実は奇妙な話が多い「沖縄のうわさ」まとめ!ユタやスリーエスカーブの真相は?

実は奇妙な話が多い「沖縄のうわさ」まとめ!ユタやスリーエスカーブの真相は?

観光スポット・絶景スポットが多いことで有名な沖縄は、実は「沖縄のうわさ」と呼ばれる奇妙な話がたくさんあります。不思議な能力を持ったユタや沖縄最強の心霊スポット・スリーエスカーブの真相など、気になる沖縄のうわさをまとめてご紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.不思議な逸話の多い沖縄のうわさ話をご紹介
    2. 2.沖縄のうわさ・奇妙なはなし
    3. 3.沖縄のうわさ・怖いうわさ
    4. 4.沖縄のうわさ・ユタ
    5. 5.沖縄のうわさの真相
    6. 6.沖縄のうわさ話は豊富

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    不思議な逸話の多い沖縄のうわさ話をご紹介

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    日本屈指の観光リゾート地・沖縄にはかつて「琉球」という王国があり、日本とは異なる独特の文化・信仰が生まれました。島全体が神の国といわれ、令和となった現在でも琉球王朝時代から続く文化・信仰は受け継がれています。

    そんな沖縄には島のいたるところにパワースポットがありますが、パワースポットといわれる場所の多くには真相不明の出来事が起きるといいます。

    Photo by shinya

    また沖縄には日本の神道とも異なる「琉球神道(りゅうきゅしんとう)」と呼ばれる信仰が根付いています。琉球神道も「八百万の神」といわれるほど神様の数が多いのですが、一般的な神道の神とは違います。

    さらに琉球の神に仕える巫女も一般的な神道の巫女とは異なり、不思議な能力を持っています。そのため琉球の神や沖縄の巫女にまつわる沖縄のうわさも絶えません。

    沖縄のうわさ・奇妙なはなし

    Photo byauntmasako

    沖縄のうわさ・奇妙な話には、真相が科学的に解明されない不思議な存在が必ず登場します。その多くは沖縄の信仰の対象となっており、守り神として大切にされています。

    ただし沖縄では「神様には良い面と悪い面がある」と考えます。そのため沖縄の人々は、「神様を大切にすれば幸福をもたらすが、怒らせるととんでもない災いが起きる」と信じています。

    神様を怒らせたことによって起こった災いは、真相不明な出来事ばかりです。これらの体験談がやがて人々の間に広まり、今に至るまで「沖縄のうわさ」として語り継がれています。

    ガジュマルの木の妖精キジムナー

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    沖縄のうわさで必ず登場するのが、ガジュマルの木の妖精であるキジムナーにまつわる怖い話や奇妙な話です。

    キジムナーは沖縄で古くから愛されている妖怪の1つで、別名としてブナガヤー・アカガンダー・ミチバタなどがあります。

    キジムナーの姿や特徴は、沖縄のうわさ話の中でも地域によってそれぞれ違います。共通しているのは「ガジュマルの木に住んでいる」という点なので、一般的にガジュマルの木の妖精といわれています。

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    キジムナーの姿は、主に子供の姿として表現されることが多いです。沖縄の土産物品の多くは、赤い髪をした男の子のような姿をキジムナーとして描いています。ただしこの姿は、沖縄のうわさにあるキジムナーの1つに過ぎません。

    例えば「キジムナーは全身赤い毛に包まれている」「真っ黒い姿をしている」という沖縄のうわさもありますし、「キジムナーは女の子」「人間と結婚して子供もいる」という説もあります。

    ただし奇妙な話や怖い話に登場するキジムナーの多くは子どもの姿をしているため、沖縄でも「赤毛の男の子=キジムナー」とするのが一般的です。

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    怖い話や奇妙な話が多いキジムナーですが、人が大好きな妖怪でもあります。人懐っこい性格なため、誰とでもすぐに仲良くなります。

    魚採りが得意で人間と一緒に船で魚釣りをすることもありますし、夕食前になると人里に表れて火を借りに来るという話もあります。つまり奇妙・怖いといわれるキジムナーは、実は人間のご近所さんのような妖怪なのです。

