人気スイーツ【タルト】の魅力を総まとめ！おすすめのお店や絶対食べたい逸品も

洋菓子店のショーケースの中で、華麗な姿を見せる「タルト」は、スイーツ界の女王として君臨しています。洋菓子トレンドの入れ替わりは激しく、チーズケーキやクレープなどたびたびトップの座を争っていますが、常時安定した人気を誇っているのが、ヴィジュアル映えするタルトです。

タルトの根強い人気は、女性が萌える麗しい姿だけでなく、香ばしいタルト生地と合わせるクリーム、フルーツの美味しさも含まれます。タルトに定評のあるお店では、数種類のタルト生地を使いわけ、生地に見合ったクリームを詰め込みます。

有名店では、お店に並ぶどれもが、1つとして同じ味ではありません。たった1つで宝石箱が体現されている、食べるのが惜しい、魅惑のタルトをご紹介します！

今では洋菓子店に必ずと言って良いほど並んでいる「タルト」ですが、現在国内に並ぶタルトのほとんどは、和製タルトです。タルトの生まれ故郷はスイーツの本場、フランスです。フランスのタルトは、今でも日本のタルトとはいくつか異なる点があります。

タルトとは、「食べられる器」を意味します。パートシュクレと呼ばれるタルト生地に、クリームやフルーツを盛り付けて、器、つまりタルト生地ごと食べられるスイーツを「タルト」と呼びます。

和製タルトでは、タルト生地に生クリームも使いますが、本場フランスではタルトには生クリームを使わないのが基本です。フランスの正統派タルトは、大きくわけて3種類あります。冷やして固めるタルト・フルーツ使いのタルト・焼きこむタルトです。

冷やして固めるタルトは、先にタルト生地だけ空焼きした後、生クリームやチョコレートを混ぜたフィリングを流し込み、冷やして固めたタルトとなります。フルーツ使いのタルトは、タルト生地にアーモンドクリームを流して一緒に焼き、その上にカスタードを絞ってフルーツをトッピングします。

焼きこむタルトは、タルト生地に、アーモンドクリームとフルーツやナッツなどを混ぜ込んだフィリングを流し込み、一緒に焼き込んだタルトを指します。焼き込み型は、あまり日本では見慣れないですが、フランスでは多く用いられているタルトスタイルです。

なおアーモンドクリームとは、アーモンドプードルとたまご、砂糖、バターを同量混ぜて作ったフランスでスイーツに良く用いられるクリームです。またタルト生地も1種類ではなく、シュクレ・プレゼ・サブレと食感が異なる生地を、焼き分けによって使い分けます。

タルト自体についても、サイズによって呼び名が変わり、カットする大きめサイズのものは「タルト」、直径8㎝ほどのものは「タルトレット」、一口サイズが「タルトレット・フール」と呼ばれています。

古代ローマ時代のスイーツ「トールタ」が、タルトの祖先だと言われています。その先を辿ると、古代ギリシャやエジプトにまで歴史はさかのぼります。ローマ時代には、すでにはちみつやクリームが食べられていました。

しかしスプーンなど液状の食べ物をすくうアイテムがなかったため、「食べられる器」として考えられたのが、「タルト」の始まりと言われています。

東京都内には、おしゃれなカフェや洋菓子店が星の数ほどあります。数えきれない洋菓子店のショーケースの中から、おすすめのタルトを選んでみましょう。都内あるいは全国レベルで有名すぎるお店のタルトは、見つけた瞬間マストバイ！

日本タルト業界で語るに外せないのが、静岡発のタルト専門店「キルフェボン」です。銀座1丁目にある「キルフェボン 銀座」は、パリの洋菓子店を彷彿とさせるおしゃれな外観を持っています。キルフェボンは全国に10店舗ある、季節のフルーツをふんだんに使った贅沢タルトがあまりに有名です。

専門店としてタルトへのこだわりは強く、お店で使うタルト生地は70種類、生地に合わせてクリームにも変化をつけています。そのためキルフェボンでは生地とクリーム、1つとして同じ組み合わせが並ばないのが特徴です。

