ダバオ（フィリピン）で観光を楽しもう！ホテルや治安に関する情報をまとめました

フィリピンにおいてマニラやセブに次ぐ大都市「ダバオ」は、都市としての要素と大自然の要素を持ち合わせている人気観光都市でもあります。今回はダバオでイチオシの観光・夜遊びスポットなどをご紹介していきます。

7000を超える大小さまざまな大きさの島から構成されるフィリピンには、たくさんの都市があります。その中でもダバオはフィリピン南部にある「ミンダナオ島」に位置する都市です。

フィリピンは1521年から1898年の間、スペインによる植民地支配のもとに置かれていました。マニラから遠く離れたダバオは当時、先住民やムスリムのイスラム教徒が多く暮らしており、キリスト教という新しい宗教を持ち込んできたスペインに対しては強力な抵抗を行っていました。

ダバオを含むフィリピン南部で起きたこの抵抗は約300年間続き、後にモロ戦争と呼ばれるようになります。その後徐々にスペインを含む他国勢力がミンダナオ島に入り込んでいきましたが、植民地時代の終了までスペインがミンダナオ島地域を完全支配することはありませんでした。

フィリピンにおける第3の都市であるダバオは、フィリピン南部の経済・文化・政治の中心として機能しています。

ダバオには広大なバナナプランテーションがあり、バナナなどの​​​​生産が行われています。また、大学や通信インフラが集中していることから、情報産業の成長も見込まれています。さらに、歴史を偲ぶ博物館や記念館も多く、一大文化圏としても機能しています。

20世紀の初めに日本人によるマニラ麻栽培の農園が大きく広がったダバオは、昔も現在も日本人に馴染み深い都市です。かつては東南アジア地域で最も大きい日本人街が形成されていたダバオには日本人博物館などもあり、現在は定年後の移住先としても注目されつつあります。

日本人と馴染み深いダバオですが、日本からダバオへの直行便は出ていません。ダバオへ行く際にはまず成田や関空などからマニラ、もしくはセブへ向かい、飛行機を乗り継いで向かいます。日本からフィリピンへは約4時間で格安LCCも出航しているため、セールを狙えば安く行くことができます。

マニラから飛行機でダバオに行く際には約1時間30分、セブから飛行機でダバオに行く際には約30分で到着します。この他にもフィリピンにある各都市からの国内線も出ています。一度フィリピンに入国するとダバオへの移動は簡単であるため、観光に合わせてダバオに向かうのもおすすめです。

フィリピンと日本の時差は1時間で、日本のほうがフィリピンより1時間進んでいます。もし日本が1月1日午前0時であれば、フィリピンは12月31日午後11時となっています。時差が少ないため時差ボケが起こらず、フィリピンへの入国後から時間を贅沢に使用して、のんびり観光することができます。

一年を通して温暖な気候が続くフィリピンですが、ダバオもその例外ではありません。1年を通して25度から30度の気温が続き、乾季や雨季の変化も少ないため気温や降水量、気温や湿度の変化があまり感じられません。台風による被害も少ないため、観光に適した気候の日が続くことがあります。

フィリピンというと少し危ないというイメージを持たれていることがあります。他の東南アジア地域と同じようにスリや置き引き、ストリートチルドレンによる物乞いの光景が頻繁にみられる地域もあり、海外旅行に慣れている人でも注意する必要はありますが、ダバオの治安についてご紹介します。

ダバオはフィリピンの中でも比較的治安がいい地域として知られています。フィリピンへ旅行する際に気を付ける必要があるスリや置き引き、タクシーでのトラブル、物乞いなどの治安についてのダバオの状況についてご説明していきます。

セブなどの観光都市と比較するとダバオは比較的物乞いの数が少ないと言われています。道が広く作られているため、フィリピンの他地域と比較して治安よく綺麗に見えることも特徴です。しかし、物乞いがいないわけではないため、もし物乞いに出会った時のために安全確認をしておきましょう。

東南アジア旅行の経験談には「タクシートラブルに巻き込まれた」という治安の話題が多いです。特に外国人旅行者に多い治安のトラブルとして、タクシーメーターが回っておらず高額の料金を請求されたという例や、タクシーメーターの速度が異常に速く、高額料金を請求された例があります。

フィリピンの中では比較的治安が良いと言われるダバオでは、このようなタクシーの治安トラブルに巻き込まれる割合も少ないです。しかし、必ずタクシーの治安トラブルが起きないというわけではないため、万が一治安トラブルに巻き込まれた際の対処や巻き込まれない対策をしましょう。

フィリピンでは「Grab」といったタクシーの配車アプリが浸透しています。配車​​​時にドライバーの顔と評価をチェックできるほか、目的地までの料金もあらかじめ設定されているため安心です。タクシーの治安トラブルに巻き込まれないためにも、このようなサービスを利用しましょう。

フィリピンでは比較的治安が良いと言われるダバオですが、スリや置き引きへの最低限の注意は必要です。ポケットに入れた財布や携帯がいつの間にかなくなっていた、鞄をひったくられたという治安トラブルに巻き込まれないように、観光中は気を抜かずに行動しましょう。

