北海道の世界遺産・知床旅行へ!絶景と自然の魅力に感動する旅とは?

北海道の世界遺産・知床旅行へ!絶景と自然の魅力に感動する旅とは?

北海道で唯一の世界遺産である知床は、大自然が残る魅力いっぱいの人気観光スポットです。知床連山の眺望がすばらしい知床五胡やオホーツク海の夕景、断崖を流れ落ちる滝など、知床八景と呼ばれる北海道を代表する景勝地を中心に世界遺産の知床の見所を紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.海洋を含むのは国内初!北海道の世界遺産「知床」
    2. 2.北海道の世界遺産「知床」!滝が見える絶景スポット
    3. 3.北海道の世界遺産「知床」!その他の絶景スポット
    4. 4.北海道の世界遺産「知床」を守るための努力
    5. 5.北海道の世界遺産「知床」旅行におすすめの時期は?
    6. 6.北海道の世界遺産「知床」の自然は必見の価値あり

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    海洋を含むのは国内初!北海道の世界遺産「知床」

    Photo by veroyama

    北海道東部、オホーツク海に突き出す知床半島は自然の宝庫です。日本に20ヶ所以上ある世界遺産のうち、自然遺産として登録されているのは4ヶ所だけで、屋久島、白神山地に次いで2005年に登録されました。陸地域だけでなく海洋域も含んでの登録は知床が日本で最初でした。

    知床は世界で最も低緯度で流氷が見られるスポットとして知られる他、海の豊かな恵みと人間の手のつけられていない陸上の自然が一体となって生態系を維持している貴重な場所なのです。多種多様な生物に加え、山、湖沼、滝、海岸など魅力的な自然美の景観が展開します。

    魅力的な「知床八景」とは?

    Photo by Travel-Picture

    自然の宝庫である知床の中でも、その景観が特に優れている代表的スポットに「知床八景」と呼ばれる魅力的な場所があります。壮大で手つかずの自然が残る知床の魅力を存分に堪能できるスポットが揃っており、自然が織りなす見事な景観が広がります。

    知床連山を望む5つの湖が集まる知床五湖や多くの滝、さらには夕陽の美しい海岸を含む絶景スポットがあるのがこの「知床八景」です。多くの見所があり、自然の宝庫で魅力いっぱいの世界自然遺産知床への旅行では、まずこの「知床八景」を訪れてみるのがおすすめです。

    71000haの大きさ!生物にとって最高の自然環境

    Photo by veroyama

    知床の世界自然遺産登録地域は、陸地域と海洋域合わせて71000haに及んでおり、広大な面積の自然の宝庫になっています。知床連山山麓の原生林や、湖沼や湿原地帯に見られる貴重な植物の他、多くの野生動物にとってはこの知床が最高の自然環境になっているのです。

    Photo by veroyama

    知床には絶滅危惧種のシマフクロウも生息する他、陸上ではヒグマやエゾシカ、エゾリス、渡り鳥を含む海鳥やオオワシなどの鳥類、そしてアザラシやトドなどの海獣と北海道でしか見られない動物も含め、多くの野生動物が豊かな環境の中で生きています。

    北海道の世界遺産「知床」へのアクセス

    JRの場合は、最寄り駅の知床斜里駅まで札幌~釧路間を特急、釧路から普通列車の利用で約7時間前後の所要です。さらに知床斜里駅から知床観光の拠点ウトロ方面へバスを利用することになります。また、札幌からはウトロまで直行バス(約7時間)も1日2便あります。

    知床旅行に便利なのは飛行機で、羽田空港や新千歳空港から直行便のある女満別空港が利用できます。羽田から約1時間50分、新千歳から約1時間の所要になり、女満別空港からは斜里バスの知床エアポートライナー号を利用するとウトロまで約2時間15分です。