フルーツのカッティング、並べ方の美しさ、どれを取っても一流の贅沢タルトが並びます。そのため1ホール1万円を超えるタルトも、こちらのお店では珍しくありません。美しすぎるタルトを求めて、週末には行列1時間待ちもざらではない超人気店です。

ルミネ新宿の5階の「ラ・メゾン アンソレイユターブル(La Maison ensoleille table)」は、女性に人気のカフェレストランです。フードメニューは洋食メイン、デザートはタルトが美味しいと評判です。こちらのお店のタルトは、生地がしっとりしているのが特徴です。

全体的に甘さが控えめのタルトが多く、王道の「いちごのタルト」は甘酸っぱいいちごと甘過ぎない生クリーム、しっとりさが勝る生地の組み合わせが素晴らしいです。「生チョコベリーのタルト」は、ガトーショコラをフィリングにした、生地のしっとり感を活かしたお店おすすめの1品です。

美味しいランチの後に、デザートとしてお店自慢のタルトを味わうのにも、便利な立地です。女性のハートを射止めるキュートなデコレーションのスイーツたちは、新宿の手土産としても人気があります。

神戸発のタルト専門店「ア・ラ・カンパーニュ」は、国内ではタルトのお店として国内トップの店舗数を誇る、超人気店です。都内にも10店舗以上展開しており、タルトの他にもケーキ、パスタやキッシュなどランチも美味しいと評判です。夜カフェ利用もでき、利便性も良いおすすめのお店です。

ショーケースに並ぶタルトは常時10種類以上、メニューによって4種類のタルト生地を使い分けています。1番人気は「タルトメリメロ」と呼ばれる華麗なるフルーツタルトです。生地はほろっと崩れる若干苦みがある大人テイスト、そこへ詰め込まれるカスタードは手間暇かけた手炊きです。

まったり糸引くほど粘性がある甘いカスタードと、生地のほろ苦さ、贅沢フルーツの甘酸っぱさは、計算しつくされた極上のスイーツです。池袋マルイ1階の利便性の良さは、デートにもショッピングの合間のランチ利用にもおすすめのお店です。

「アングレーズ」で素敵スイーツを作るパティシエは、フランスで高い知名度を誇る料理店で腕を磨いた敏腕パティシエです。西荻窪にあるお店の小さい入り口をくぐると、ショーケースの中に純・正統派タルトと言わんばかりの規律正しいスイーツが並びます。

タルト以外にもケーキや焼き菓子が美味しいと評判で、カフェスペースではスイーツ2つ、3つをぺろりと食べる人が多い、甘い誘惑が漂うお店です。おすすめは「マスカルポーネ・ブルーベリー」、こっくりしたマスカルポーネクリームと、キュンとするブルーベリーの上品スイーツとなります。

赤い外壁が都心でも目を引く「アヴランシュ・ゲネー」は、ファンの間では「都内ナンバーワンのパティスリー」とまで称えられている、話題のお店です。ケーキ、タルトはもちろん、焼き菓子やチョコレートまで揃う人気洋菓子店です。

春日駅徒歩1分と利便性も良く、常時行列ができるお店では、日本トップレベルの口当たりのスイーツが揃います。軽いクリームに存在感大のタルト生地、ずっしりしたチーズ感など、1つ1つのスイーツが個性的です。

おすすめは「タルトリュヴァーブフレーズ」、西洋フキといちご、プラリネとメレンゲのタルトです。甘み際立つ1品ですが、ふわふわメレンゲの軽さとざくざくの生地が程良く全体を包み込む、甘くて美味しい看板メニューです。

人が大勢行きかう都心では、美味しい話題のお店はすぐに噂が広まります。そんな賑やかな中でも、ひっそり佇む「通」が足しげく通う、タルトが美味しい隠れ家を見つけました。おすすめのメニューとともにお送りします。

看板名通り、「小さな」可愛らしいタルトがお出迎えする「小さなタルト屋 shiomi（シオミ）」は、千駄木駅の路地裏にある隠れ家的タルト専門店です。1口サイズのタルトはどれも舟型で、パティシエがかつて豪華客船で腕を振るっていたからなのだそうです。