ここから、ダバオのおすすめ観光スポットをご紹介していきます。独特の文化が形成され発展を遂げてきたダバオには、フィリピンらしい自然を楽しめるスポットからアクティビティを楽しめるスポット、あらゆる骨が集められた少し変わった博物館など、見所満載のスポットがたくさんあります。

ダバオにあるフェリー乗り場から約10分で行くことのできる「サマル島」は、ダバオ市民からも憩いのリゾートとして親しまれています。美味しい食事やフルーツが食べられる海の家があるほか、サマル島には宿泊できるリゾートホテルも作られています。気軽に楽しめる天国のような楽園です。

サマル島の一番の魅力は、海底の砂浜が透けて見えるほどに美しい海水と真っ青な空、真っ白な砂浜のコントラストです。遠浅のビーチとなっているため、泳ぐことが苦手な方でも気軽にリゾートの海を楽しむことができます。また、岩場が少ないため子供の海遊びにもおすすめのスポットです。

フィリピンの神山・アポ山の麓にある「エデン・ネイチャー・パーク」は雄大な自然が広がる自然公園で、フィリピン特有の植物や動物を観察できる人気の観光スポットです。果樹園や釣り堀などのアクティビティスポットや宿泊できるコテージやロッジも揃っており、宿泊して満喫できます。

100ペソ（約200円）でできる乗馬体験では、ガイドの方と一緒に園内の自然を乗馬をしながら楽しむことができます。少し違った高さから馬の体温を感じつつ見る園内は、また違った雰囲気を持っています。

スカイブランコやスカイサイクル、スカイライダーなど空のアクティビティも人気です。アポ山の麓に広がる絶景を楽しむのにぴったりなアクティビティをぜひお楽しみください。

フィリピンで神の住む山として親しまれる「アポ山」は、フィリピンでも最高峰の名山です。フィリピンの国鳥で鳥の王として知られる「フィリピンワシ」が生息しているほか、貴重な自然が手つかずのまま残されている地でもあります。「長老」を意味するアポの神秘をぜひ感じてみましょう。

素晴らしい登山スポットとしても知られるアポ山の山頂からは、遠くにかすむダバオの街並みや海、はるか遠くに高くそびえる山々を一望することができます。未だ活火山として活動するアポ山の噴火口や地熱を感じることのできるスポットもあります。観光に合わせておすすめしたいスポットです。

ミンダナオ島で最も古いカトリック教会として知られる「サンペドロ大聖堂」は、680年から711年頃に建てられたと伝わるスペインの重要文化財です。現在も人々が集まって祈りを捧げる場所となっており、フィリピンの日常文化を垣間見ることのできる、観光の際にはおすすめのスポットです。

サンペドロ大聖堂の一番の見どころはその美しい建築様式にあります。美しくカーブした正面は特徴的な近代のスペイン様式で、その華麗さに圧倒されます。人々を厳かな気持ちにさせる美しいステンドグラスや礼拝所の像もあり、宗教の信仰に関わらず一度は訪れていただきたいスポットです。

続いいてご紹介する「D'Bone博物館」は、あらゆる動物の骨格標本が集められた珍しい博物館です。趣味のコレクション集めとしてはじめられたものがいつの間にか数を増やして200点を超えてしまったというもので、海の生き物から陸の生き物、ほ乳類から爬虫類まで揃っています。

D'Bone博物館ではサメやクマなどの大型動物の骨格標本から、身近に暮らす猫や犬の骨格標本まで集められています。41フィートにも及ぶ大きさのマッコウクジラの骨格標本に驚かされたと思えば、パグの骨格標本が置いてあるなど様々な意味で心をつかまれる、おすすめの観光スポットです。

最後にご紹介するダバオでおすすめの観光スポット「ガイサノ・モール」はフィリピン全土に39店舗、ダバオ含むミンダナオ地域に15店舗を持つショッピングモールです。日用品の買い物をできるスーパーや本屋、薬局、アパレルショップなど様々なお店が入った、観光におすすめのスポットです。

「ガイサノ・モール」はダバオでも有名な老舗のショッピングモールで、はじめは3階建てのショッピングモールとして1999年に建てられました。現在は8階建てとなり、より多くの種類豊富な店舗が入っています。観光客にはもちろんダバオ市民にも愛されている、おすすめ観光スポットです。

ダバオのガイサノ・モールを含むフィリピンのショッピングモールでは、モールに入るすべての人を対象にセキュリティチェックが行われます。鞄の中身検査はもちろん、モールに駐車する車の積載物チェックも行われているため、危険物持ち込みなどの不安はありません。

ダバオでおすすめの夜遊びスポットをご紹介していきます。夜でも賑やかな街・ダバオには、夜遊びにぴったりなスポットがたくさんあります。美味しい食事を音楽と一緒に楽しめる夜遊びスポットから、ローカルのご飯や雰囲気を満喫できる夜遊びスポットなど、おすすめの場所をまとめました。

