人気の和スイーツ【今川焼】の魅力を総まとめ！おすすめのお店や絶対食べたい逸品も

ある時は「回転焼き」ある時は「大判焼き」、またある時は「太鼓饅頭」といくつもの名前を持つ和菓子、それが「今川焼」です。屋台でお馴染み、ほっくり円柱型の和菓子は、実に30以上もの名前を持つ珍しい和スイーツなのです。

地方や地域によって名前は変わりますが、今川焼のスタイルは大きくは変わりません。小麦粉やたまご、砂糖などで練った生地を銅板で焼き、中にあんを詰めて上から生地を重ね、両面を焼いて円柱状に焼き上げます。誰もが見知った今川焼の完成です。

焼きたての今川焼の表面はパリッと張っており、割るとスポンジ状の生地と詰まったあんが見えます。メジャー処は粒あんもしくはこしあんとなっており、現在は白あんやカスタードクリーム、ピーナッツクリームやチョコレートクリームなどバラエティに富んだ今川焼が販売されています。

今でも屋台の今川焼は、子どもがお小遣いで買える安さで売られています。冷凍庫ストックとしても今川焼は人気が高い和スイーツの1つです。電子レンジとトースターで温めるだけで、本格的なカリッふわもっちりした今川焼が即完成します。

冷凍食品としてストックできる今川焼は、1つがおやつや朝食にぴったりのサイズ感で、忙しいママに大人気の和菓子なのです。

今川焼を売っているお店と言えば、多くの人が露店を想像するでしょう。しかし現在でも、古くからの伝統を受け継いだ老舗の和菓子店や今川焼専門のお店が残っています。お店の行列に並べば、店頭の銅板で次々焼けていく今川焼の姿を垣間見ることができ、待っている時間も楽しめます。

職人が光速技で「焼き」を魅せてくれる今川焼ですが、発祥は江戸時代中期、1772年から1782年頃とされています。詳細な発祥元は不明となっていますが、江戸・神田の「今川橋」のたもとにて初めて今川焼は販売されたようです。江戸・神田は現在の墨田区となります。

また当時今川善右衛門が当主であったため、今川の家紋「引き両紋」を由来としたとも言われます。明治以降は庶民の代表的おやつとして爆発的ヒットを遂げ、地方・地域で形や中のあんが変わりつつも、時代に取り残されない唯一無二の和菓子として確固たる地位を確立しています。

古くは江戸があった東京都墨田の橋のほとりから、今川焼は誕生しました。流行り廃りが忙しい東京でも、古き良き日本のスイーツ文化を守っているお店がいくつもあります。連日行列は当たり前、並ぶ時には気合を入れて並びたい、東京で食べたい今川焼の人気のお店をご紹介します！

調布で必ずチェックしたい老舗和菓子店が「あずきや安堂」です。ぷっくり膨れた今川焼には美味しいと評判のお店で炊いた粒あんがたっぷり入っています。小豆・水・上白糖・塩のみで炊き上げた粒あんは、飲めるほど美味しいと話題です。

柔らかく残された粒あんの皮やさっぱりした甘さ、包み込む生地は表面カリッ中はふんわり優しい甘さです。お店では実演販売しており、くるくる焼きあがる今川焼を目前にどの味にしようか心が揺れるに違いありません。

濃厚「カスタード」にさっぱり上品な「白あん」、風味豊かな「うぐいすあん」も和菓子ならではのフレーバーでおすすめです。粒あんとともに全4種類、140円となります。季節のフレーバーも折々で登場するので、調布へ出かけた際は要チェックでしょう！

新宿デパ地下の、今川焼最強コスパ決定戦でトップに躍り出るのが「芭蕉庵」です。常時行列ができるデパ地下内でも人気の和菓子店ですが、驚くべきは驚愕のコストパフォーマンスでしょう。1つ100円前後で購入できる今川焼は、どれも開封の儀ではこぼれんばかりの見事なあんが飛び出します。