小ぶりな生地の上には、サクサク生地が隠れるほど大きなフルーツがトッピングされています。おすすめは丸ごとくり抜いたなしが大胆な「なしといちじくのタルト」や、他メニューよりもっと小さな「小さなレモンタルト」です。

食べ歩きするファンもいる小さなタルト屋 shiomiは、その日のメニューがなくなり次第終了となるため、手に入れたい人は早めの来店がおすすめです。

目黒のブティックに併設されているカフェ、「my little hapiness（マイリトルハピネス）」では名物「タルトマフィン」が絶賛されています。タルトマフィンはマイリトルハピネスのオリジナルスイーツで、多種類のフレーバーが揃います。

しっとりしたレアチーズマフィンとサクッとしたボトムスが人気の「レアチーズ」や、マフィンの中にもチェリーが隠れている「アメリカンチェリーのレアチーズケーキ」などがおすすめです。タルト＋マフィンのハイブリッドスイーツは、ぎゅむっと詰まったボリューミーでおすすめの1皿です。

白金女子の間でデートや女子会に利用される、隠れ家的スポットが「エスプリメ」です。上品で上質なイタリアンを楽しめる、大人レディにおすすめのお店では、自家製タルトが好評です。生地もフィリングも飽きずに食べられる甘さで、ランチコースの最後にサラッと食べられるおすすめの1品です。

北海道から立候補したのは「きのとや」です。「チーズタルト」を全国区に広めた「BAKE」を生み出した人気の洋菓子店です。きのとやはおすすめ洋菓子のラインナップが、素敵すぎるほど勢揃いしています。熱々焼きたて、とろけるチーズタルトは、その中でもやはり絶品です。

大きな専用の焼き型で、焼きあがったそばから1個単位で購入できる、札幌市民にも観光客にもおすすめのスイーツです。生地はサクリと軽く、濃厚フィリングは甘め、しかしながらふんわりムースで何個でも食べられる、魅惑の美味しいメニューとなっています。

大阪からはチーズケーキ業界の常識を覆したと評される「パブロ」をご紹介します。看板商品である「チーズタルト」は、サクっとしたボトムスと、独自製法のとろけるチーズフィリングの妙なる食感が大人気です。まったり絡みつく濃厚フィリングは、2種類のテスクチャから選べる点も珍しいです。

半生タイプの「パブロチーズタルト」、よりレア状態を味わえる「パブロヌード」の2種類が揃っています。クッキータイプの生地は単体でも美味しいと評判です。ふるふるレア感満載のフィリングが醸し出す食感のコラボレーションは、1度味わうと忘れられない体験になるでしょう。

「デリス　デュ　パレ」は大阪のなんばパークス内にある、フルーツタルト専門店です。若者が集うエリアで、ひときわ大阪女子に人気があるおしゃれカフェです。グルメ激戦区、心斎橋において「美味しい」で常時ヒットするカフェには、ゴージャスなタルトがひしめいています。

デリス　デュ　パレのおすすめは「フルーツタルト」です。人気カフェのタルトは特に生地に定評があります。バターを贅沢使いした生地はフォークを突き刺してざっくり割れる、力強い食感です。しっかり焼き込まれ、リッチなコクとほのかに苦みを感じます。

ボトムスに支えられるカスタードは、まろやかなたまごの味わい深く、トッピングのフルーツの甘酸っぱさのコントラストが素晴らしいです。ボトムスだけでも充分美味しい、実力派のタルト専門店です。なおタルトビュッフェも行っているため、カフェのスケジュールは要チェックしておきましょう。

スイーツの都・神戸を背負って立つ「ファクトリーシン」は、焼き菓子で名を馳せる有名店です。各線三宮駅からおよそ5分とアクセスも便利です。ファクトリーシンではおしゃれな街をイメージさせる、個性的なヴィジュアルのタルトが揃います。