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    ところがキジムナーにまつわる沖縄のうわさは、これだけではありません。「キジムナーが怖い」といわれているのは、怒らせると手に負えないからです。

    キジムナーがいちばん嫌がるのは、住処(すみか)であるガジュマルの木を傷つけられることです。沖縄ではどこでも見ることができる身近なガジュマルですが、そんなガジュマルを住処にしているのがキジムナーです。

    そのため大切な住処を人間に荒らされたり古木を切り倒されると、キジムナーの怒りは頂点に達し、徹底的に人間を祟ります。

    Photo byPexels

    「洞窟の中に閉じ込める」「赤飯の中に赤土を混ぜて食べさせる」というのは、キジムナーの祟りの中ではほんのいたずら程度に過ぎません。

    中には大切な家畜を全滅させたり、漁に出た船を転覆させて溺死させるという怖い話もあります。しかもキジムナーはどんな隙間でも自由自在に出入りができるため、人間が隠れても必ず見つけ出して災いを起こします。

    とはいえキジムナーの怖い祟りに遭うことは滅多になく、基本的には人間に福を授けてくれる優しい妖怪なので、沖縄では今でもキジムナーが住むガジュマルを大切にして怒らせないようにしています。

    豚小屋で驚いてはいけない

    Photo byPeggychoucair

    沖縄の食文化には欠かすことができない豚ですが、実はとんでもない霊力を持った存在といわれています。

    沖縄では人々が住む集落の中にも「マジムン」と呼ばれる魔物がやってきます。魔物にもいろいろな種類があり、最も厄介なのが死の穢れに引き寄せられる魔物たちです。

    フリー写真素材ぱくたそ

    そんな恐ろしい魔物たちが狙うのは、人間が持つ魂(マブイ)です。沖縄でも「人は魂をもってこの世に生まれる」といわれていますが、沖魂という存在は一定の場所にとどまらないと考えます。

    例えば赤ちゃんの頃はくしゃみをしただけでも体から魂が抜けだしてしまいますし、大人になっても驚いた瞬間に魂が体から抜け出てしまいます。

    もちろん沖縄の魔物たちは、このような人間の魂の特徴をよく知っています。しかも死の穢れはもっとの人間にとってダメージが大きいため、魂は無防備な状態となり、それを魔物たちは狙っています。

    Photo by Shoichi Masuhara

    ところがこうした魔物たちを一撃で追い払ってくれるのが豚の鳴き声です。豚の鳴き声はどんなに強力な魔物でも追い払うほどのパワーがあるといわれ、昔はどの家庭でも家の敷地に豚小屋を置いていました。

    そしてお葬式など死の穢れのある場所に行った帰りには、家の中に入る前に豚の鳴き声で魔物を追い払ったのです。

    Photo byChadoNihi

    ただし沖縄のうわさによると、強力な祓いのパワーを持つ豚にも注意が必要だといいます。なんでも豚が住む豚小屋は「あの世とこの世をつなぐ場所」といわれ、不用意に近づくと魂が抜け落ちるそうです。

    そのため豚は魔物祓いをしてくれる心強い存在ですが、むやみに近づくと怖い体験をするというのが沖縄のうわさです。

    沖縄のうわさ・怖いうわさ

    Photo by senov

    沖縄の観光スポットには、奇妙な出来事や怖い体験をすることで有名な場所もあります。しかも地元・沖縄で「本当にあった怖い話」として何度も紹介される心霊スポットも含まれます。

    このような場所では真相がわからない奇妙な出来事や事件・事故が多発するため、うわさとなって広まり現在に至ります。

    スリーエスカーブ

    Photo by gatta_m

    沖縄屈指のリゾートエリア・恩納(おんな)村にあるスリーエスカーブは、3つのS字カーブがあることが名前の由来にあります。地元では「沖縄最強の心霊スポット」といわれ、真相がわからない出来事が多発しています。

