菖蒲（あやめ・しょうぶ）が美しい埼玉の名所5選！見頃やおすすめの穴場も

「菖蒲」は「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。あやめとしょうぶは異なる植物です。しょうぶは菖蒲湯などに使われる菖蒲もありますが、この記事では花菖蒲をご紹介していきます。花菖蒲は菖蒲（あやめ）とよく似ているため、見分けがつきにくいです。

花菖蒲と菖蒲は主に高さや生えている場所、葉などで見分けられます。菖蒲はやや低く、乾いた土地に生えており、葉脈が目立たないことが特徴です。一方、花菖蒲は菖蒲よりも高く、湿地に生えており、裏表にはっきりとした葉脈があります。

埼玉県には美しい花菖蒲を楽しめるスポットが数多くあります。咲き乱れる色鮮やかな花菖蒲を見るために、埼玉県の花菖蒲の名所や穴場スポットには毎年たくさんの人が訪れます。

埼玉県では6月上旬から下旬にかけて菖蒲、花菖蒲が見ごろを迎えます。同じ埼玉県内にありながらも、5月下旬や7月上旬に見ごろを迎えるスポットもあります。

埼玉県では菖蒲や花菖蒲の開花時期に合わせて祭りを開催する場所もあります。残念なことに2020年は祭りの開催が中止されてしまいましたが、例年花菖蒲の時期には多くの人が埼玉県を訪れています。

埼玉県には花菖蒲の名所が多くあります。この記事ではそれらの中でも特におすすめの名所をご紹介していきます。埼玉県には大きな公園や花菖蒲の時期のみ開園する場所など、様々な花菖蒲の名所があります。

まずご紹介するのは、埼玉県比企郡ときがわ町に位置する「ときがわ花菖蒲園」です。ときがわ花菖蒲園では、およそ8200株もの花菖蒲が咲き乱れます。

花菖蒲の間を縫うように木製遊歩道が設置されています。木製遊歩道を辿ると美しい花菖蒲を間近で楽しむことができます。花菖蒲を楽しみながらのゆっくりとした散策がおすすめです。

次にご紹介するのは、埼玉県さいたま市に位置する「染谷花しょうぶ園」です。染谷花しょうぶ園は、花菖蒲の開花時期にだけ開園するというとても珍しいスポットです。染谷花しょうぶ園は新緑に囲まれており、優雅な琴の音色が流れる自然豊かな場所です。

約200種類、約20000株もの花菖蒲が咲き誇ります。6月中旬以降には、花菖蒲とともに紫陽花も楽しむことができます。園内には、茶室や甘味店、あずまやなどの様々な施設があります。施設にはすべて竹や木を用いているため、落ち着いた雰囲気の中で心ゆくまで美しい花菖蒲を堪能できます。

次にご紹介するのは、埼玉県秩父市に位置する「羊山公園」です。羊山公園は「芝桜の丘」で有名ですが、花菖蒲も美しく咲きます。

羊山公園の花菖蒲は6月下旬から7月上旬に見ごろを迎えます。埼玉県の多くの花菖蒲のスポットが6月中旬に見ごろを迎える中、羊山公園では少し遅めに花菖蒲の見頃が訪れます。

羊山公園では、1330平方メートルの菖蒲田に約10000株の花菖蒲が一斉に咲きます。芝桜の時期に多くの人が集中的に訪れるので、埼玉県の中でも有数の花菖蒲の穴場スポットでもあります。

次にご紹介するのは埼玉県熊谷市に位置する「別府沼公園」です。別府沼公園は別府沼を中心として整備された総合公園です。別府沼は自然の湧き水を源流としている沼で、とても複雑な形をしています。

そのため別府沼公園も複雑な形をしており、いくつかのエリアに分断されています。一つの公園にいながらもいくつかの異なる雰囲気の公園が集まっているかのような不思議な魅力が、訪れる人を楽しませています。

別府沼公園の花菖蒲園には、菖蒲や杜若、花菖蒲が7000株ほど植えられています。白や紫、黄色といった様々な色が混ざり合う様子はとても華やかでおすすめです。別府沼公園の花菖蒲園は6月初旬から中旬までが見頃です。

最期にご紹介するのは、埼玉県比企郡川島町に位置する「平成の森公園」です。平成の森公園では公園の施設の一つとして「ショウブ園」があります。ショウブ園では、川島町のシンボルでもある花菖蒲がおよそ2500株も植えられており、見頃の時期には満開の花菖蒲の中を散策できます。

平成の森公園の花菖蒲は、5月下旬につぼみが膨らみ始め、6月中旬に見ごろを迎えます。5月下旬には「日本一長いバラのトンネル」である「バラの小径」のバラも合わせて楽しめます。

ショウブ園やバラの小径の他にもいろいろな遊具やアスレチック、古代ハスの咲く池など、平成の森公園には多くのスポットがあります。

この記事では、埼玉県での菖蒲の見頃や花菖蒲の名所についてご紹介しました。ご紹介した以外にも埼玉県では様々な場所で花菖蒲を楽しむことができます。美しく咲き誇る菖蒲を見に埼玉県の名所に訪れてみてはいかがでしょうか。