おすすめは旬のフルーツを贅沢に使った「旬果のタルト」、ボリューミーなメレンゲの表情が豊かな「タルトブランジェ」などです。着目したいのは、土台のタルト生地の見事なる食感です。軽く、それでいてずっしり食べ応えあるクッキー生地は、惚れ込む人続出です。

福岡の人気カフェ「る・せるくる」では、ざっくり粉感が美味しいタルトをご紹介します。る・せるくるのタルトたちは、カントリー調のどっしりした甘さが魅力です。「林檎と木の実のタルト」は特に評判が良い1皿となります。

さっくり歯切れ良いりんごは重厚なシナモンの香りが芳ばしく、カスタードは濃厚なキャラメルがブレンドされています。ボトムスは粉感あふれるざっくり食感で、トップに飾られたナッツが香ばしい贅沢タルトです。「イチジクのタルト」や丸ごと桃を使った「桃のタルト」も人気です。

全国各地に散らばる美味しい専門店のタルトを、現地に行かずとも味わえる方法があります。それはネットを使った「通販」です。通販を利用するともぎたてフルーツの鮮度が心配と言う人もいるでしょう。通販できるタルトは冷凍配送されるため、お店での味わいをそのままお取り寄せできます。

通販サイトでも、宝石をパレットに閉じ込めたようなフルーツタルトは、絶大なる人気を誇っています。通販したタルトは、冷蔵庫で時間をかけて自然解凍するのがポイントです。通販を利用して、行列に並ばずに名店と呼ばれる専門店のタルトを味わいましょう！

人気店や名の知れた名店は、スイーツだけにとどまらず必ず行列ができています。ネット通販を利用すれば行列に並ぶこともなく、営業時間外の注文も可能で、忙しい人にも通販利用はおすすめです。ハイクオリティで行列必須のタルトを、通販で手に入れましょう！

関東を中心に展開する人気パティスリー、「FLO PRESTIGE（フロプレステージュ）」は、モンドセレクション受賞経歴もある洋菓子の名店です。中でもカヌレとタルトは高い評価を得ており、通販サイトで「フルーツタルト」は大ヒット通販商品となっています。

通販サイトで記録を伸ばすフルーツタルトは、直径15cmです。通販したタルトには大振りフルーツが光り、15cmホール以上のボリュームを見せます。タルトを通販したら、冷蔵庫で自然解凍しましょう。

半解凍でフルーツのシャリシャリ感と土台の固さが美味しいとの声も、通販サイトに寄せられています。

タルトの代名詞である「タルトタタン」にチャレンジしてみましょう。フランスの伝統菓子であるタルトタタンは、腕自慢の女性が上下を勘違いして作り、急遽逆さまにして結果オーライと言う逸話を持つタルトです。りんごを先に仕上げれば、後は一気に焼きあがるだけの、実は簡単なタルトです。

鍋にバター20gとグラニュー糖60gを入れて火にかけます。りんご2個をくし形にカットし鍋に入れ、中火でじっくりあめ色になるまでキャラメリゼします。少しダークな色合いまでキャラメリゼしたほうが、大人な味わいになります。

ボウルにバターとグラニュー糖50gずつをすり合わせるように混ぜ、白っぽくなってきたらたまご1個と水10㏄加え、良く混ぜ合わせます。その後、薄力粉100gとベーキングパウダー5g、塩ひとつまみをふるいながら入れ、さっくり合わせます。

ケーキ型にバター（分量外）を塗り、底にりんごのキャラメリゼを敷き詰めます。その上からタルト生地をゆっくり流し込み、ケーキ型を少し持ち上げて打ち付け、空気を抜きます。180度に予熱したオーブンで50分焼き、焼きあがったら一晩冷蔵庫で生地を休ませます。

翌日、完全に冷えた状態のケーキ型にお皿を当てて、ひっくり返すようにして型を抜けば、タルトタタンの完成です。

みずみずしいフルーツや香ばしい木の実、ナッツなど、合わせる素材によって変幻自在に味の変化を見せるのも魅力の1つです。生地のさくさく感とクリームのくちどけ、華麗なるトッピングに見惚れる珠玉の宝石、それは誰もが愛する「タルト」です！

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。