    そして、車を利用の場合ですが、目安として札幌からの所要時間を示すと、途中まで道央自動車道を利用して約6時間の所要になります。

    北海道の世界遺産「知床」!滝が見える絶景スポット

    Photo by jetalone

    滝のある風景は国内、国外を問わず人気の観光スポットで、色々な水の流れ方や形態、水量の違いなど滝にも様々な姿があります。大自然の残るこの知床にもいくつかの滝があり、知床八景のうち、滝の風景が3つも選定されているのです。

    その3つの滝もそれぞれの表情がある絶景スポットで、いずれもオホーツク海に面しています。滝の風景はもちろん、オホーツク海の眺望が素晴らしい滝や逆にオホーツク海の観光船からも眺望できる滝もあります。ぜひ、この3つを見くらべて知床滝巡り旅行を堪能して下さい。

    北海道の世界遺産・知床「フレペの滝」

    Photo by alberth2

    まず最初に紹介するのは「フレペの滝」で、知床半島中央部ウトロ崎灯台の近くにあり、断崖をオホーツク海に流れ落ちる落差約60mの滝です。流入河川がなく、地下水が染み出して涙のしずくの様に断崖を流れ落ちているため「乙女の涙」という愛称で呼ばれています。

    ロマンチックな愛称のこの滝を見るには、知床自然センターから約1kmの遊歩道を進んだ所にある展望台からの眺望になります。遊歩道の最初は森の中を進む感じになりますが、断崖が近づくと草原に変わり、その中にエゾシカの群れが見られることもあります。

    展望台からは、背後の知床連山とともにオホーツク海に落ち込む断崖と滝を眺望することができる絶景を堪能できます。また、ウトロ港から出る観光船で海上からの展望も可能です。

    北海道の世界遺産・知床「カムイワッカ湯の滝」

    Photo by hogeasdf

    知床半島をさらに北へ進むと「カムイワッカ湯の滝」があります。カムイワッカ川の途中にいくつかの滝がありますが、現在は落石の危険のため最初の一の滝までしか行くことができません。車以外では8月に斜里、ウトロ、知床バスセンターからシャトルバスを利用できます。

    駐車場やバス停から少し上ると、川の中を一の滝まで10分程歩く渓流登りが体験できますが、流れが速い所もあり注意が必要です。かかと固定サンダルや滑り止め靴下がおすすめです。また、観光船からは川が海へ落ち込む絶景の「カムイワッカの滝」を見ることができます。

    カムイワッカとはアイヌ語で神を意味するカムイと水を意味するワッカの合成語ですが、名前の通り川自体に温泉の成分を含む暖かいお湯が流れており、その途中に滝があるのです。

    天然温泉に入れる

    Photo bycolorstage

    カムイワッカ川は温泉が流入して流れるという珍しい場所で、いくつかある滝壺が天然温泉として利用されてきました。しかし、現在では落石の危険のため温度の高い上流の温泉には行くことができないため、唯一浸かることのできる滝壺は下流部の一の滝の滝壺だけです。

    ただ、この一の滝の滝壺は温度が30度ぐらいしかありません。それでも夏には暖かい自然の温泉気分を味わうことができるのです。ちなみに成分は酸性分が強いので、肌の弱い方は水を持参して後で洗い流すのがおすすめです。

    北海道の世界遺産・知床「オシンコシンの滝」

    Photo by alberth2

    知床八景に数えられるもう1つの滝が「オシンコシンの滝」で、こちらは最初に紹介した「フレペの滝」から半島を少し南へ下がった所に位置しています。知床半島へ南から入って来る観光客がまず最初に目にする知床八景がこの滝なのです。

    チャラッセナイ川の河口付近にある滝で、落差50mの見事な分岐瀑です。分岐瀑とは文字通り流れが分かれる滝ですが、この滝は2条に分岐した滝で「双美の滝」とも称されており、日本の滝百選の1つに数えられている絶景です。

