黒部ダムの観光コースならおすすめはこれ!季節による景観の見どころや行き方も

黒部ダムの観光コースならおすすめはこれ!季節による景観の見どころや行き方も

富山県と長野県の県境あたりには、国内最大級のダム、黒部ダムがあります。黒部ダムの放水の様子は圧巻の光景で、多くの観光客が訪れています。また、黒部ダムの周辺には他の観光スポットも沢山あります。黒部ダムや周辺の観光スポットについてご紹介します。

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記事の目次

  1. 1.黒部ダムの場所について
  2. 2.黒部ダム・観光の見どころについて紹介
  3. 3.黒部ダム・おすすめ観光コースを紹介
  4. 4.旅行の目玉・黒部ダム周辺の温泉施設を紹介
  5. 5.黒部ダムへの行き方情報まとめ
  6. 6.黒部ダムに一度観光に行ってみよう!

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黒部ダムの場所について

Photo by hoshner447

黒部ダムは富山県立山町にあります。長野との県境に近く、通称北アルプスと呼ばれる飛騨山脈の山々に囲まれています。北アルプスは標高が3000m級となっている山も多く、黒部ダムはその中にあることから行くのが大変と思われがちですが、実は子供連れの方でも気軽に旅行できます。

北アルプスには、「立山黒部アルペンルート」と呼ばれる交通網があり、気軽に北アルプス観光を楽しめます。黒部ダムも、電車の駅からバスを使う行き方があります。黒部ダム以外にも、周囲には立山黒部アルペンルート沿いに見どころが沢山あります。

ダムの観光は大迫力で魅力的

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黒部ダムは関西電力が建設しました。戦後の電力不足を解消するために、発電に必要な水を確保する必要があったためです。黒部ダムは国内最大級の大きさで、目の前にそびえ立つコンクリートの壁は大迫力の光景です。

黒部ダムは観光にも力を入れており、目的別に展望台が複数あったり、えん堤を歩くことができたりします。また、黒部ダムでは毎日観光放水が行われており、大迫力の放水を間近で見ることができます。展望台では、北アルプスの自然を満喫することもでき、見どころが満載です。

黒部ダム・観光の見どころについて紹介

Photo by Kentaro Ohno

黒部ダムは、アーチ型のダムです。よく、アーチ(半円)の形になっている橋を見かけますが、あれは橋をアーチ型にすることで、橋の真ん中にかかる重力を端に逃がしています。アーチ型ダムも同様に、ダムにかかる水圧などの力を両岸に分散させることで強い構造となっています。

黒部ダムの綺麗なアーチの形は、単なるデザインではなく、ダムを強くするための工夫でもあります。晴れた日には、下流側にアーチ型の大きな影ができることもあるようです。黒部ダムの壮大な景観を楽しみましょう。

また、黒部ダムそのもの以外にも、黒部ダム観光には見どころが沢山あります。黒部ダムの情報や観光の見どころをご紹介します。

1:大迫力の観光放水

Photo by Kentaro Ohno

黒部ダムでは、観光放水期間の6月26日から10月15日までは毎日観光放水が行われています。毎秒10トンを超える量の水がダムから放水されるところを見ることができます。晴れた日に放水される水に日が当たると、虹が見えることもあるようです。

観光放水の時刻は、6月26日から7月までが6時から17時30分、8月から9月10日までが6時30分から17時、9月11日から10月15日までが7時から16時30分となっています。

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観光放水は、様々な角度、高さから見ることができます。その中でも、えん堤と新展望広場・レインボーテラスがおすすめです。えん堤は、ダムの上の部分なので、立っている場所の真下から放水される様子を楽しむことができます。

新展望広場・レインボーテラスは、えん堤よりも高さが低く、ほぼ真横から観光放水を楽しむことができます。新展望広場・レインボーテラスは観光放水を見られる場所の中で最も観光放水に近い場所となっています。

2:雄大な黒部クルーズ遊覧船ガルベ

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ガルベは、黒部ダムの上流側の黒部湖を一周する遊覧船です。扇沢駅からのバスが到着する黒部ダム駅や各種展望スポットがあるところから、えん堤を渡った反対側にガルベの乗り場があります。一周の所要時間は30分程度で、料金は大人が1500円、子供が550円となっています。

