天空の駅・宇都井駅の今を調査!観光の方法や廃止後の行き方をまとめました

天空の駅・宇都井駅の今を調査!観光の方法や廃止後の行き方をまとめました

2018年、島根県と広島県をつなぐJR西日本・三江線(さんこうせん)という路線が廃止されました。全国から鉄道ファンが記念乗車に殺到しましたが、人気の中心は地上20mの高所に設置された「天空の駅」宇都井駅でした。今回は宇都井駅今の現状をご報告します。

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    記事の目次

    1. 1.島根県の天空駅「宇都井駅」とは?
    2. 2.宇都井駅が廃止になった理由
    3. 3.宇都井駅廃止後の移動手段について
    4. 4.宇都井駅の今はどんな感じ?
    5. 5.宇都井駅・周辺の観光スポットを紹介
    6. 6.宇都井駅の基本情報
    7. 7.宇都井駅の今後に期待!

    店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

    島根県の天空駅「宇都井駅」とは?

    フリー写真素材ぱくたそ

    今や日本の経済成長も終わり人口は下降傾向が続くことで地方の過疎化も進み、残念なことに全国で鉄道路線の廃止が相次いでいます。こうした状況下、2018年(平成30年)4月1日付で87年の歴史を閉じ全線廃止となったのが島根県の江津(ごうつ)駅起点のJR西日本「三江線(さんこうせん)」です。

    三江線は、島根県江津市の江津駅を起点として終点の広島県三次市の三次(みよし)駅までを結んでいました。三江線という名前は、江津駅と三次駅の頭文字で、旧国鉄ではよくあった路線の命名方法です。

    「宇都井駅(うづいえき)」は三江線の駅で、島根県邑智郡邑南(おうちぐんおおなん)町宇都井下郷にあります。

    山中のローカル線にはそぐわない地上から離れた高所に建造物が出現したため「天空の駅・宇都井駅」として有名になりました。2020年現在は邑南町が鉄道公園として公開の予定で整備中です。

    特別に愛着を持つ人が多いのが鉄道です。鉄道が廃止になるという昨今のニュースを聞くと、乗り慣れた地元の人のみならず全国から一度も乗ったことのない人たちもアクセスし一時的に観光地化することがあります。

    三江線でも、地上から6階建てビルほどの高所に造られ時間をかけ階段を上ってアクセスする「天空の駅・宇都井駅」がローカル線では珍しい風景として有名でした。日本一の高さとも言われています。

    テレビ・インターネット・新聞・雑誌など様々なメディアで「天空の駅・宇都井駅」は取り上げられ、皮肉なことに三江線の廃止直前になると宇都井駅は観光スポットとして脚光を浴びることとなりました。廃止後も観光資源として活用する動きが続いています。

    地上から高さ20mの高架橋

    宇都井駅はホームと待合室が地上から約20メートルの高架上にあります。116段の階段を上ってアクセスする駅の構造が「天空の~」とネーミングするブームにも乗り、鉄道ファンを始め広く「天空の駅・宇都井駅」として話題となりました。

    天空の駅・宇都井駅は大きくマスコミで取り上げられ、三江線の廃止直前には記念乗車の鉄道ファンが押し寄せる人気スポットとなり、1両編成だった列車は3両増結で運転されるほどになりました。

    天空の駅・宇都井駅の上り下り両側にはすぐ山があります。三江線は地上20メートルで2つの山をトンネルで貫き中央に宇都井駅があります。トンネルの間で線路が山から出ている長さはわずかに160メートルほどなので、線路に勾配をつけて宇都井駅のホームを地上に作るということは不可能でした。

    結局、宇都井駅は利用者が自力で116段の階段を上ってホームに行くという「天空の駅」構造になりました。経費をかけられないローカル線の宿命で、宇都井駅にはエレベーターもエスカレーターも付いていないので階段でアクセスするしかありません。

    天空の駅・宇都井駅の階段棟は昭和の時代の団地を思い出す様式です。10段上ると踊り場があり、折り返してまた10段上ることを繰り返して合計116段と、ホームにアクセスするにはかなりの労力が必要です。

