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永坂更科って?
「永坂更科 布屋太兵衛」は、江戸前三大そば(更科、藪、砂場)のひとつ、更科の流れを汲む老舗のそば屋です。現在の永坂更科の始まりは昭和24年、堀井清右衛門(布屋太兵衛)の子孫・堀井松之助と妻きん、永坂更科の初代・小林勇が「麻布永坂更科 総本店」を設立したことから始まります。
その後、昭和34年には株式会社「永坂更科 布屋太兵衛」が設立され、本格的に営業が始まりました。今日では麻布総本店のほか、神奈川や千葉、北海道など全国各地に支店があります。また永坂更科では、名物・御前そばや太兵衛そばの乾麺、こだわりのそばつゆの缶のネット販売も行っています。
230余年の歴史をもつおそば屋さん
そもそも更科そばは、今から230年前、布屋太兵衛(堀井清右衛門)が現在の麻布永坂町に「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」を開業したのが始まりだと言われています。布屋太兵衛はもともと太物(織物)の行商人でしたが、故郷・信州仕込みのそば打ちに長けており、店はたちまち繁盛しました。
このとき屋号に初めて、更級(信濃国)の「更」と当時の領主・保科兵部少輔の「科」を組み合わせた「更科」という言葉が入りました。文政の世(17世紀)に入ると「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」は将軍家御用達の栄誉を賜り、江戸中に「更科そば」と「布屋太兵衛」の名前が広がりました。
更科そばといえば、更科粉(そばの実の胚乳や胚芽を挽いた、でんぷんの多いそば粉)で打った真っ白なそばを指します。しかし更科そばがいつ生まれたのかははっきりしません。そばの香りは弱いものの、コシが強くほのかな甘みがある更科そばは、武家や庶民を問わず江戸中で大流行しました。
ただし更科そばは、でんぷんが多い分、生地に弾力や粘りをもたらすたんぱく質が少なく、そばを打つのは至難の業です。永坂更科ではそば生地のつなぎに小麦粉と卵を加え、熟練の技で打った更科そばを「御前そば」として提供しています。江戸の味を現在に伝えるそば、それが永坂更科のそばです。
「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」の営業時間は11:00~21:30、年中無休です。店舗によって営業時間や定休日が異なるのでご注意ください。そば懐石メニュー(太兵衛膳)は、麻布総本店のみで提供しています。場所は東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅から徒歩2分です。
住所 | 東京都港区麻布十番1-8-7 |
電話番号 | 03-3585-1676(永坂更科) |
永坂更科のメニューはこちら
麻布十番の老舗・永坂更科の魅力は、更科粉で打った御前そばや石臼挽きのそば粉を使った生粉打そば、こだわりのそばつゆなど、江戸時代から続く伝統を守りながら、家族連れでも親しみやすいメニューを多数とり揃えていることです。永坂更科でおすすめしたいメニューをいくつかご紹介します。
魅力的な冷・温のお蕎麦
永坂更科の「御前そば」は真っ白な見た目も美しい、永坂更科の名物です。そばの実の殻を剥き、甘皮を除いた胚芽を粉にした更科粉で打ったこだわりのそばは、コシが強い上に喉越しが良く、老舗の風格が感じられます。そばつゆは濃い目の「から汁」と甘めの「あま汁」の二種類がついてきます。
永坂更科の「生粉打そば」は、石臼で丁寧に挽いたそば粉のみを使った香り高いそばです。そばの実を石臼でゆっくりと挽くと、製粉時に熱が出にくく、そば本来の香りを損ないません。さらに甘皮を挽き込んだ粉と甘皮を除いた粉を混ぜて、そばの味と香り、そしてコシがでるように調整しています。
「二色天せいろ」は真っ白な御前そばに太兵衛ざる(石臼挽きのそば粉を使った細打ちのそば)または生粉打ちそば、そして数種類の天ぷらがついた天ざるそばです。衣が厚めの天ぷらと二種類のそば、そしてそばつゆもから汁とあま汁の二種類がついてくるのでさまざまな取り合わせが楽しめます。
おすすめは、まずあま汁に天ぷらを浸して香ばしい胡麻油をそばつゆに混ぜたあと、そばをつけて食べるという方法です。
その後、から汁を自分の好みでブレンドすると、少し重たくなりがちな天ざるも最後までさっぱりと食べられます。天ぷらのなかでも衣が厚めの海老天は、プリプリした食感が良い絶品です。