始めにご紹介するダバオでおすすめの夜遊びスポットは「パーキングスペース」です。パーキングスペースはダバオでも知名度の高いバンドバーで、音楽とお酒を楽しみたい人々で毎晩賑わいます。美味しいフードメニューも豊富に揃っているため、ちょっとした夜遊びにぴったりのスポットです。

ダバオのローカルバンドから人気バンドまで様々なバンドが集まってお酒と食事を楽しむバンドバーは、夜に一番の盛り上がりを見せます。お酒好き、音楽好き、夜遊び好きにはたまらないスポットですが、女性の一人歩きはもちろんスリや置き引きには気をつけて夜遊びを楽しみましょう。

ダバオでの夜遊びにはお酒もはずせません。フィリピンのローカルなお酒である「Red Horse Beer」や「San Miguel」など、代表的なお酒はパーキングスペースにも取り揃えられているため、ダバオでの夜遊びでお酒を楽しみたい方はぜひチェックしてみましょう。

続いてご紹介するダバオでおすすめの夜遊びスポットは「ロハス・ナイトマーケット」です。これはダバオのロハス通り（Roxas st.）で毎晩開かれているナイトマーケットで、フィリピンの伝統料理からフルーツシェイク、ストリートフード、海鮮料理まで様々な料理が露天売りされています。

ロハス・ナイトマーケットはダバオでも有名なストリートマーケットの一つで、大人から子供まで家族連れで訪れる人々も多いスポットです。ダバオでの夜遊びで必ず外せない人気のスポットで、フィリピンのローカルな食べ物に挑戦したい人やローカルの雰囲気を味わいたい人におすすめです。

ダバオでおすすめの夜遊びスポット「ロハス・ナイトマーケット」では魚の串焼きやイカ団子、「kwek kwek」という名前をしたうずら卵の天ぷらやisawと呼ばれる腸のグリルといった様々な料理が食べられます。UbeやBukoのスイーツなど、ローカルなデザートも多くあるので要チェックです。

ダバオで人気の夜遊びスポット「ロハス・ナイトマーケット」には、雑貨やおみやげ物を販売するエリアもあります。ダバオらしいお土産を販売するお店を安い価格で販売するお店や、ダバオの伝統工芸品を販売しているお店もあるため、お土産探しにもぴったりな夜遊びスポットです。

それでは最後に、ダバオでおすすめのホテルをご紹介していきます。観光都市として人気の高いダバオには、美しいプライベートビーチを楽しめるホテルや備え付けのプールで24時間泳ぐことのできるホテルなど、観光にぴったりなリゾートホテルが数多く揃っています。

はじめにご紹介する「ウォーターフロント インシュラー ホテル ダバオ」は、ダバオ空港から車で15分の場所に位置するリゾートホテルです。ホテルの部屋の内装はモダンでシックなものが基調とされており、清潔感があるためダバオ観光の疲れをゆっくりと休んで癒すことができます。

ホテルの敷地内には南国感たっぷりのヤシの木や、ダバオだからこその花をつける美しい木々が立ち並びます。また、白砂の美しいプライベートビーチがあるほか、トロピカルな雰囲気の中でのんびり楽しめるホテルプールも置かれています。自然に囲まれた、おすすめの癒しホテルです。

続いてご紹介するダバオでおすすめのホテル「マルコ ポーロ ダバオ」は、ホテルの室内からダバオの神山・アポ山や美しい海を一望できるリゾートホテルです。広々としたホテルの室内は清潔で、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごすことができます。

ホテル内にあるカフェ・マルコでは世界各国の料理をビュッフェ形式で味わうことができます。もちろんフィリピンの伝統料理も用意されており、気になった料理を心行くまで味わうことができます。この他にも広東料理のレストランやカフェバーなど、おしゃれなレストランが揃っています。

ホテル「マルコ ポーロ ダバオ」は、ダバオで人気の各観光地へのアクセスも簡単です。お土産品から服、日用品まで揃う人気のショッピングモール・ガイサノモールまでは車で3分、ダバオで人気のリゾート地、サマル島まではフェリーも含めて1時間で移動することができます。

最後にご紹介するダバオでおすすめのホテル「セダ アブリーザ ダバオ」は、ダバオシティにある人気のショッピングモール「アブリーザ・モール」のすぐ近くにあるリゾートホテルです。ホテル敷地内にはいつでも利用可能なトロピカルな雰囲気満載のプールも付いています。

おすすめの「セダ アブリーザ ダバオ」は上品な外観をしたホテルで、客室もリッチで大人びた清潔感のあるものとなっています。室内からはホテルのプールを見渡すこともできるほか、ジムやスパなどの嬉しい施設もついています。ダバオ観光の疲れを癒すのに適したホテルです。

以上、フィリピン・ダバオでおすすめの観光スポットとホテルのご紹介でした。​​​​フィリピンの中では比較的治安が良いと言われているダバオは、気をつければ十分に遊べる都市です。ダバオに広がる美しい自然や楽しいアクティビティ、賑やかな夜の街なみと喧騒をぜひお楽しみください。