、ヨリをかけながら引き延ばして乾燥、熟成させる製法で「手延べ干しめんの日本農林規格」を満たしたそうめんを指します。

一方、普通のそうめんは、小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った生地を帯状に細く切って乾燥させる製法のもので機械にて製造しているものは「機械素麺（きかいそうめん）」と呼ばれております。

手延べそうめんの場合、製法上そうめんにヨリが掛かっているためそうめんが縄のように状態になり、そうめんの中に空気穴ができます。普通のそうめんは機械で除々に薄い麺帯に延ばし 切り刃で麺線に切って乾燥させて作りますので空気穴はできません。

手延べそうめんを茹でると空気穴にお湯が入るため茹でる時間も普通のそうめんに比べて早くなります。また茹で上がったそうめんは、手延べそうめんの場合は空気穴に水が入るため、普通のそうめんに比べ重くなります。

そうめん1人前100gを茹で上げると約270gになります。そうめんの原材料は小麦粉なので、栄養は、たんぱく質や脂質よりも炭水化物が大半を占めます。一人前あたりの糖質は67.23グラムとなります。また茹で上がったそうめんのカロリーは約343キロカロリーです。

ただ343キロカロリーは茹で上がったそうめん一人前だけです。実際はそうめんのつゆや薬味もありますので、一人前420キロカロリー程度になります。それでも農林水産省から公表されている成人男子の1日に必要なエネルギー量、1食平均約700キロカロリーを十分下回っております。

但し、そうめんは冷たくて麺も細く口当たりがよく、薬味の香りも食欲を増進させる働きがありますので、一人前では少ないと感じることもあります。一人前以上を食べてしまうと平均を超えてしまう恐れがありまので、一日の食事バランスを考えて食べるようにして下さい。

美味しいそうめんを食べるには茹で方が重要です。少ない水ではそうめんが水を吸収してしまい全体がぬめってしまいます。少ないお湯は失敗します。そうめん一人前は3倍程度膨らみます。多いと感じるぐらいのお湯が必要です。

そうめん一人前100グラムに対して多い量でも少ない量でもないちょうどよいお湯の量は約1リットルです。少ないお湯よりは多い量は問題ありません。そうめん一人前を入れると、そうめんを入れるとお湯の温度が下がりますので、まずはしっかりと沸騰させて下さい。

また、1リットルのお湯にはそうめん一人前より多い量のそうめんを入れないようにして下さい。そうめんの温度で沸騰したお湯の温度が下がってしまい、再沸騰するまで時間がかかり、そうめんを茹ですぎてしまいます。

そうめん一人前より多いそうめんを茹でるには2リットル以上の鍋を用意する必要があります。一人前以上を作る場合は面倒でも、そうめん一人前ずつを茹でて下さい。

沸騰したお湯にそうめん一人前を入れると、一旦そうめんの冷たさで沸騰は静まりますが、すぐに沸騰してきます。放置しておくと吹きこぼれてしまいます。吹きこぼれそうになった場合は、少しの冷水を入れるか、火力を調整しお湯がふきこぼれるギリギリで止めるようにして下さい。

お湯がふきこぼれるギリギリの状態を保つと、そうめんがお湯の中で回転してむらなく茹でることができます。ゆで時間は指示通りの時間茹でて下さい。

茹でたあとに重要なことはぬめりを取ることです。冷水でしっかりとぬめりを取って下さい。水は出しっぱなしにして少しそうめんを揉むようにすると締まります。最後は氷水でしっかりと締めれば美味しいそうめん一人前の出来上がりです。

そうめん一人前を茹でることは難しくありません。お湯1リットル以上をしっかりと沸騰させること。そうめんは一人前の規定量より多いそうめんは茹でないようにすること。そしてぬめりをしっかり水で洗い流しして最後は氷水で締めるだけです。

そうめんはとても口当たりがよく、薬味の香りが夏場の食欲増進に手助けしてくれます。冷やした和風出汁も夏場にはピッタリで、食欲が落ちていてもそうめん一人前は簡単に食べることができます。ただ食べ過ぎはカロリーの摂り過ぎになりますので一人前の量を覚えて食べ過ぎに注意して下さい。