永坂更科は老舗ながらそばと天丼のセットメニューといった家族向けのメニューも充実しています。なかでも大きな蟹足を天丼にした「蟹足天丼 合盛り膳」は、その見た目の豪華さと食べ応えで人気です。繊維の1本1本が太い蟹足の天ぷらは海老天とはまた違った美味しさがあり、お腹も満足します。
永坂更科の「おかめそば」は、かけそばに玉子焼や筍などさまざまな具をのせた温かいそばです。湯葉で髪を、玉子焼で目を、筍で鼻を描き、おかめのお面に見立てた見た目も面白いそばで、煮含めた椎茸や蒲鉾もそばとよく合います。寒い冬におすすめしたい、江戸時代から続く伝統の一杯です。
永坂更科の「鴨南ばんそば」は、かけそばの上に厚切りの合鴨と焼いたネギがのった温かいそばです。永坂更科のこだわりのそばと合鴨の脂が溶けた汁がよく合う渾身の一杯で、かけ汁に入っているネギやユズの皮が後味を爽やかにしてくれます。年越しそばにもおすすめしたい永坂更科の名物です。
御前そばとは
永坂更科の名物「御前そば」の名前は、江戸時代、永坂更科のそばを将軍家に献上したことに由来します。真っ白な更科そばは大奥の女性にも大人気で、そこから女性の敬称である「御前」の名前がつきました。ほのかな甘みを楽しむ御前そばは、そばつゆにちょっとだけつけて食べるのがコツです。
永坂更科のそばは風味豊かな北海道産のそばを中心に、季節によってさまざまな産地のそばを混ぜて使っています。なかでも御前そばは、そばの実から少ししかとれない胚芽を挽いた粉(更科粉)で打った、貴重なそばです。見た目も上品でしっかりしたコシもある、永坂更科のおすすめの一品です。
永坂更科でおすすめのそば懐石が気になる!
永坂更科のそば懐石(会席)は、こだわりのそばに天ぷらやお寿司、厚焼玉子といった和食が一緒に楽しめる懐石膳です。見た目も華やかな上に永坂更科の伝統の一品料理まで楽しめるそば懐石は、家族の会食や各種宴会、法事などで多く利用されています。永坂更科のそば懐石についてご紹介します。
お蕎麦を2種類楽しめる
永坂更科の「そば 松花堂 曙」は、2種類のそば(御前そば、太兵衛ざる)に天ぷら(海老、南瓜、茄子、シシトウ)や海苔巻き、季節の煮物、それにデザートがついた懐石膳です。そばつゆもから汁とあま汁の2種類が用意されており、永坂更科のこだわりのそばをいろいろな取り合わせで食べられます。
永坂更科の「そば 松花堂 曙」には、食後のデザートとして「くずきり」または「そば饅頭」がついてきます。特に永坂更科のそば粉で作ったそば饅頭は、しっとりした生地にさらっとしたあんこが美味しい、どこかほっとする一品です。ちょっと贅沢な食事をしたいときにおすすめのメニューです。
また、永坂更科の本店では、本格的なそば懐石「太兵衛膳」がいただけます。江戸時代、そば屋で一品料理をつまみにお酒を呑むことを「蕎麦前」といいましたが、太兵衛膳でもそばや天ぷらのほか、板わさや合鴨、そば味噌といった一品料理が味わえます。永坂更科の真髄が味わえる、粋な懐石膳です。
永坂更科のそば懐石のなかでも「厚焼玉子」は少し甘めの味付けが嬉しい絶品です。溶き卵にそばつゆと砂糖を入れてふっくらと焼き上げているので、そのまま食べても、また酒の肴にもよく合います。脂の旨味がたまらない「合鴨の塩焼き」や「板わさ」とともにおすすめしたい、一品料理です。
永坂更科のこだわりのつゆ
永坂更科をはじめ、そば屋のそばつゆは、醤油や砂糖、味醂で作った「かえし」に鰹節や鯖節で取った出汁を合わせて作ります。永坂更科では厳選した2社の醤油を熟成させてかえしを作り、また出汁は鰹節のみで丁寧に取ります。これらを秘伝の割合で配合すると、永坂更科のそばつゆの完成です。
2種類のつゆをお好みで
永坂更科では冷たいそばに「から汁」と「あま汁」の2種類のそばつゆを出しています。一般的には、冷たいそばには醤油がきいたから汁を、温かいそばには甘めのあま汁を使いますが、永坂更科ではあえて2種類のそばつゆを出し、お客さんに味のバリエーションを楽しんでもらっています。
普通、江戸前のそばは、醤油がきいた濃い目のそばつゆにそばを少しだけひたし、一気にすするのが粋とされています。しかし永坂更科では、あま汁にどっぷりつけるのも良し、またブレンドするも良し、という自由な食べ方ができます。老舗の垣根を超えた新しい発想、それが永坂更科の魅力です。
永坂更科で上質なおそばをいただこう!
麻布十番の名店・永坂更科でおすすめしたいメニューやそば懐石についてご紹介しました。全国各地にある永坂更科の支店では、江戸時代から続く伝統のそばを地方にいながらにして楽しめます。ぜひ永坂更科で、御前そばや生粉打そばなど、将軍家にも献上された上質なそばを味わってみませんか。