    駐車場からは滝のすぐそばまで登ることができます。知床最大の滝の水しぶきを浴びて美しい名瀑の風景を楽しめ、オホーツク海を見下ろすと、こちらもまた絶景が広がっています。

    北海道の世界遺産「知床」!その他の絶景スポット

    Photo by Travel-Picture

    美しい風景を堪能できる知床八景ですが、3つの滝以外にも魅力ある場所が揃っており、知床を巡る旅行でははずせない人気スポットになっています。いずれも知床連山あるいはオホーツク海などの眺望が抜群ですが、知床五胡ではエゾシカやエゾリスを見るチャンスもあります。

    北海道の世界遺産・知床「知床五湖」

    Photo by sendaiblog

    先に紹介した「フレペの滝」と「カムイワッカ湯の滝」の中間にあるのが「知床五胡」です。知床旅行でも高い人気を誇るスポットで、5つの湖が湿地帯の中に近接して分布しています。湖に映し出される知床連山や原生林の姿は感動的な美しさで、まさに絶景です。
     

    Photo by houroumono

    「知床五胡」には2つの散策コースが設定されており、一湖を見下ろす展望台までの高架木道コース(往復40分)と、一湖から五湖までの湖を巡る遊歩道コース(90分)があります。また、歩道コースには一湖と二湖だけを巡る小ループコース(40分)もあります。

    散策コースは例年、冬期を除いた4月中旬~11月中旬に開園されますが、高架木道コースは無料で利用でき、3つの展望台からの眺望も素晴らしいので通常はこちらがおすすめです。

    ガイド付きツアーも人気

    Photo by sendaiblog

    遊歩道コースの散策は、時期が3つに区分されており、開園~5月9日および8月1日~10月20日の植生保護期は有料で約10分のヒグマ対策などの事前レクチャーが必要です。10月21日~閉園までの自由利用期は無料で自由に散策できますが、希望者はレクチャーの受講も可能です。

    そして、5月10日~7月31日はヒグマ活動期ということになり、この期間も有料で、登録引率者によるガイド付きツアーに参加して散策することになります。各ポイントでの解説を含めて約3時間の所要になる充実したツアーになっています。

    北海道の世界遺産・知床「知床峠」

    Photo by Nao Iizuka

    知床半島の西岸ウトロと東岸の羅臼を結ぶ国道334号線の最高地点に当たるのが「知床峠」です。標高738mのこの場所からの絶景は見事で、ハイマツの樹海を含む知床の原生林や羅臼岳の眺望が素晴らしく、知床でのドライブ旅行のハイライトとなるスポットです。

    知床での絶好ドライブ旅行ルートのこの知床横断道路は、10月下旬から4月までのほぼ半年間は通行止めとなり、国道としては最も長い期間通行できない道路として知られています。バスを利用する場合は知床自然センターから羅臼線のバスを利用することになります。

    駐車場のすぐ前が展望台になっており、知床連山だけでなく晴れた日には国後島も眺望できるという絶景が広がり、知床旅行ではやはり外せないスポットになっています。

    北海道の世界遺産・知床「プユニ岬」

    Photo by jetalone

    ウトロの町から知床五胡方面へ車で約5分の所にある「プユニ岬」も美しい風景が堪能できる場所として人気のスポットです。オホーツクの海とウトロ港、さらには遠く阿寒の山並みも眺望できる絶景で、オホーツク海に沈む夕陽の美しい場所でもあります。

    また、この「プユニ岬」は冬になると、最も早い時期に流氷を見ることのできる場所としても知られており、ウトロの海を一面に埋める流氷もまた絶景です。岬付近には駐車場はありませんが、見晴橋から眺望を楽しむことができます。

    北海道の世界遺産・知床「オロンコ岩」

    Photo by alberth2

    次はウトロ港にある巨大な岩「オロンコ岩」です。名前はアイヌ語で「そこに座っている岩」を意味するという説があり、高さ60mの巨岩がまさに座っているかのようです。頑張って階段を登ると岩の頂上に行くことができ、360度見渡せるパノラマ風景が展開します。