    鉄道の便数も大変少なく宇都井駅では1日4往復しかありませんでした。交通機関としての使いにくさとあいまって膝の悪いお年寄りなどは宇都井駅から離れて車利用に変わっていったことでしょう。

    宇都井駅の階段を上ってみましょう。踊り場には、ライトアップ時の写真や「あと106段」などという地元の子どもたち手書きのポスターがあり利用者を励ましてくれていました。

    「ゆずりあってゆっくりお進みください」という注意書きがあり、三江線廃止直前になってからの掲示です。この時になって宇都井駅は初めて観光スポットとして注目され大勢の観光客が訪れたため開業の時以来の晴れ舞台となりました。

    宇都井駅では線路は単線です。プラットホームは1つでその片面のみが線路に接し線路の反対側にはフェンスがあります。「単式ホーム1面1線」と呼ばれるタイプのホームです。

    宇都井駅のホームには待合室が付いていました。観光客向けに旅行の感想や胸の内を記せるノートも置いてあり、親しまれていました。宇都井駅では1日4往復で昼間は次の便まで7〜9時間の間隔があり、住民が生活で使うには大変に使いにくいダイヤでした。

    宇都井駅が廃止になった理由

    中国地方の地形は、中国山地を境に日本海側の山陰と瀬戸内海側の山陽とに二分されています。この二つの地域を連絡し均等に発展させる目的で山陰の「陰」と山陽の「陽」を取った「陰陽連絡鉄道」と一般に呼ばれる路線が明治以来いくつか検討されました。三江線も「陰陽連絡鉄道」の一つです。

    三江線は大正時代に計画され、着工は1926(大正15)年9月です。当時の技術では江津と三次を結ぶ最短経路(60km程度)を通すことはできず、中国地方最大の川「江の川」に沿い大きく迂回し時間・距離的にかなりの損失があるものの建設しやすい全長108.1kmのルートとなりました。

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    三江線が全線開通したのは1975(昭和50)年8月31日(日曜日)で、最後まで残っていた浜原駅~口羽駅間の開業によるものです。この区間にある宇都井駅も同時にこの日開業しました。最初の区間の着工以来、戦争の影響・ダム建設案浮上や水害など紆余曲折を経て実に50年近くもかかっています。

    昨今の技術開発は著しく宇都井駅などの最終着工区間ではトンネルが多用され直線的な経路となりましたが、すでに迂回して完成した区間は今や変更できません。距離としてはライバルの高速道路の車移動に分があります。

    また、三江線は当初計画された陰陽連絡鉄道としては距離が長く、ローカル線の宿命で便数が極端に少なく時間がかかり過ぎていました。そのため島根県の江津と広島県の三次間を通してアクセスする利用は期待できず短距離の利用が大半でした。鉄道インフラとして本来の目的は果たせなかったのです。

    三江線が利用客減少による廃線

    三江線廃止の一番大きな原因は島根県など地域全体に進んでいた過疎化という問題でした。過疎化で鉄道利用者が減れば経費削減のために減便し、さらに不便になり利用者がさらに減る、という悪循環は旧国鉄時代の早い段階で明らかでした。

    そのため三江線は国鉄再建のため何度も廃止対象として検討されましたが、鉄道の代わりとなる自動車の道路網が今ほど整備されていなかったため廃止後のアクセスを考え廃止はそのたびに先送りされていました。JR西日本も改善策を試みていましたが功を奏することはありませんでした。

    このような状況下で、三江線の2014(平成26)年度の輸送密度(1日1キロメートルあたりの乗車人数)は50人とJR西日本発足時の1987(昭和62)年の約1/9へと落ち込みました。

    2015(平成27年)には全通40周年記念に公募で「江の川鉄道」というニックネームを決めるなどの盛り上げもありましたが、島根県・広島県の大規模風水害による2度の長期運休となり、ついに2018(平成30)年4月1日(日曜日)に三江線は廃止されることとなりました。

    廃止の発表の後は鉄道ファンを中心に三江線に関心が集まり、特に天空の駅としてマスコミに取り上げられた宇都井駅へは観光客が殺到し、三江線廃止前年の2017(平成29)年度の輸送密度は163と大幅に改善しています。

