埼玉の紫陽花（あじさい）の名所5選！見頃やおすすめの穴場も

この記事では、埼玉県の紫陽花の名所や穴場をご紹介していきます。埼玉県には紫陽花の名所や穴場が多くありますが、それらの中でも特におすすめの5か所を厳選しました。

埼玉県には何千株もの紫陽花が咲き乱れる道や、ハイキングコース、絶景や季節の花と一緒に紫陽花を楽しめる場所などがあります。埼玉県の紫陽花の名所や穴場を訪れる人は、散歩や写真撮影など様々な楽しみ方をしています。

紫陽花は樹高が1ｍから2ｍの落葉低木樹です。6月から7月にかけて開花するため、梅雨の時期が見頃です。花の色は白、青、紫やピンクなどとても豊富です。紫陽花の花の色は土壌の酸性度に影響にされることもあります。紫陽花の咲き方には額咲きや手まり咲きなどの種類があります。

額咲きの紫陽花は、枝の先におしべとめしべのある丸い小さな「両性花」を咲かせます。両性花のまわりの花びらのように見えるのは額の部分で「装飾花」と呼ばれています。

手まり咲きでは装飾花のみを咲かせるか両性花が目立たないところに咲きます。そのため全体的に手まりのように丸い形をしているのが特徴です。紫陽花を鑑賞するときに、咲き方や色などを観察するのも一つの楽しみ方でしょう。

ここからは埼玉県の紫陽花の名所を3か所ご紹介していきます。埼玉県には、たくさんの紫陽花が咲き乱れ、散歩やハイキングをしながら紫陽花を楽しめる名所などがあります。

「幸手権現堂」は埼玉県幸手市に位置する紫陽花の名所です。幸手権現堂は関東地方で有数の桜の名所として知られており、「幸手権現堂桜堤」とも呼ばれていますが、紫陽花が咲くことでも有名です。

幸手権現堂の紫陽花は6月から7月にかけて土手沿いに開花します。種類はおよそ100種類あり、合計16000株ほどの紫陽花が植えられています。堤の斜面には青や紫など色とりどりの紫陽花が花を咲かせます。

また、幸手権現堂の中心付近には約3000株の白い紫陽花が集中して咲いている箇所があります。白い紫陽花は「アナベル」という種類です。「アナベル」は北アメリカの東部に自生する「アメリカノリノキ」の変種を品種化した紫陽花です。

幸手権現堂では、桜、菜の花、紫陽花の順に開花し、秋には曼珠沙華、冬には水仙と、一年を通して四季折々の花を楽しめます。それぞれの花の時期に合わせてまつりが開催され、観光客でにぎわいます。

「あじさい街道」は埼玉県入間郡越生町にある紫陽花の名所です。麦原入口のバス停から始まり、「あじさい山公園」まで約3kmにわたってあじさい街道が続いています。あじさい街道では約5000株もの紫陽花が植えられています。

あじさい街道の脇には木々が立ち並び、すぐ下には川が通っています。自然の中で川の流れる音を聞きながら色鮮やかな紫陽花を楽しめるので散歩等にもおすすめです。

あじさい街道のある埼玉県越生町は「ハイキングのまち」宣言をしています。その宣言通り、多くのハイキングコースがあります。あじさい街道もハイキングコースの一部になっているので、紫陽花を見ながらハイキングを楽しみたい多くの人が訪れます。

「ふじとあじさいの道」は埼玉県加須市にある紫陽花の名所です。ふじとあじさいの道には「騎西あじさいロード」という別名もあります。ふじとあじさいの道は玉敷公園から騎西総合公園、騎西文化・学習センターへと続いている全長約1500mの遊歩道です。

6月になると遊歩道に植えられた約10000株の紫陽花が一斉に咲きます。ふじとあじさいの道を象徴する場所では、藤棚のアーチが連なり、アーチの下に紫陽花が植えられています。白や青、紫など様々な紫陽花のグラデーションと藤の緑が合わさり、美しい景色をつくっています。

また、騎西総合公園から騎西文化・学習センターをつなぐ水田地帯の中にある一本道にはアナベルのみが植えられています。白一色に縁どられた道は他ではあまり見られない光景でしょう。

ここからは埼玉県の紫陽花の穴場を2か所ご紹介していきます。埼玉県には有名な紫陽花の名所以外にも、綺麗な紫陽花を見られるスポットがあります。紫陽花と菖蒲を楽しめる場所や、紫陽花と雲海を楽しめる場所は、写真撮影や恋人とのデートなどにおすすめの穴場です。

「越谷・葛西親水緑道」は埼玉県越谷市にある紫陽花の穴場です。越谷・葛西親水緑道は柳橋からしらこばと橋付近まで約1.3kmに渡って続いています。紫陽花は主にしらこばと橋付近に咲きます。鮮やかな色合いの紫陽花が多いことが特徴です。

越谷・葛西親水緑道では紫陽花だけでなく様々な花を楽しめることで有名です。紫陽花の開花する時期には菖蒲の花も見ることができます。菖蒲や紫陽花が咲く越谷・葛西親水緑道には、恋人とデートに訪れる人も多いです。

「美の山公園」は埼玉県秩父市にある紫陽花の穴場です。秩父市と皆野町にまたがっている「蓑山」の山頂にあります。7月になると約4500株もの紫陽花が一斉に咲き乱れます。紫陽花だけでなく、4月には桜が、5月にはヤマツツジが山の斜面を彩ります。

蓑山は秩父では珍しい独立峰なので、山頂からは奥秩父の山々や埼玉県の市街地など、360度のパノラマ風景を楽しめます。また美の山公園は雲海のスポットとしてもよく知られており、雲海と紫陽花のコラボレーションを楽しめる穴場として評判です。

朝日に照らされた朝露に濡れる紫陽花を撮りに訪れる人もたくさんいます。美の山公園は、紫陽花と綺麗な景色を一緒に楽しみたい方におすすめです。

この記事では、埼玉県の紫陽花の名所や穴場をご紹介しました。埼玉県には、幾千もの紫陽花が咲き乱れる名所や雲海とのコラボレーションが楽しめる穴場などがあります。写真撮影や散歩など様々な楽しみ方もできます。ぜひ埼玉県の紫陽花の名所を訪れてみてはいかがでしょうか。