関東三大梅林「越生梅林」に行こう！見頃や梅まつり・周辺のランチ処情報も！

関東三大梅林の1つの「越生梅林（おごせばいりん）」には、古木も合わせて色々な種類の梅が約1000本あり、最も古い梅は「魁雪（かいせつ）」と呼ばれ、樹齢650年以上と推定されています。見頃を迎える早春には可憐な花を咲かせるので、梅の名所・越生梅林の魁雪を堪能しましょう。

公共交通による越生梅林への行き方は、まずJR八高線・東武東上線「越生駅」から、川越観光バス「黒山行き」に約15分乗車します。バス停「梅林入口」を下車すると徒歩1分です。越生梅林行きバスの本数は平日は1時間に1本、土曜・日曜は1時間に1本から2本程度です。

道路からの越生梅林への行き方は、関越自動車道「鶴ヶ島IC」または「東松山IC」、首都圏中央連絡自動車道「圏央鶴ヶ島IC」から約16kmあり、所要時間はそれぞれ約30分です。

越生梅林が見頃になると、土曜・日曜には車の渋滞が3kmにもなるときがあります。2月下旬から3月上旬の越生梅林・梅まつりの時期も土曜、日曜に車で来園する人が多く、越生梅林の駐車場もたいへん混み合います。時間をずらして出かけるか周辺の駐車場を利用しましょう。

越生梅林周辺のコインパーキングは武蔵の杜カントリークラブ第一、第二駐車場、ニューサンピア埼玉おごせの駐車場があります。越生梅林の梅の花や香りを楽しみたい方は平日に訪れるのがおすすめです。

越生梅林は埼玉県の中央に位置する越生町にある越辺（おっぺ）川沿いに広がる梅林です。越生梅林は「水戸偕楽園」などとともに「関東三大梅林」のひとつに数えられるほど有名な梅の名所で、梅の見頃には全国から観光客がたくさん訪れます。

越生梅林付近の「梅園神社」は南北朝時代、武蔵の国小杉村の「小杉天神社」と称し祀られていました。菅原道真公を祀る九州太宰府天満宮から「小杉天満宮（現・梅園神社）」を分嗣した際、道真公にちなんで周囲に移植した梅が越生梅林の起源であるという説が一般的です。

越生梅林には多くの古木をはじめ白加賀、越生野梅、紅梅など約1000本の梅の木が、所狭しと鮮やかな桃色やほんのり薄紅色の花を咲かせています。昭和17年には埼玉県指定名勝地になりました。春に花が咲き誇る梅林は、桜と同じように四季のある日本ならではの絶景です。

越生町がまだ「津久根村」と呼ばれていた頃から梅の生産が盛んであったと、越生梅林を中心とした2万5千本の梅の木からうかがい知ることができます。越生梅林は、2000年には「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」に選出されました。

徳川慶吉の実父・徳川斉昭公によって1842年に開園した茨城県水戸市の「水戸偕楽園」、1886年に内務省の長与専斎と横浜豪商の協力によって造成・開園した静岡県の「熱海梅園」と並んで関東三大梅林の一つとされる越生梅林は、関東三大梅林では最も歴史のある梅林です。

また、関東三大梅林には諸説があり、埼玉県の越生梅林と茨城県の偕楽園はほとんど決まっていますが、三つめには熱海梅園のほかにも神奈川県の「曽我梅林」、群馬県の「秋間梅林」が候補に挙がっています。

越生梅林の見頃は例年2月下旬から3月上旬頃までです。ただ、その年の気候などで多少ずれることもあるため、こまめに開花状況はチェックしておきましょう。越生梅林開花情報は、越生町のホームページで随時確認できます。

越生梅林はとても広いため、混雑することはあまりありません。ゆっくり見頃の梅を眺めることができ、ゆとりを持って写真撮影ができます。自然豊かな越生梅林で新鮮な空気の中、梅の香りと共に早春の一日を楽しみましょう。

また、越生梅林を散策した後は温泉に浸かってゆっくりするのはいかがでしょうか。越生梅林の周辺には温泉施設が数ヵ所あります。梅林散策で疲れた身体を温泉で癒すのも、素敵な旅の気分が味わえるのでおすすめです。

越生梅林近くの「ニューサンピア埼玉おごせ」は首都圏から50kmという地と環境に恵まれた、テニスコート、プール、ゴルフ練習場などのスポーツ施設を備えた温泉・宿泊複合施設です。