    ありがとう三江線記念入場券セットを販売

    JR西日本米子支社は三江線の廃止にあたり、記念の「ありがとう三江線記念入場券セット」を2017(平成29)年12月10日(日曜日)から8000部の数量限定で島根県の江津駅・浜田駅、広島県の三次駅で販売しました。江津駅~三次駅間全35駅の硬券入場券と台紙のセット商品で価格は4900円でした。

    三江線は宇都井駅などほとんどが無人駅で普段は入場券を発行していませんが、今回は鉄道ファンや沿線利用者の要望で全35駅の入場券を硬券で記念入場券として特製したものです。

    重厚で立派な造りの台紙には営業期間を入れた「西日本旅客鉄道株式会社 三江線 1930.4.20-2018.3.31」のタイトルがありました。

    台紙を開くと全駅名、駅名の横には島根県西部の石見(いわみ)地方に伝わる伝統芸能・石見神楽の場面をモチーフにしたイラストが描かれ、イラストの上に宇都井駅など各駅の入場券を入れるようになっていました。

    「ありがとう三江線記念入場券セット」は一冊4900円と値は張りましたが、高級感がある商品で発売初日には三次駅に鉄道ファン450人が列を作るなどの人気となりました。

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    宇都井駅廃止後の移動手段について

    三江線は、島根県・広島県の生活路線として短距離のアクセスをする利用客が多くを占めていました。それでは全線では無理でも一部でも利用者の多いところを復活させようとの声もありますが、2020年現在、沿線自治体からの具体的な動きはありません。

    結局、三江線の一部区間を第三セクターの鉄道路線として復活させても人口が減少した今日では採算がとれる見込みは薄いようです。代わりに新しい短距離の鉄道を作ってもまた三江線の二の舞を演じて廃止になったら大変なことになります。今後の公共交通は便利で持続可能なことが最重要となります。

    三江線は地域のインフラとして重要な役割を担っていた鉄道です。収益が出ないからと言っても勝手に廃止するわけにはいきません。三江線の廃止後に備えては、JR西日本・島根県・広島県・沿線の6市町・中国運輸局、などの関係者が協議会を立ち上げました。

    協議会では、島根・広島両県が窓口となり話し合いを続けた結果、持続可能な代替公共交通への支援としてJR西日本が総額17億5700万円を支払うことで合意しました。

    三江線の廃止後、沿線の6つの市町(江津市・川本町・美郷町・邑南町・安芸高田市・三次市)では、地域の公共交通維持のためにより利用しやすく、持続可能なものとなるよう手軽にアクセスできる路線バスをそれぞれ運行しています。旧三江線全体は18区間に分かれアクセスするようになりました。

    代替の路線バスは宇都井駅など全ての路線で赤字となることは当初から明らかで、赤字の不足分は国や島根県・広島県、沿線市町が補填しています。

    JR西日本が負担した総額17億5700万円の内訳はバス停の設置や車両購入費に8億5千万円・廃止後の代替交通による赤字に充てる運営費名目で8億円などですが、これは7~8年で底を尽いてしまいます。代替交通を長く存続させるにはかなりの努力が必要です。

    廃止後の宇都井駅や周辺の鉄道資産などは地域振興に活用できるため、JR西日本から邑南町の求めに応じて譲渡されました。また、JR西日本が持っていた三江線の鉄道資産のうち、代替交通のバス運行に必要な停留所や回転場などに利用できるものはバス事業の開始前に沿線自治体へ譲渡されました。

    代替バスは料金と時間が負担増に

    三江線廃止後の代替バスは、江津〜石見川本の「江津川本線」・石見川本〜大和の「川本美郷線」・大和〜三次の「作木線」の3路線を基幹路線とし乗り継ぎ、そこから宇都井駅などの細かな地域路線へアクセスして行くというものです。

    宇都井駅などの地域路線では山中でマイクロバスやワゴン車を使い利用者の自宅にアクセスするなどサービス向上もありますが、便数は鉄道時代と相変わらず少なくそう簡単でもないようです。