    Photo by alberth2

    この「オロンコ岩」の頂上からはウトロの町やプユニ岬にオホーツク海、そして知床連山を見渡せますが、近くには別の巨岩である三角岩や見た目ゴジラそっくりという魅力的なゴジラ岩もあり、ウトロ港一帯は巨岩の名所としても旅行客に人気です。

    北海道の世界遺産・知床「夕陽台」

    Photo by inunami

    最後に紹介する知床八景が、ウトロの町から1km程登った高台にある「夕陽台」です。先に紹介したプユニ岬も夕陽の美しいスポットですが、こちらの「夕陽台」もその名の通り、夕陽の美しさは間違いなく感動的な風景です。

    展望台からは、流氷の季節も含めて年中、夕陽がオホーツクの海に沈む美しい絶景を堪能することができる最高のシーンが展開します。なお、すぐ近くにある夕陽台の湯という温泉施設からの眺めも抜群で、温泉に浸かりながらの夕陽の眺望も魅力的です。

    北海道の世界遺産「知床」を守るための努力

    Photo by sendaiblog

    自然の宝庫である知床では、その魅力あふれる自然と景観を守るためのナショナルトラスト運動という取り組みが行われてきました。イギリスが発祥の地であるこの運動は、美しい自然環境を経済目的の乱開発などから守るために市民の寄付などで土地を買い取る活動のことです。

    1977年に当時の斜里町長の提唱で始まった知床での運動は「しれとこ100平方メートル運動」と呼ばれ、多くの人からの寄付が集まって離農地を買い取ることができ、開発の手から守ることができたのです。国有林に連なるこれらの土地にも新たに植林が行われました。

    植林した木を育てた森に、かつて生息していた野生の動物を迎えるという生態系の再生をめざす運動として、現在は「100平方メートル運動の森・トラスト」と名を変えて存続中です。

    北海道の世界遺産「知床」旅行におすすめの時期は?

    Photo by sendaiblog

    知床に限らず北海道旅行のベストシーズンは6月中旬以降の夏と言われています。本州の季節感とはやはりずれがあり、春のゴールデンウィークの頃でも雪が残っている観光地もあります。知床で大自然を満喫するのもやはり夏がおすすめで、本州程暑くはなく梅雨もありません。

    知床の夏は花の季節とも呼ばれ、至る所に咲き乱れる色とりどりの花が美しい季節です。夏はエゾシカの出産期で、かわいい仔ジカに出会えるかもしれません。ただ、ヒグマの活動期でもあるのでこちらは注意が必要です。一方、紅葉やサケの遡上の季節である秋も見逃せません。

    冬は一部閉鎖されるスポットもありますが、流氷に出会える知床旅行のもう一つの人気シーズンです。1月下旬から3月にかけてになりますが、寒さが厳しいので防寒対策が必要です。

    北海道の世界遺産「知床」の自然は必見の価値あり

    Photo by Travel-Picture

    北海道東部の知床半島は大自然の残る魅力ある観光地として人気です。今回はその中でも知床八景と呼ばれる名所を中心に取りあげて紹介しました。知床連山の眺望がすばらしい知床峠や知床五胡、オホーツク海へ沈む夕陽の眺望や名瀑などの絶景スポットが揃っています。

    北海道では唯一の世界遺産で、日本に4ヶ所しかない自然遺産の1つでもある知床は、世界的に評価された貴重な自然の宝庫です。豊かな生態系の中で暮らす野生動物の生息地でもあり、それら動物に遭遇するチャンスもあります。魅力いっぱいの知床へ感動の旅にお出かけ下さい。

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    ライター

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    グルメ大好きな関西在住ライターです。地元には美味しいグルメや観光スポットがたくさんあるのでそれらを中心に紹介していきたいと思います。

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