    スリーエスカーブは沖縄の神に仕えるユタ(巫女)の修行場といわれていますが、霊力を持ったユタですら近寄りたくないといわれるほど危険な場所といいます。

    Photo bygeralt

    このような沖縄のうわさが古くからあるスリーエスカーブには昔から肝試しにやってくる人が多いのですが、このような軽はずみな行動をとると原因不明の頭痛や吐き気に襲われます。

    またドライブ中に遊び半分でスリーエスカーブに立ち寄った人の中には、帰りに事故に遭い命の危険を伴う大けがをしたという話もあります。

    こうした奇妙な出来事の真相は不明ですが、ユタですら恐れるほどの場所ということもあって「スリーエスカーブには決して近寄ってはいけない」といまだに言い伝えられています。

    Photo by shinya

    なおスリーエスカーブにまつわる沖縄のうわさにはもう1つあります。「スリーエスカーブはS字カーブのことである」というのが地元でも定説なのですが、実はスリーエスカーブの近くにある拝所が最強心霊スポットだというのです。

    拝所とは沖縄の信仰で最も大切にされている先祖崇拝の場であり、スリーエスカーブに限らず島のいたるところにあります。つまり拝所は祈りの場であり、聖域なのです。

    そのためスリーエスカーブを通っても、神様を怒らせることがなければ怖い体験はしないといいます。ただし真相がどうであれ、スリーエスカーブは安易に立ち寄る場ではないことは確かです。

    国頭村58号線

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    国頭村を通る国道58号線も、「怖い体験をした」「不思議な出来事に遭遇した」といううわさが絶えないスポットです。

    陽が落ちると街灯もなく真っ暗になる国頭村の国道58号線は、集落を過ぎると信号もありません。そんな国道58号線を深夜に車で通ると、後部シートに見知らぬ女性が座っているといいます。

    さらに怖いことに、このような体験をした後に必ず事故に遭うというのです。ちなみにこのような怖い体験は、車のスピードを出しすぎると起こりやすいといわれています。

    チビチリガマ

    Photo bypixel2013

    沖縄戦で集団自決事件が起こったチビチリガマは、修学旅行の平和学習の場としてもよく使われる場所です。壕の入口に慰霊碑が置かれているチビチリガマの周囲は、木々に囲まれ昼間でも薄暗い感じがします。

    そんなチビチリガマを訪れた修学旅行生の中には、「見学後に意味不明の言動を繰り返すようになった」「原因不明の体調不良が起きる」など奇妙な体験をした人もいます。

    大山貝塚

    Photo byDarkWorkX

    沖縄県宜野湾市にある大山貝塚は、ユタの修行場といわれています。大山貝塚そのものは国指定文化財なのですが、貝塚の横にある洞窟が沖縄のうわさとしてよく登場します。

    先の沖縄戦では防空壕としても使われていた洞窟ですが、古くからこの洞窟はユタの修行場とされており、特別な霊力を持ったユタであっても中に入れば命の保証はないといわれています。

    このようなこともあって沖縄のうわさになった大山貝塚の入口には、現在「この先は霊域につき命の保証はできない」という地元自治会の看板が建てられています。

    森川公園

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    大山貝塚と同じく沖縄のうわさに度々登場するのが森川公園です。森川公園は遊具施設などがあり地元の子供たちも多く利用する公園ですが、敷地の一角に木々に覆われた小さな森があります。

    実はこの森が沖縄のうわさのもととなっている場所で、森全体が聖域とされています。聖域ではユタが修行をしているといわれ、一般人が中に立ち入ると生きて帰れないといわれています。

    ちなみに森川公園ではかつて殺人事件の現場にもなったため、いろいろな意味で恐怖体験が起こりやすいといわれています。

    沖縄のうわさ・ユタ

    Photo by shinya

    沖縄のうわさで登場する存在の1つに「ユタ」がいます。沖縄の文化・信仰を語る上で欠かすことができない存在のユタですが、一般人にはない不思議な能力を持っているため、ユタにまつわる話は数多く存在します。

    沖縄に古くからいる巫女

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    沖縄は、かつて琉球王国という独立国でした。小さな南の島でしたが、中国を含む東アジア諸国との海外貿易によって発展しました。そのため文化だけでなく宗教も、日本とは異なります。

