京都迎賓館を見学しよう!見どころや無料公開についてまとめました

京都迎賓館を見学しよう!見どころや無料公開についてまとめました

京都迎賓館は、海外の賓客を接遇する役割を担っており、内閣府により運営されています。また、一般人にも京都迎賓館内にある国有財産が公開されています。京都迎賓館公式アプリをダウンロードすれば、参観がより便利になりますので、京都迎賓館を一度は訪れてはいかがでしょうか。

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記事の目次

  1. 1.京都迎賓館とは
  2. 2.京都迎賓館の基本情報
  3. 3.京都迎賓館で今まで行われたセレモニー
  4. 4.京都迎賓館の見どころ
  5. 5.京都迎賓館の一般公開
  6. 6.京都迎賓館のアクセス
  7. 7.京都迎賓館の豪華な様式を見学しよう!

店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

京都迎賓館とは

Photo by jeff~

京都迎賓館は、海外からの賓客をおもてなしするために建造されました。日本の歴史や伝統に大変ゆかりの深い地である京都での迎賓館は、海外のお客様にとても喜ばれます。日本の歴史と伝統をゆっくりと海外の方々に堪能していただくのが京都迎賓館なのです。

Photo by Zengame

日本の迎賓館は、東京の赤坂離宮と、京都迎賓館の二箇所が有名です。赤坂離宮は東宮御所として建築された洋風の宮殿で、現在では一般公開やアフタヌーンティーの催しが盛んであり、見学する人が跡を絶ちません。

明治時代は一気に花開いた文明開化により洋風建築が盛んとなりました。明治42年(1909年)建築された赤坂離宮もネオ・バロック建築様式の最高峰です。

Photo by jeff~

赤坂離宮の洋風建築に比べると、古くから日本の都だった京都に建てられた京都迎賓館はすべてが和風です。近郊には江戸時代、公家の屋敷があったことで有名な京都御苑があります。

京都迎賓館は、まるで外国にいるかのような赤坂迎賓館とは対照的です。日本文化の落ち着いた佇まいが大変美しく、来賓の方々や一般公開での見学の人々の心を惹きつけます。

外国の賓客をもてなすために作られた会館

京都迎賓館は、外国の賓客をおもてなしするために設計・建築されました。その建築様式は、平安時代から続いてきた純和風スタイルです。障子を開けた縁側に御簾を垂らすなど、日本文化の粋を隅々まで味わうことができます。

御簾の上には、屋根の庇(ひさし)があります。現代の日本家屋は庇が雨避けや日よけの役割です。しかし平安時代の貴族の館では庇は大変長く伸び、その千年前の純和風建築スタイルを受け継いでいるのも、京都迎賓館の大きな魅力です。

一般公開しているため見学できる!

京都迎賓館館内には国宝など見どころ満載です。そこで一般公開も検討された結果、2016年4月から5月にかけて試験的に無料一般公開が実施されました。現在は接遇に差し支えない時期に公開され、一般の人々にも見どころ豊富な観光及び見学スポットとなりました。

京都迎賓館の基本情報

京都迎賓館は、江戸時代、公家屋敷があった広大な京都御苑を敷地としていますので、一つ一つの間が非常に広く、廊下が大変長い点も見どころです。京都迎賓館はすべて内閣府が管理しており、また総面積は約2万m²にも及ぶ広大さです。

豪華な石造りの宮殿は、欧米ではごく普通の光景です。それに反し、日本ならではの伝統的な入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りの外観は、欧米の方々には大変素晴らしい景観です。

入母屋は寺院などに見られる日本家屋の基本的な屋根で、二方に勾配した形状です。また数寄屋の「数寄」とは茶室や和歌、活け花を好むことです。

日本ならではの入母屋と数寄屋は欧米の方々には見慣れない、非常に興味深いものです。日本独特の美学を結集した建物である数寄屋は、室町時代に完成しました。遠い欧米からいらした国公賓の方々が、日本独自の風流に浸るためには、京都迎賓館での滞在が最も相応しいでしょう。

京都迎賓館では、隅々に至るまで日本伝統文化の息吹が感じられ、海外からのお客様に大変喜ばれます。折り紙も日本に古くから伝わる伝統芸能です。2016年5月27日、広島を弔問した当時の米大統領オバマ氏が自ら折り鶴を折って来日したエピソードは有名です。