「小倉」「白あん」「カスタード」の定番3種は懐かしく心強いラインナップです。お店では季節限定の味も折々で加わり、めぐり逢わせによっては素敵フレーバーに会えるでしょう。デパ地下に入っている一級和菓子屋の、こだわりあんを贅沢に詰め込んだ今川焼は、必食です！

東京中野区で行列常習店になっている「おやき処 れふ亭」は、変わり種今川焼が美味しいおやきのお店です。中野ブロードウェイ入り口、アーケードにお店はあります。実演販売スタイルで、大きな銅板に次々生地とあんを乗せて焼いていく様は、眺めていて実に楽しいです。

メニューが豊富な点も今川焼に特化しているお店人気の秘密でしょう。「小倉あんこ」1つ140円、その他「白あんこ」「カスタードクリーム」など今川焼の王道から、こっくり濃厚「チョコレートクリーム」「クリームチーズ」など想像だけで美味しいメニューがお店で待っています。

同時に2つを味わえる贅沢な今川焼、「餅入りあんこ」もおすすめです。ふわもっち生地には伸びる餅と甘さ控えめのあんこがみっちり詰まり、1つでかなりの重量級です。お店の今川焼には種類によって異なる焼き印が押されています。おしゃれな中野の今川焼、おやき処 れふ亭はいつも大渋滞です！

「JR町田駅」から歩いておよそ3分、レトロをそのまま表現している和菓子店「マルヤ製菓」は町田で引っ張りだこの今川焼とたい焼きのお店です。

人気の今川焼は常時40種類もの味を揃えており、定番の「小倉あん」から「スイートポテト」、女性支持率が高い「ロイヤルミルクティー」は少しリッチな風味の洋風今川焼となります。

おはぎ丸ごと1つ入った「おはぎのまんま」は、もはやどちらメインかわからなくなる単品でも美味しい和菓子×和菓子の贅沢スイーツです。ねっとり食感が子どもに人気の「チョコバナナ」や、斬新な「チーズダッカルビ」、ピザで人気の「もち明太チーズ」も人気が高いフレーバーとなります。

手のひらにずっしり収まるサイズ感、マルヤ製菓の今川焼は目新しさ抜群のスイーツです。お店に常時40種類以上揃う今川焼をコンプリートするのはかなり至難の業でしょう！

昭和26年創業「月島家」は、麻布十番の有名な老舗和菓子店です。70年以上地元で愛され続ける人気の今川焼は、ずっしり大きく、餃子で言うなれば「羽」がついた特徴的なシルエットとなります。ダントツ人気の「おぐらあん」、その他「カスタードクリーム」「チーズ」各種160円です。

全国的にも名が知られたお店の今川焼は、表面がパンと張った固め生地の印象です。みっちり密な生地は強く粘り気もあり、手で簡単にサックリは割れません。弾む生地をかじるとふくよかな甘さのあんが表れます。

名店と言われるお店の今川焼は、訪れるあんの存在感もさることながら個性的な生地が主役で絶品のスイーツです。

今川焼の最も美味しい時間帯は、熱々ふわふわ、時にカリッもっちりの焼き上がり直後と言えます。冷めても美味しい今川焼は多々ありますが、どれだけ工夫を重ねても焼きたて直後の美味しさには勝てません。買ってすぐにかぶりつきたくなる、東京穴場の美味しい今川焼を3つご紹介します！

青山のおしゃれな豆のお店「青山但馬屋」では、季節限定で「青山焼き」と称した今川焼が販売されています。青山但馬屋はお取り寄せで人気の「豆菓子」や「ピーナッツペースト」がメインのお店です。青山焼きは「粒あん」「白あん」、お店の主力商品を使った「ピーナッツ」の3種があります。

青山焼きの生地はカリッふわふわ、芳ばしく美味しいスイーツです。お店のおすすめピーナッツはごろごろピーナッツ果肉も入った贅沢で香り高い1品となります。たかが今川焼と侮るなかれ、上品で濃厚なピーナッツの今川焼は和と洋のいいとこどりのスイーツです。

渋谷の隠れ家的カフェ「ボンベイ バザー」でほっこりいただく今川焼は、焼き印も可愛らしいしっとり系スイーツです。「オクラ焼き」とネーミングされた今川焼は、有機小麦で作られており「粒あん」「ブルーベリー」の2種類、それぞれ300円となります。

