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スシローと元気寿司の関係は?
大阪発祥の「スシロー」は回転すし総合管理システムなど革新的な経営戦略を打ち出すことで業界最大手になった回転寿司店です。熟練の寿司職人が店内調理したスシローのお寿司は回転寿司とは思えない美味しさで、各社が行う回転寿司チェーン人気ランキングでもたびたび1位に選ばれています。
一方、2018年で創業50周年を迎えた「元気寿司」は、業界初の高速レーンを導入し、回転寿司店なのにお寿司が回らないという斬新な営業路線を打ち出したことで話題になりました。そんなスシローと元気寿司は、2019年、経営戦略の違いにより経営統合を解消したという過去があります。
経営統合を白紙にした過去
もともとスシローと元気寿司は、2017年ごろから経営統合に向けた協議を進めていました。経営統合に踏み切った理由は、国内で節約志向が強くなったことや、少子高齢化による労働力減少があげられます。しかしスシローと元気寿司は結局、経営方針の違いなどから経営統合を断念しました。
経営統合を断念した理由としては、将来的なブランド戦略や海外進出の方針など、根本的に企業体質が違っていたからです。結局、スシローと元気寿司は独自路線を展開した方がメリットが大きいという結論に至りましたが、スシローも元気寿司も美味しいお寿司を提供していることに変わりありません。
スシローと元気寿司の特徴を比較!
経営統合を断念したスシローと元気寿司ですが、両者を比較すると回転レーンや店舗展開など実にさまざまなところで違いが見られます。これらは結局のところ、お客さんに美味しいお寿司を食べてもらいたいところから始まりました。スシローと元気寿司について、その特徴を徹底比較してみます。
回転レーンの違い
スシローの回転レーンは、今や回転寿司店では一般的になったタブレット型の専用端末が設置された、従来型の回転レーンです。スシローの美味しそうなお寿司が回る回転レーンは、お客さんの食欲を刺激し購買欲を高める効果があります。なかにはレーン専用メニューもあり、こちらも見逃せません。
またスシローは、業界初の「回転すし総合管理システム」を導入したことでも有名です。スシローのお皿の裏側にはICチップが搭載されており、約40分流れたお寿司は自動廃棄される仕組みになっています。このICチップのおかげで、スシローではお寿司の売れ行きもリアルタイムで把握できます。
一方、元気寿司では「回転しない寿司」を目指し、高速レーンを導入しています。元気寿司は創業以来、順調に店舗を拡大し続けていましたが、90年代後半になると競合チェーンが「100円均一」を打ち出すなど攻勢が激しくなり、老舗の元気寿司といえど徐々に劣勢に立たされるようになりました。
そんな折、元気寿司が導入したのが、お寿司が回らない高速レーンでした。実は、元気寿司ではお客さんの85%がお寿司を注文しており、回転レーンでは食材のロスが大きいことがわかったのです。こうして高速レーンを導入してからは元気寿司では食材廃棄による損失が約1億円も削減できました。
現在では元気寿司と元気寿司の系列店の「魚べい」の全席で高速レーンを導入したオールオーダーシステムになりました。このシステムのメリットは注文してからお寿司を握るので、ネタは新鮮、海苔はパリッとしていることです。また新幹線を模したお皿が高速でくる様子も人気があります。
スシローと元気寿司の店舗展開
スシローと元気寿司の違いは、店舗展開にも現れています。両者を比較すると、まず、スシローはファミリー層を狙った、幹線道路沿いを中心に店舗を展開してきました。近年では東京や大阪など大都市圏にも進出しています。一方、海外進出という点では、元気寿司に大きく遅れをとっていました。
スシローが海外進出に一歩遅れをとった理由が品質管理を徹底するために直営にこだわったことです。スシローではお寿司を100円で安定供給するために、ネタの仕入れから加工まで、できる限りの手間をかけています。またセントラルキッチンを廃止し、店内調理にこだわった点もポイントです。
一方、元気寿司では国内展開はもとより、お寿司をリーズナブルに食べたい層から本格的な味を堪能したい層まで客層にあわせてお寿司が選べるよう、地域密着型の「元気寿司」、100円均一の「魚べい」、職人の技による高級回転寿司が楽しめる「千両」という3つのブランドを展開しています。
また、元気寿司は他の競合に先駆けて海外に進出、以来、アジアとアメリカを中心に195店舗まで拡大しました。しかし経営統合の話が持ち上がった際、海外の現地企業と提携している元気寿司に対しスシローはあくまで直営を主張、ここで両者の意見が真っ二つに割れ、経営統合は白紙になりました。