    もし、江津~三次を乗車するとしたら、平日は移動可能なものの往復はできません。休日は観光に便利なダイヤ設定が行われ江津発着に限って往復ができますが、便により乗換えの待ち時間が違うので到着までは5~10時間かかります。料金も鉄道に比べると乗車区間により最大2.1倍ほどに上がりました。

    代替バスも収益化みえず苦しい状況

    2020(令和2)年4月には三江線の廃止後2年を迎えましたが、2年目の見直しで宇都井駅など沿線の代替バス14路線が11路線に再編されることになりました。

    宇都井駅を抱える邑南町は町営3路線をNPO法人に移管し、電話で利用の予約をするデマンド型の運営に変更しました。直近1年間の利用者は1日平均で0.6人と低迷していたもので利用者の自宅から診療所や商店移動できる利便性の向上による利用増や経費の節約を狙うためです。

    また、江津市は1日の平均利用者0.07人と極端に少なかった田津線を廃止しました。また、美郷町は明塚線では前日までの予約制デマンド型のバスを廃止し、タクシー利用料助成へと変更しました。地域の周辺部では利用者数が低迷している路線が多く、沿線の自治体は苦しんでいます。

    宇都井駅の今はどんな感じ?

    廃止後の宇都井駅や三江線の設備は立ち入り禁止となっていますが、地元のNPO法人「江の川鐵道」が保存運動を行ってきました。廃止後の宇都井駅周辺の鉄道遺構は江の川鐵道の要望を受け、2019年3月、邑南町がJR西日本に無償譲渡を申し入れていました。

    その結果、宇都井駅は口羽駅とともに駅舎などが邑南町に無償で譲渡されることになりました。JR西日本は約2億7500万円を協力金として町に提供します。町は宇都井駅一帯を鉄道公園とする方針で、協力金を草刈りなどの環境保全や観光の振興に充て地域活性化を目指すとしています。

    観光コースの一部に!

    邑南町は今後、観光戦略を練り公園設置のための条例を制定し委託業者を選定し、宇都井駅一帯を公園として開業する予定としています。当初は2020年3月までに関連条例を制定し、続く4月から宇都井駅と周辺を鉄道公園として公開する予定でしたが、新型コロナウイルス流行のために遅れています。

    天空の駅として有名になった宇都井駅周辺には廃止後も多くの鉄道ファンが訪れており、宇都井駅を地域の神楽やA級グルメなどの観光資源と合わせ今後の活性化につなげていきたいとしています。

    長い階段登ればホーム見学も可能!

    宇都井駅は公園として一般公開されるまでは入場はできませんが、2019年11月22・23日(金土)の2日間、NPO法人・江の川鐵道の主催で、廃止後の宇都井駅と周辺を会場としたトロッコ列車運行などのイベント「INAKAイルミ@おおなん2019」が開催され、多くの観光客が宇都井駅を訪れました。

    「INAKAイルミ@おおなん2019」では、宇都井駅への入場とメルヘントロッコ乗車体験が出来ました。このように特別なイベント時には宇都井駅ホームに入場出来ます。

    車で行く場合は、羽須美中学校のINAKAイルミ臨時駐車場が利用できます。そこからは宇都井駅行きの無料シャトルバスが出ています。2020年現在イベントは未定です。

    INAKAイルミは現在も実施

    「INAKAイルミ@おおなん2019」では、約10万個の鮮やかな青や黄のLEDで宇津井周辺の風景が彩られました。INAKAイルミは、天空の駅・宇都井駅を地域活性に生かそうと2010年からこの時期に毎年開催されて三江線廃止後も続いています。

    外から眺めるだけでなくトロッコに乗って駅周辺のイルミネーションを見下ろす景色やトンネル内にもイルミネーションが施されました。廃止後の天空の駅・宇都井駅に入場するとホームの柵一面のイルミネーションを楽しめました。

    宇都井駅・周辺の観光スポットを紹介

    天空の駅・宇都井駅の周辺は自然豊かで風光明媚な地域で、邑南町の自然を活かした様々な観光が楽しめます。その中でも代表的な施設をご紹介します。宇都井駅観光の折にはいかがでしょうか。