ボンベイ バザーはオーガニックカフェとして知られており、ほっくりした粒あんとブルーベリーぎっしりの今川焼も素朴な味わいが美味しいです。地下1階の隠れ家カフェでゆったりと美味しいひと時を過ごすなら、ボンベイ バザーの今川焼、オクラ焼きもご一緒に！

町屋駅前すぐにある「博多屋」は、昭和27年創業の老舗中の老舗和菓子店です。町屋住人からは愛され続ける博多屋の今川焼は、「ほぼ粒あん」を現実にしている魅惑のスイーツとなっています。今川焼の表皮は極薄くパリッと焼き上げられ、たっぷり詰められた粒あんの粒が浮き出るほどです。

インパクト抜群の今川焼を割れば、薄い皮1枚を隔てぎゅむっと詰め込まれたツヤ粒あんが現れます。粒あんだけを食べている錯覚を起こさせる、贅沢極まりない町屋おすすめスイーツです。

国民的おやつ・今川焼は、江戸発祥と言えども各地で栄えている和菓子文化です。各地に散らばる今川焼、地方によっては名前を変えてアイドルになっている今川焼をご紹介しましょう！

千葉県銚子の有名店「元祖今川焼 さのや」は、1907年創業の老舗和菓子店です。県外から訪れる人も多く、破壊的ボリュームの今川焼に目を疑う人も続出するほどです。シンプルメニュー「黒あん」「白あん」が安定感抜群で、どちらもハズレなしの美味しさです。

みっちり存在感を残した薄皮には中心まで激アツの粒あんが詰まっており、火傷に注意して食べるのがおすすめです。お店では銅板に生地を半分流し込み、ぼってりあんを乗せ生地を流した後、銅板を回転させて焼き上げています。この工程にてずっしり重量級の熱々今川焼が完成します。

あん好きにおすすめの、あんこメインの今川焼は熱々とろとろの内に食べても覚めても美味しいと評判です。今川焼1つで大満足、贅沢気分に浸れるでしょう。

商品名がそのままブランド名となっている「御座候」は、関西人にとって「御座候＝今川焼」の図式が成り立つ有名店です。多くの支店を持つ御座候は客に「ありがたく御座候」と礼を言っていたのが看板名の由来とされています。

「赤あん」「白あん」各95円（税込み）となっており、1つからおやつに、箱入りなら気の利いた手土産として関西定番のおすすめスイーツです。赤・白ともに程良く残った粒感のあんは優しい甘さ、皮はもっちり冷めても美味しい、全国一名の知れた今川焼が「御座候」です。

サックリほっくり甘め生地が美味しい「いろは」の今川焼は、「いろは饅頭」と呼ばれています。お好み焼きと焼きそばメインで営業しているいろはでは、ケーキ色の強い今川焼が人気です。

サラッとした「カスタード」は甘系が得意でない人にもおすすめ、その他「粒あん」「白あん」と定番が揃います。生地が甘く優しいケーキタイプなので、子どものおやつとして人気の高い神戸お好み焼き屋のスイーツです。

世にも可愛く食べるのを躊躇する、食べる時には頭もしくはお尻をがっつりかじりつく、そんな悩ましい今川焼が「ひよ子本舗吉野堂」に存在します。博多名物「ひよこ」で知られるひよ子本舗吉野堂では「ひなのやき」と名付けられた、ひよこモチーフの今川焼が販売されています。

なだらかフォルムの「ひよ子」姿はそのままに、サックリしっとり焼き上げられたきつね色の今川焼は、全3種類です。「赤あん」「白あん」「かすたーど」、各150円となります。ふわ、もっちりしっとり生地が大変美味しいと評判の今川焼は、まぎれもなく「ひよ子」、愛くるしい目もあります。

ひなのやきは、赤あんには小豆しゅまり、白あんには大手亡豆を、かすたーどには本格バニラビーンズを使った姿かたちだけではない本格派の今川焼です。頭から、あるいはお尻から、食べる人を極限まで悩ませる罪なフォルムのひなのやきは、福岡の次世代ご当地スイーツ候補に決まりでしょう！