余談ながら、スシローと元気寿司における海外進出の方針の違いはメニューにも現れています。例えばスシローのシンガポール店のメニューは日本とほとんど変わりませんが、元気寿司のハワイ店では「アヒポキ」(漬けまぐろの一種)や「スパム玉子」など現地のメニューを取り入れています。
スシローのおすすめメニュー2選
スシローといえば、仕入れからこだわった新鮮なネタが自慢です。特に水揚げしてすぐに船上凍結するまぐろ、きれいな海で育てた安全なブリやハマチは人気があります。また、スシローではラーメンなど多彩なサイドメニューも見逃せません。スシローでおすすめしたいメニューを2つ、ご紹介します。
まぐろ
スシローの看板メニュー「まぐろ」は、熟練の職人が目利きし「スシロー基準」に合うものだけを厳選した一品です。まぐろの安定供給のため産地はバラバラですが、どれも高品質であることに変わりありません。さらにスシローでは店内で調理することで、新鮮な風味を保ったままお寿司にしています。
また、スシローではたびたび「まぐろ祭」が開催されています。一例としては、まぐろの王様・本まぐろに匹敵するくらい脂がのった「インドまぐろの7貫盛り」(税抜980円)など、どれもスシローの本気が感じられるメニューばかりです。回転寿司とは思えない、スシロー1番人気のメニューです。
漬けまぐろもおすすめ
スシローの「漬けまぐろ」は、まぐろの赤身を生醤油に漬け込んだ一品です。スシローといえば普通のまぐろも旨味にあふれていますが、漬けにしたことでまぐろがさらに熟成され、また違った美味しさが楽しめます。まぐろと一緒に注文して違いを比較して欲しい、スシローのおすすめの一品です。
コク旨まぐろ醤油ラーメン
スシローの「コク旨まぐろ醤油ラーメン」は魚介系ラーメンにまぐろカツと白髪ネギがトッピングされたスシロー自慢の一品です。スシローではラーメンやうどん、揚げ物といったサイドメニューに力を入れていますが、なかでもコク旨まぐろラーメンは魚介系のダシがきいた絶品として人気があります。
スシローのまぐろは有名ですが、まぐろカツにすると熱を通した分、ホクホクとした味が楽しめます。またスシローでは、揚げ物も全て店内で揚げているので食感がサクサクです。値段は330円(税抜)と、スシローのなかでは値段がお高めですが、お寿司もラーメンも食べたい人におすすめです。
元気寿司のおすすめメニュー2選
元気寿司の特徴は、美味しい旬のネタをリーズナブルな価格で楽しめることです。なかでも元気寿司の社長のお墨付きの「まぐろ」、「サーモン」、「アジ」は、採算度外視、ネタの切り方にもこだわったイチオシの一品です。海外でも人気の元気寿司でおすすめしたいメニューを2つ、ご紹介します。
サーモン合い盛り
元気寿司の「サーモン合い盛り」は、元気寿司でも人気のネタ「サーモン」と「焼きサーモン」のセットです。回転寿司店のなかには水産会社がスライスしたネタをそのまま使うところもありますが、元気寿司では職人が店内で捌いています。このサーモン合い盛りも、そうしてひと手間かけた一品です。
元気寿司のサーモンは脂が程よくのっており、焼きサーモンは炙った皮目が香ばしい一品です。元気寿司ではこれに加えてネタがシャリからはみ出た「大切りサーモン」を加えた「サーモン三昧」(税抜180円)も人気があります。元気寿司の人気ネタ・サーモンが3種類も味わえるお得な一品です。
チーズハンバーグ
元気寿司の「チーズハンバーグ」は子供にも人気のイチオシメニューです。最近では元気寿司に限らずスシローでもローストビーフや生ハムなど肉系メニューに力を入れていますが、元気寿司ではハンバーグおよびチーズハンバーグをリニューアルし、食感をより柔らかくジューシーに仕上げました。
リニューアルされた元気寿司のチーズハンバーグは、お肉がふっくらと柔らかく、なぜか酢飯とよく合います。また味が濃い目のチーズもお寿司全体の調和を乱しません。まだ生魚を食べなれていない子供に、ちょっとかわったネタを食べてみたい大人にもおすすめの元気寿司の特製メニューです。
スシローと元気寿司を食べ比べしてみよう!
かつて経営統合の話もあったスシローと元気寿司について比較してみました。新鮮なネタを使ったお寿司にこだわるスシロー、海外にもどんどん進出している元気寿司と、経営方針に違いはあれど両者とも美味しいお寿司を追求しています。スシローと元気寿司、どちらが好みか食べ比べしてみませんか。
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