冷凍イカを使った美味しいレシピまとめ！殿堂入りしたバター醤油もご紹介

生のイカを買おうとすると、季節や購入する日によって値段にバラつきがあり、買うのを躊躇してしまいがちです。でも冷凍イカは年中安定した価格で手に入れることができるので、値段の上下を気にすることなくいつでも手に取ることができます。

また冷凍イカは、釣り上げられたばかりの新鮮な状態で急速冷凍しているため、鮮度がそのまま保たれています。しかもイカは、身の水分が少なく繊維質であるため、冷凍によるダメージが少ないのも特徴です。冷凍しても風味や食感を損なう恐れがないため、冷凍に向いている魚介なのです。

冷凍保存に向いているイカですが、冷凍イカの解凍方法を誤ってしまうと、美味しく食べられなくなってしまいます。冷凍イカのおすすめな解凍方法は、冷蔵庫に入れて自然解凍する方法か、流水解凍です。

またその際、半解凍状態で止めて調理に使うと、切りやすく調理しやすい質感になります。解凍したイカを長時間置いておくと品質が落ちてしまうため、解凍した冷凍イカはその日のうちに食べきるようにしましょう。

生のイカを手に入れた場合でも、自宅で冷凍イカに加工すれば、長く保存することができます。冷凍イカを作るにはまず、傷みやすい皮とワタ、くちばし、墨袋、軟骨を取り除き、きれいに水で洗います。

キッチンペーパーでしっかりと水気をとったら、ラップで包み、ジップロックに入れて冷凍庫で保存しましょう。自宅で冷凍する場合は、市販のもののように急速冷凍ができないので、必ずワタなどは取り除いた状態で冷凍してください。

また冷凍する際に、胴体をゲソを切り離してあらかじめカットしておくと、調理の際に切らなくてもさっと使うことができます。

それではここからは、便利な冷凍イカを活用した、美味しいアレンジレシピについてご紹介していきましょう。まずご紹介するのは、子供から大人までやみつきになる、家族の殿堂入り必至の冷凍イカレシピです。

最初にご紹介する殿堂入りレシピは、冷凍イカのニンニクバター醤油炒めです。冷凍イカ1杯は半解凍の状態にしたら、ワタや墨袋など中身を取りだし、食べやすい大きさに切ります。フライパンにオリーブオイルをひき温めたら、にんにくのみじん切りひとかけ分を炒めます。

にんにくの香りが立ってきたら、イカを入れて炒めましょう。イカの色が変わってきたところでバター15gを加え、イカと馴染んだところで醤油をひと回し入れて完成です。炒めすぎるとイカが固くなってしまうので、ほどよく炒めるのがポイントです。

イカとバター醤油はとても相性がいいので、殿堂入りレシピには欠かせない組み合わせとなっています。フライパンで炒めるだけで簡単に作れる殿堂レシピなので、ぜひ一度試してみてください。

次にご紹介する殿堂入りレシピは、冷凍イカと大根の煮物です。冷凍イカ1杯を半解凍し、胴体を5mmほどの輪切りに、ゲソは食べやすい大きさに切っておきます。大根350gは皮をむき、2cmの幅で輪切りにして下茹でしましょう。

鍋に水300cc、出汁の素小匙2分の1、醤油大匙2、砂糖大匙1、酒大匙1、みりん大匙1を入れたら火をつけ、煮立ったところでイカを入れます。さっと火を通したら、いちどイカを取り出しましょう。

鍋に大根を入れ、落し蓋をして20分ほど煮ます。大根に味が染みたらイカを再び入れ、落し蓋をして5分ほど煮込めば完成です。

エビではなくイカを使ったイカチリも、殿堂入り間違いなしのおすすめレシピです。冷凍イカ1杯は解凍したら食べやすい大きさに切り、水でよく洗ったら酒大匙1をふりかけておきます。水気をとったら片栗粉適量をまぶし、沸騰したお湯に入れてさっと茹でます。

フライパンにサラダ油、すりおろししょうが小匙1、すりおろしニンニク小匙1、豆板醤小匙1を入れ、熱したらイカを入れて炒めましょう。そこへトマトケチャップ大匙3、砂糖大匙1、しょうゆ大匙1を加えたらよく絡むように炒めます。

仕上げにごま油をお好みで少々加え、小口切りにしたねぎをかければ完成です。お子様も食べる場合は、豆板醤を抜きにすると、辛みのないイカチリに仕上がります。

次は、ぜひ家庭の食卓でおかずに一品加えていただきたい、冷凍イカの美味しいアレンジレシピをご紹介します。おかずの幅がぐっと広がるおすすめレシピです。

油はねが怖くてなかなか手の出せないイカの天ぷらですが、ここでご紹介するレシピなら、ほとんどはねずに冷凍イカの天ぷらを作ることができます。冷凍イカは解凍したあと、新聞紙の上に重ねた2～3枚ほどのキッチンペーパーに乗せ、塩をふりかけてしばらく置きます。

水分が出てきたらキッチンペーパーでふき取り、小麦粉をふりかけます。小麦粉をさっとイカ全体になじませたら、お好みの大きさに切り天ぷら粉をつけ、揚げれば完成です。

イカの水分をしっかり取っておくことで、気になる油はねもほとんどすることなく天ぷらを揚げることができます。掃除が面倒で天ぷらにトライしていなかったという人も、ぜひ試してみてください。自宅で気軽に、イカの天ぷらを楽しむことができるでしょう。