黒部湖は、満水のときは水面の標高が1448mにもなる湖で、ガルベは日本の遊覧船の中で最も標高が高い場所を運行しています。

ガルベの運行期間は6月1日から11月10日までとなっており、観光放水が行われている間はガルベも運行しています。運行回数は一時間に1~2回程度となっています。ガルベからは黒部ダムも見えるので、時間に余裕がある方は利用するのがおすすめです。

3:四季あふれる大自然

Photo by hoshner447

黒部ダムは北アルプスに囲まれているため、周囲の山々の景色も絶景となっています。そんな北アルプスの景色は、旅行する時期によって景色が変わります。ここからは、季節ごとの景色の情報をご紹介していきます。

Photo by Kentaro Ohno

周囲の大自然の景色を見るスポットとしては、ダム展望台がおすすめです。ダム展望台はえん堤や他の展望スポットよりも高い位置にあるので、ダムの全体と周囲の景色を一望できます。

冬の北アルプスの雪景色

Photo byvickyvivi

冬は、北アルプスに雪が積もるため、綺麗な雪景色を見ることができます。ただし、冬は雪のために黒部ダム観光の営業がありません。そこで、雪景色を見たい方は春に行くのがおすすめです。春はまだ周囲の山に雪が残っているので、黒部ダム観光の営業が開始されてからでも雪景色を見られます。

秋の三段紅葉

Photo by i-saint

黒部ダムの周辺の山は高さがあります。そのため、秋には山頂に雪がかかり、その下は、赤から緑まで、様々な色の木々を見ることができます。この状態は三段紅葉と呼ばれており、雪と紅葉と紅葉していない木々のグラデーションを楽しめます。

黒部ダム・おすすめ観光コースを紹介

Photo by veroyama

黒部ダムに行くときに利用する立山黒部アルペンルートは、他の観光スポットもつないでいます。旅行で黒部ダムを訪れたい方は、近くの観光スポットも合わせてまわるのがおすすめです。黒部ダムと一緒にまわれる観光スポットへの行き方も含めて、観光コースの情報や見どころをご紹介します。

立山駅~みくりが池~黒部ダム~弥陀ヶ原

Photo by Tak H.

まずは、立山駅からみくりが池、黒部ダム、弥陀ヶ原の順で観光するコースの情報や見どころをご紹介します。立山駅から立山ケーブルカーと立山高原バスを利用して室堂駅に行きます。みくりが池は室堂駅から徒歩10分程度で行くことができます。

みくりが池は立山火山の火山湖で、標高は2405m、深さは15m程度となっています。湖面が美しいことで有名で、条件が良ければ北アルプスの山がみくりが池の湖面に映る様子を見られます。また、標高が高いため高山植物の種類も多いので、植物に興味がある方にもおすすめです。

ただし、みくりが池は6月頃までは雪が積もっていて行くことができません。7月から10月に行くのがおすすめです。また、最寄りの室堂駅ではお土産や昼食を食べることができます。

Photo by hans-johnson

みくりが池を観光した後は、室堂駅から立山トンネルトロリーバス、立山ロープウェイ、黒部ケーブルカーを乗り継いで黒部ダムがある黒部湖駅に向かいます。移動の最中も、珍しい乗り物や綺麗な景色を見られます。黒部湖駅はガルベの乗り場に近い位置にあるので、利用するのがおすすめです。

黒部ダムを観光した後は、来た道を引き返します。室堂から立山高原バスに乗って弥陀ヶ原に向かいます。弥陀ヶ原はラムサール条約にも登録された世界的に貴重な湿原です。高山植物の種類が多く、大自然を楽しめます。

扇沢駅~黒部ダム~室堂~美女平

Photo by Kentaro Ohno

次に、扇沢駅から始まり黒部ダム、室堂、美女平を旅行できるコースの情報や見どころをご紹介します。まず、扇沢駅から関電トンネル電気バスに乗って黒部ダム駅に向かいます。黒部ダムの観光放水は朝から行われているので、一番最初に訪れるのもおすすめです。