    1:香木の森公園

    「香木の森公園」は、四季折々に240種の「ハーブガーデン」を楽しめるオーガニックガーデンです。ラベンダーやブルーベリーの摘み取り体験のできる「グリーンハウス」、数十種類のバラが咲き誇る「バラハウス」など人気のスポットがあります。

    また、観光案内を行う「香木の森クラフト館」では町内産の人気スイーツやハーブの加工品、および町内作家の工芸品などを多数販売しています。営業時間は通常10:00~16:00、定休日は火曜日です。

    名称 香木の森公園
    住所 島根県邑智郡邑南町矢上7154-10

    2:瑞穂ハンザケ自然館

    「瑞穂ハンザケ自然館」では、邑南町に生息するオオサンショウウオ(地元の親しみを込めた呼称でハンザケ)や邑南町の自然について紹介する博物館です。邑南町の川を再現した幅約5メートルの大型水槽2基でオオサンショウウオを飼育しています。

    通常営業時間は、5月~8月・10:00~17:00、9月~4月・9:00~16:00です。定休日は、毎週月曜日(祝日は除く)・祝祭日の翌日(連休の場合は最終日の翌日)・年末年始(12月28日~1月4日)となっています。

    名称 瑞穂ハンザケ自然館
    住所 島根県邑智郡邑南町上亀谷475

    3:神谷棚田

    「神谷棚田」は農林水産省が観光地化を目的として選定した「日本の棚田百選」に選ばれています。民家がアクセントとなり美しい景観を作り出している地区です。

    山陰地方では江戸時代初期から製鉄業が盛んになり山を切り崩し多量の土砂を流す「鉄穴(かんな)流し」という方法で砂鉄を採取していました。そのときに残った石を積んで田を作ったものが棚田として発展したものです。

    名称 神谷棚田
    住所 島根県邑智郡邑南町上口羽

    宇都井駅の基本情報

    天空の駅・宇都井駅の開業は1975年(昭和50年)8月31日、廃止は2018年(平成30年)4月1日です。廃止後、宇都井駅は邑南町に譲渡され交通公園として近々開業の見込みとなりました。

    整備が終わって開業するまでは宇都井駅の設備に入場することはできません。周囲を歩いて宇都井駅を眺め景観を楽しみましょう。

    公共の交通機関でのアクセス

    鉄道・バスを使うなら広島側・JR西日本芸備線三次駅からのアクセスがおすすめです。三次駅前から備北交通バス作木線に乗車1時間3分で伊賀和志(いかわし)バス停に到着・下車します。徒歩35分で宇都井駅に着きます。

    以前は、「おおなんバス宇都井口羽線」に乗れば宇都井駅にアクセスできました。しかし、2020年4月からは前日までの電話予約が必要なデマンド運行となり、原則として地元居住の人以外は乗ることが出来なくなりました。

    車でのアクセス

    宇都井駅へは、車でアクセスする場合も広島県側からがおすすめです。中国自動車道の三次ICから1時間程度で宇都井駅に到着します。

    名称 宇都井駅跡(交通公園として整備予定)
    住所 島根県邑智郡邑南町宇都井下郷1044

    宇都井駅の今後に期待!

    天空の駅・宇都井駅は、JR西日本から邑南町への無償譲渡が決定しました。鉄道公園として再出発する見込みで維持費は年間80万円ということですが存続できることになりました。

    コンクリートで作られていても宇都井駅のような施設は手入れを怠るとすぐに風化して廃墟化が始まります。トロッコ列車やイルミネーションのイベントは注目を集めていますが、宇都井駅においては今後もぜひ新しい企画でアクセスを集めることが期待されています。

    uzimodo
    ライター

    uzimodo

    世の中では何でもできる多能工という働き方が重視されています。同様にライターとしても仕事があれば幅広い分野に対応できるように勉強し、何でもよく調べてわかりやすい記事を書くようにしています。特に興味を持っている分野は自然言語処理やAIのテクノロジー方面です。

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