常備菜にもおすすめなのが、イカと野菜のマリネです。冷凍イカは半解凍にし、1.5cm幅に切っておきます。トマトは1.5cmのざく切りに、しめじは子房に分けておきましょう。玉ねぎを薄切りにし、レンジで600W1分ほどで加熱したら、水にさらします。

イカに酒大匙1、醤油大匙2分の1で下味をつけたら、片栗粉大匙1.5をまぶします。オーブントースターの天板にアルミホイルを敷いたらその上にイカを並べ、しめじも塩を少々振ってから並べて焼きます。

焼いている間に、白だし大匙2、オリーブオイル大匙2、レモン汁・砂糖各大匙1、酢大匙1、塩小匙4分の1を混ぜて、マリネソースを作ります。マリネソースに水気をしぼった玉ねぎ、焼いたしめじ、イカ、トマトを入れて、さっくり混ぜたら完成です。冷蔵庫で冷ましてから食べましょう。

冷凍イカはおかずだけでなく、メインとなる料理にも活用することができます。冷凍イカで作れるメイン料理の美味しいレシピをご紹介しましょう。

イカまるまる1杯を使った豪快なイカめしはとても人気がありますが、冷凍イカを使うことで、自宅で簡単にあのいかめしを作ることができるのです。冷凍イカ1杯を解凍している間に、醤油大匙2、砂糖大匙2、酒大匙1、チューブの生姜1cm、水100ccを鍋に入れ、火にかけます。

イカの中に炊いたご飯を詰め、最後の部分を爪楊枝で止めましょう。鍋に入れた調味料がふつふつと沸いてきたら、イカを鍋の中に入れて弱火にし、裏を表を10分ずつ程度煮て完成です。

次にご紹介するイカのメイン料理は、冷凍イカを使った和風パスタです。まず鍋でお好みの量のパスタを茹でます。その際、食べやすい大きさに切った冷凍イカも一緒に鍋に入れて茹でましょう。パスタが茹で上がる前にキャベツ4分の1を加え、火が通ったらすべてザルにあけます。

この時、後で炒める時用に、ゆで汁を鍋に少し残しておきましょう。鍋に茹でたパスタ、イカ、キャベツを戻し、バター10g、鷹の爪少々、昆布だし小匙1、塩昆布ひとつかみを入れて絡めたら完成です。

少し残したゆで汁を使うことで、よりイカの風味がパスタに絡むようになります。イカと相性抜群のバターが香る、美味しいパスタレシピです。

イカはご飯のおかずだけでなく、お酒のおつまみとしても人気の食材です。最後に、冷凍イカを使って美味しいおつまみを作るレシピをご紹介します。

まずご紹介するのは、あっさり楽しめる冷凍イカのネギ塩だれ和えです。冷凍イカ200gは凍ったまま沸騰したお湯の中に入れ、火を通します。ひと煮立ちしたらザルにあけましょう。

小さい容器にごま油大匙2、レモン汁大匙1、鶏ガラスープの素小匙1を入れて混ぜ、小口切りにした小ネギ3～4本を加えます。電子レンジで600Wで20秒ほどタレを加熱し、よく混ぜ合わせて鶏ガラスープの素を溶かします。

ボウルに茹でておいたイカとネギ塩だれを入れ、熱いうちによく混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れてしばらく味をなじませて完成です。

韓国料理の中でも日本で特に人気があるのが、チヂミです。冷凍イカを使ったチーズもちチヂミを、自宅で簡単に作れるレシピをご紹介します。ニラ1袋を3～4cm幅に、玉ねぎ4分の1玉は薄切りに、人参50gは細切りにしておきます。半解凍にした冷凍イカ20gは細かく切っておきましょう。

ボウルに薄力粉120g、片栗粉60g、醤油大匙3、鶏ガラスープの素小匙2、塩コショウ少々を入れてよく混ぜます。そこへニラ、玉ねぎ、人参、イカを入れてよく混ぜてチヂミの生地を作りましょう。粉っぽい時は、小匙1ずつ水を足して調整します。

フライパンにごま油をひき、生地の3分の1を流し入れたら、薄く切った切り餅を乗せて中火で加熱します。焼き色が付いたら裏返して蓋をし、弱火～中火で4分ほど加熱します。一度チヂミを取り出したらフライパンにチーズ150gを入れ、その上にチヂミを戻します。

チーズがカリカリになるまで焼いたらフライパンから出し、粗熱を取ってから一口大に切って完成です。カリカリチーズとおもちの食感がやみつきになる、お酒のどんどん進むおつまみです。

冷凍イカは解凍して切り分けるだけで、天ぷらのような和食に、バター炒めのような洋食、そして韓国料理まで、さまざまな料理にアレンジすることが可能です。冷凍保存しておくことで、調理したい日にすぐ使うことができます。

今までイカを使った料理は億劫だと考えていた方も、冷凍イカを手に入れて活用してみてください。家族で美味しく簡単に、バリエーション豊かなイカ料理を楽しむことができるでしょう。