喧噪から離れ、温泉でゆっくりくつろげます。自慢は露天風呂の薬湯風呂で、温泉のさまざまな成分が保温、保湿、発汗を促します。

電車での行き方はJR八高線・越生駅で降り、川越観光バス「黒山三滝行きニューサンピア埼玉おごせ経由」に約10分乗車し、ロビー前で下車します。車でのアクセスは東京・埼玉方面の場合、関越自動車道「鶴ヶ島IC」から約30分です。

温泉で身体の疲れを癒した後は、美味しいランチもおすすめです。越生梅林の周辺には美味しいランチスポットが目白押しですが、今回は特に選りすぐりのグルメが楽しめるお店と行き方や場所をご紹介します。

越生梅林入口付近にある蕎麦屋「梅乃里」は、三色蕎麦（盛り合わせ）や柚子の香り漂う蕎麦とこしのあるうどんが美味しいとランチタイムには人気のお店です。梅乃里の二八蕎麦の「せいろ」はもちろん、変わり蕎麦の「ゆずきり」は人気商品です。

ケシの実を練りこんだ平打ち蕎麦の「けしきり」も他では味わえない一品です。料理はそば、うどん、天ぷらで営業時間は11時から18時30分です。蕎麦などは売り切れ次第終了になりますので、早めにおでかけしましょう。

1995年5月オープン以来全国の蕎麦グルメに人気の「蕎麦 玄家」です。地元越生町のNPO法人の生産した玄蕎麦を石臼で自家製粉して売った蕎麦を、吟味した材料で作られた麺つゆで食べます。二八蕎麦と生粉打ち十割蕎麦、うどんのほか、畑で採れた新鮮な有機野菜を使ったお料理があります。

越生梅林とは少し離れていますが、山の中にあって自然が豊かです。車で来る場合は、お店の駐車場が狭いので気をつけましょう。バスでの行き方は越生駅から川越観光バスで「黒山」行きのバスに約20分乗車し、バス停「上天満」で下車します。

「岩井屋」の看板メニューは越生梅林特産の梅を使った梅みそカツ丼ですが、海鮮丼や天丼、うどんも色々種類があり、定食などのメニューも豊富でランチタイムには最適な日本料理店です。岩井屋の行き方は越生駅から徒歩約7分で、越生町役場近くの県道飯能寄居線沿いです。

「魚愛」は大正2年創業の老舗の鰻屋ですが、近年価格が上がる鰻に代わり、気軽に利用できるよう考案されたのがなまず料理です。人気の「ず丼（なまずの天丼）」は大きく身の厚いなまずの天ぷら他、かき揚げ、野菜の天ぷらが入ってボリューム満点です。

女性のランチには、ず丼のハーフサイズとデザートにお豆腐のチーズケーキ付きレディースセットもおすすめです。魚愛への行き方は越生駅から町役場に向かう県道飯能寄居線沿いにあり、徒歩約4分で着きます。

越生梅林の梅まつりは、毎年梅の花が見頃の2月中旬から3月下旬にかけて開催され、多くの観光客が訪れます。色々なイベントが行われ越生梅林に訪れた人々を楽しませます。園内にあるお休み所では様々な屋台も並び、美味しいランチや特産品の越生の梅ぼしが購入できます。

越生梅林梅まつりは、例年2月中旬から3月下旬まで行われます。梅まつり期間中の土・日・祝日にはミニSLが梅林の中を走り、舞台では郷土芸能なども披露され、イベントもたくさんあります。

お土産のコーナーでは越生特産物、有名な越生梅干し、梅の盆栽と種類豊富に販売しています。また、園内にあるお休み所では様々な屋台が出店していて美味しいグルメを楽しむことができます。

2020年の越生梅林梅まつりは2月15日（土）から3月22日（日）ですが、開花状況により開催期間は変わりますのでご注意ください。

越生梅林の開園時間は8時30分からですが、梅まつり期間中の土曜、日曜は道路も越生梅林の駐車場も混み合いますので、時間の余裕を持って来園しましょう。閉園時間は16時で入園料は中学生以上は300円、中学生以下は無料です。

越生梅林の駐車場の料金は、普通車500円、マイクロバス1000円、大型バス1500円になっています。混雑期には越生梅林周辺のコインパーキングもご利用ください。

関東三大梅林の一つとされる越生梅林の見どころは、なんといっても梅林の景色です。越生梅林内に設置されている展望台から全体を一望することができます。一面に広がる梅の花と香りが押し寄せる贅沢なひとときを、是非堪能しましょう。