黒部ダムを観光したら、次は黒部ダム駅とはダムを挟んで反対側の黒部湖駅から室堂駅に向かいます。黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスを乗り継ぎます。

室堂ターミナルでは、ビーフシチューランチや水出しコーヒー、黒部ダムシフォンなどを食べることができます。水出しコーヒーは専用ボトルがついてくるので、テイクアウトすることもできます。お土産も売っています。

Photo by 極地狐

室堂の後は、立山高原バスに乗って美女平に向かいます。美女平には杉やブナの原生林が広がっています。美女平駅の屋上からは原生林や山々、その間を流れる川などを展望できます。美女平駅の駅舎前にある杉は「美女杉」と呼ばれ、恋愛成就の杉として知られています。

立山駅~弥陀ヶ原~みくりが池展望台~黒部ダム

Photo by papatomom

最後に、立山駅から弥陀ヶ原、みくりが池展望台、黒部ダムを巡る旅行ができるコースの情報や見どころをご紹介します。まず、立山ケーブルカーと立山高原バスに乗って弥陀ヶ原に向かいます。

弥陀ヶ原は、国内のラムサール条約に登録されている湿地の中で最も標高が高い場所にあります。弥陀ヶ原は雪解け水でできる湿原で、餓鬼(がき)田と呼ばれる池塘(ちとう)が所々に見られます。池塘とは、湿原にできる小さな池沼のことです。トレッキングも行われています。

また、弥陀ヶ原にはワタスゲという植物が生育していて、綿毛が草原の上に浮いているかのような景色を楽しむこともできます。さらに、雪解け水が流れ落ちる称名滝は、落差が日本一となっています。見どころが沢山ある弥陀ヶ原を楽しみましょう。

Photo by Kentaro Ohno

弥陀ヶ原の次は、立山高原バスで室堂駅のみくりが池に向かいます。みくりが池展望台からは、みくりが池の全体を見ることができます。みくりが池の形はハート型となっており、みくりが池展望台からは特にハート型が良く分かります。

みくりが池の後は、黒部ダムに向かいます。室堂駅から、立山トンネルトロリーバス、立山ロープウェイ、黒部ケーブルカーを乗り継ぎます。

観光名所が多い黒部ダム周辺

Photo by Ankur P

黒部ダムの周りは北アルプスの大自然に囲まれており、見どころのある観光スポットが沢山あります。また、立山黒部アルペンルートが通っていることで交通の便も良く、一度の旅行で多くの観光スポットを巡ることができます。そのため、自分に合った観光コースを無数に作ることができます。

旅行の目玉・黒部ダム周辺の温泉施設を紹介

フリー写真素材ぱくたそ

黒部ダム周辺には、温泉施設もあります。黒部ダムやその周りの観光スポットを巡って旅行した後は、温泉に入って疲れた体を癒しましょう。旅行におすすめの温泉施設の情報や見どころをご紹介します。

黒部・宇奈月温泉 桃源

黒部・宇奈月温泉 桃源は、黒部川を眼下に眺められる温泉です。貸切露天風呂があり、気兼ねなく温泉を楽しめます。貸切露天風呂には寝湯が2か所あるので、ゆっくり寛げます。貸切露天風呂は1回45分で2000円です。ただし、新しくできた新貸切温泉については、期間限定で無料開放されています。

また、大浴場は24時間いつでも入浴することができます。内湯からつながっている川床露天風呂という露天風呂もあります。ヒノキを使った浅めの露天風呂で、すぐ横を流れる黒部川を楽しみながら温泉を堪能できます。

宇奈月(うなづき)温泉の源泉は黒部川の上流の黒薙(くろなぎ)温泉からの引湯となっています。含有成分量が少ないので、刺激が少なく肌に優しい泉質となっています。

住所 富山県黒部市宇奈月温泉22-1
電話番号 0765-62-1131

お肌よろこぶ濁り湯の宿 金太郎温泉

金太郎温泉は宿泊者は無料で利用できる広大な日帰り温泉施設「カルナの館」が併設された温泉宿です。源泉かけ流しの温泉で、硫黄泉、塩化物泉の泉質となっています。美肌や冷え性、その他にも様々な効能があると言われています。