    琉球王国は宗教と政治が対等な立場にあり、政治と権力の象徴が琉球国王、宗教の象徴が聞得大君(きこえのおおきみ)です。聞得大君の下にはノロと呼ばれる世襲制の巫女がおり、さらにその下にユタがいます。

    ノロ・ユタともに琉球の神々に仕える巫女ですが、簡単に説明すると「ノロ=国家公務員」「ユタ=民間企業」のような違いがあります。

    誰でもなれるわけではない

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    民間信仰を担う巫女・ユタは、誰でもなれるわけではありません。生まれながらに霊力を持っている「生まれユタ」と修業によって認められる「習いユタ」がありますが、いずれも自分の意志ではなれません。

    ユタになる資格を持っている女性は、「カンダ―リ」という奇妙な体験をします。カンダ―リは神祟りといわれるもので、突然原因不明の症状が起ります。

    しかもカンダ―リの症状を無視してユタになることを拒んでいると、様々な災いが身の回りに起こるのだといいます。そのためユタになることを受け入れた女性は、その後ユタの修行をし、神と契約を結んでユタとなります。

    医者半分・ユタ半分

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    不思議な能力を持つユタは、世界各国でみられるシャーマンと同じ存在です。病院に行っても原因がわからない体の不調も、ユタは神様を通じてその原因を言いあてるのだといいます。

    こうしたことも背景にあり、古くから「医者半分、ユタ半分」という言葉が存在します。つまり沖縄では、ユタはそれほど信仰されているという意味です。

    霊界のすがたや動きを見通すことができる

    Photo bygeralt

    琉球の神々と交信ができる巫女・ユタは、霊界のすがたや動きを見通すことができるといいます。沖縄の巫女は、琉球の神と直接契約をします。琉球の神も八百万の神といわれていますので、巫女の数だけ神がいるともいわれます。

    しかも沖縄の巫女が見える世界は前世・現世・来世といわれ、神様の導きに従って動くことで、それぞれの世界でどのようなことが起きているのか(起きるのか)が見えるのだといいます。

    沖縄のうわさの真相

    Photo byFotoRieth

    古くから伝わる有名な沖縄のうわさを紹介してきましたが、これらの沖縄のうわさには2つの共通点があります。

    教訓的なものが多い

    Photo byJacksonDavid

    1つ目の共通点は「教訓的なものが多い」ということです。沖縄のうわさの多くは真相がわからない不思議な出来事が多いのですが、真相をさらに掘り下げて調べてみると、納得できる事実が見えてきます。

    例えば沖縄最強の心霊スポットといわれるスリーエスカーブは、近くに拝所があるため「むやみに聖域に入って神様を怒らせてはいけない」という教訓ととることができます。

    また国頭村国道58号線に伝わる沖縄のうわさも、深夜にスピードを出しすぎると恐怖体験をするわけですから、「夜間の運転はスピードに注意」と言い換えることができます。

    自然信仰的なものも

    Photo byMSeimori

    日本の神道と同じく、琉球神道も数多くの神々が存在します。しかも森や海・山・川など自然の中に神々がいるという点も共通しています。

    ガジュマルの木の妖精・キジムナーを見てもわかるように、琉球の神々は自然を住処としているため、島のいたるところに神様を祀る拝所があります。

    拝所は琉球神道で聖域とされているため、「聖域にむやみに立ち入ると、祀られている神様の怒りをかい奇妙な体験をする」というのが沖縄のうわさの真相なのかも知れません。

    沖縄のうわさ話は豊富

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    沖縄のうわさは、妖怪や神様にまつわる話だけでなく、恐怖体験や心霊スポットにまつわる話など種類が豊富です。そうはいってもうわさに過ぎませんので、真相が解明されていないことも多いです。

    日本屈指のリゾート地・沖縄のうわさの真実に迫ってみることで、現代社会にも通じる教訓や古くから沖縄に伝わる琉球神道の考え方が背景にあることを知ることができるのです。

    akemi
    ライター

    akemi

    小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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