一味違った今川焼を探しているなら福岡を拠点に展開する「蜂楽饅頭熊本本店」がおすすめです。もちっとしっとり系の生地には、国産ピュア蜂蜜を使って練り上げたあんが包まれています。「黒あん」「白あん」の2種類があり、1つ100円前後と太っ腹価格です。

北海道産小豆はふっくら丸みのある柔らかさと包み込む甘さがあります。白あんはねっちり粘りある濃密な味わいで、絡みつく美味しさが絶賛されています。福岡県民も秀逸と認める地元の今川焼は、試す価値ありでしょう。

最近今川焼を食べたのはずいぶん前の屋台だった、そんな人は要チェックです。代々続く和菓子屋が近くになくとも現代の利器、ネット通販を使えば、有名店の今川焼も通販でお取り寄せ可能です。

通販を利用すると今川焼は冷凍状態で届きますが、冷蔵庫で自然解凍もしくは電子レンジ加熱すればカリッとふわふわが復活します。通販で届いた今川焼を半分凍った状態で食べれば、和風フローズンデザートに早変わりです。

スマートフォンやパソコンで通販サイトをチェックして、未知なる今川焼のミラクルワールドへ突入しましょう！

松山名物「ひぎりやき」をワンクリック通販可能としているのが、インターネットの通販サイトです。「澤井本舗」が販売するひぎりやきは、松山を代表する今川焼の1つです。1912年創業と歴史も古く、こだわりの「あずきあん」は通販でお取り寄せしても変わらぬ味を誇る逸品です。

通販でまずチェックしたいのは定番あずきあん、続いてゆず香る上品な「白あん」でしょう。女性人気の「クレームブリュレ」や「いちごフロマージュ」もおすすめです。ひぎりやき通販では全15種類の中から好きな味を10種類自由にカスタム可能となっています。

和風あん、洋風クリーム、バラエティ豊かに取り揃えられたお得なバイキングセットは、今川焼通販初心者におすすめです！

究極の今川焼は自宅で実現可能です。マイベスト今川焼を実現するのに「家庭用今川焼器」があれば楽勝ですが、特殊ツールを使わなくても丸いこんもりフォルムの今川焼を焼くことができます。空の牛乳パックを切り取って円柱を作り、ホッチキスで留めれば立派な筒形の完成です。

牛乳パックの型を使った、フライパンで焼くマイベスト今川焼レシピをご紹介します。生地の材料は薄力粉200g、ベーキングパウダー7g、牛乳200g、たまご1個、蜂蜜30㏄です。詰めるあんは好みで市販の粒あんやこしあんを準備しましょう。

ボウルにたまごを割り入れ、蜂蜜を全量加えて泡だて器ですり混ぜます。次に粉類をふるいながら入れてざっくり合わせ、牛乳を3回に分けて入れてよく混ぜ合わせます。

熱したフライパンにサラダ油を少量塗り、牛乳パックの型を中央に乗せて型の高さ3分の1程度まで生地を流し入れます。弱火で焼いていき、生地の表面にぷつぷつ気泡が浮き出てきたら、生地の中央にあんを押すように乗せます。（目安はホットケーキ生地表面の裏返しタイミング）

あんの上から生地を流し入れ、牛乳パックの型ごとフライ返しでひっくり返しフライパンに蓋をして、弱火でおよそ10分焼きます。両面こんがりきつね色に焼けていれば簡単自分好みの「今川焼」完成です！（竹串を刺して生地がついてこなければ中まで火が通っています）

今川焼、ところ変われば御座候や回転焼き、大判焼きや太鼓饅頭など数々の名前を持つ和スイーツ、それが今川焼です。サックリふわっと優しい生地に、あふれ出てくる粒あんの嬉しさ。切符の良い江戸っ子の姿を思わせます。

特別な材料いらずで自宅で作ることができる、自分好みのベスト「今川焼」は、明日にでも早速実現してみましょう！

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。