カルナの館には、大きな内湯や露天風呂の他に、貸切風呂、サウナ、寝湯、足湯、ジェットバスなどがあります。女性限定でエステバスも利用できます。

住所 富山県魚津市天神野新6000
電話番号 0765-24-1220

つるぎ恋月

つるぎ恋月は、の温泉宿です。温泉からも宿泊する部屋からも、剣岳(つるぎだけ)という標高約3000mの山の風景を楽しむことができます。温泉のお湯は茶褐色でぬめりがあり、美肌効果があると言われています。

大浴場には、内湯、外湯、寝湯、薬湯、サウナなどがあります。また、貸切風呂もあります。様々な種類の温泉に入って、旅行の疲れを癒しましょう。

住所 富山県中新川群上市町湯上野1番地
電話番号 076-472-6333

宇奈月温泉周辺のおすすめ観光スポット!自然豊かな散策コースも人気のイメージ
宇奈月温泉周辺のおすすめ観光スポット!自然豊かな散策コースも人気
富山県にある宇奈月温泉は、黒部峡谷など大自然を満喫できるおすすめの観光スポットです。黒部の大自然を散策したり温泉で癒されたり、宇奈月温泉周辺は見どころ満載です!宇奈月温泉のおすすめ観光スポットやグルメスポットをご紹介します。

黒部ダムへの行き方情報まとめ

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ここまで読んでいただいて、黒部ダムに興味が湧いた方は、ぜひ旅行をして現地に足を運んでみてください。黒部ダムへは、様々な行き方があります。ここからは、黒部ダムへの行き方の情報についてご紹介します。

車での行き方

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まず、車を利用する場合の行き方の情報をご紹介します。車を利用する行き方の場合は、立山黒部アルペンルートの立山駅か扇沢駅の駐車場に車を停めて、そこからアルペンルートを利用することになります。

立山駅は北陸道の立山ICから約35分、富山ICからは約40分のところにあります。扇沢駅は、長野道の安曇野(あづみの)ICから1時間程度のところです。

扇沢駅の方が立山駅よりも南東にあるので、関東から旅行に行かれる方は安曇野ICで降りて扇沢駅を利用するのがおすすめです。扇沢駅は黒部ダムに近いので、黒部ダムを目当てに行かれる場合も扇沢駅がおすすめです。

電車での行き方

Photo bymotihada

次に、電車を利用する場合の行き方の情報をご紹介します。富山側の立山駅は、富山地方電鉄の駅となっているので、JR富山駅から富山地方電鉄に乗り換えて1時間程度で到着できます。JR富山駅は北陸新幹線の停車駅となっています。

扇沢駅を利用する行き方の場合は、扇沢駅には電車が通っていないので、アルピコ交通バスを利用します。北陸新幹線などが停車する長野駅の東口から特急が出ています。また、さらに扇沢駅に近い大糸線の信濃大町駅からもバスを利用できます。

立山黒部アルペンルートでの行き方について

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最後に立山黒部アルペンルートの情報をご紹介します。立山黒部アルペンルートは、北アルプスの中を様々な乗り物でつないでおり、簡単に立山黒部の観光スポットを楽しめるルートです。ただし、冬は雪のため営業していません。2020年度の観光期間は4月15日から11月までの予定となっています。

黒部ダムには、扇沢駅からバスに乗って行くことができます。過去にはトロリーバスが走っていましたが、現在は電気バスになっています。バスが通るトンネルは、黒部ダムを建設する際に資材を運ぶために掘削されました。工事に使用されていた場所を通れることも、楽しみの一つです。

黒部ダムに一度観光に行ってみよう!

Photo by houroumono

黒部ダムや、その周辺の観光スポット、行き方についてご紹介しました。黒部ダムは、家族連れの方、友人との旅行、カップルの方など、様々な方が楽しめる観光スポットです。ぜひ足を運んでみましょう。

黒猫
ライター

黒猫

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