廊下の灯りも折り紙のイメージと日本の現代アートとを融合させた、とても美しいデザインです。一般見学の人々も隅々に置かれた調度品の美しさに見惚れるほどです。

施設概要

京都迎賓館は、その趣旨により北側と南側とに大きく分けられます。南側は「表(おもて)」と呼び、公の場です。閣僚会議や大宴会場などに利用されるのが南の表の場です。

南半分は会議や会談以外に、晩餐会や和風会食のスペースとして活用されています。一方北半分は賓客の方々の宿泊施設として利用されます。

京都迎賓館開館までの歩み

京都迎賓館は比較的新しい施設で、1994年(平成6年)が平安遷都1200年の節目に当たることから、その記念として迎賓館を建設しようという機運が高まりました。この計画は1990年(平成2年)に持ち上がりました。

純和風の迎賓館の計画は、当初「国立京都迎賓館」という名称で建築する予定でした。京都御苑内に正式に迎賓館を建設することが閣議決定されたのは1994年(平成6年)10月です。それから11年を経て、2005年(平成17年)4月に「京都迎賓館」として開館しました。

住所 京都府京都市上京区京都御苑23
電話番号 075-223-2301

京都迎賓館で今まで行われたセレモニー

Photo by nyanchew

京都迎賓館を訪れた最も有名な人物に、元米第41代大統領のジョージ・ブッシュ氏が挙げられます。ブッシュ大統領は1989年~1993年の4年間、大統領の任期を務め上げました。

21世紀になり、世界がテロの脅威に晒されている期間、ブッシュ氏は日本との協議の必要性を重視しました。そこで、当時総理大臣だった小泉氏との協議を行うため、2005年11月16日京都迎賓館に招待されました。

京都迎賓館で首脳会談に利用される部屋は「水明(すいめい)の間」です。名前の通り、「水」をテーマにした特別な間で、天井は船底をイメージした豪華でモダンなデザインです。大きく池に張り出した大変開放的な空間として、重要な国際会議に使われます。

「水明の間」は、全体に銀をモチーフとしており、天井の奇抜な現代アートには一般見学の人々も驚かされます。椅子のファブリック(布地)は日本が世界に誇る西陣織です。

写真を見ても分かるように、床は半円形を三重に重ねた雅楽の青海波(せいがいは)文様となっており、波の流れを表現しています。青海波は平安時代に貴公子が躍った舞踊で、その際の衣装には半円形の模様がデザインされました。

「水明の間」の天井に折り重なるように創造されたデザインは、古くからの日本の伝統工芸である木工品の「組子(くみこ)」が基盤となっています。この美しい幾何学模様は、西洋のレースに匹敵するものです。

日本が気品ある伝統を誇りつつ、国際会議で国賓を招く際は、日本らしさをアピールすることが重要です。国際的な交流において、「和」のアイデンティティを維持することは日本にのみできることです。「水明の間」は「和」にこだわった一見の価値がある素晴らしい広間です。

第4回 国連世界観光機関

Photo by Hiroyuki Tsuruno

2019年12月12日に、京都迎賓館「藤の間」で第4回国連世界観光機関の歓迎晩餐会が開催されました。国連で重要な機関としてまずユネスコがあります。世界文化遺産を保護するユネスコは教育・科学・文化をより熟成し発信する拠点です。

Photo byKanenori

世界観光機関が旅行と観光に関する国連の専門機関となったのは、2003年12月です。2019年1月時点での加盟国は158カ国です。ユネスコが保護する世界遺産と共に世界観光機関が「旅行・観光により文化に触れる」意義を、日本の古都京都で話し合うことは、大変意味深いことです。

ハリワンシュ・ナラヤン・シン上院副議長

Photo byjusch

インド連邦議会上院副議長であるハリワンシュ・ナラヤン・シン上院副議長は、2019年3月16日~17日に訪日し、京都迎賓館を訪れました。シン上院副議長は、インド連邦議会の一行と参議院閣僚と共に「藤の間」で記念撮影を行い、日本文化への理解を深められました。

テリーザ・メイ首相閣下

フリー写真素材ぱくたそ

テリーザ・メイ氏は2016年7月13日~2019年7月24日の間、エリザベス女王の任命のもと、英国首相を務めました。2017年08月30日~9月1日にかけて来日し、日の丸と英国国旗を掲げた京都迎賓館で安倍首相と日英首脳会談を行いました。

首脳会談後、テリーザ・メイ氏は皇居に参内し、天皇陛下(令和元年5月1日より上皇)に謁見し、日本と英国との絆を深めました。京都迎賓館内は、安倍首相がテリーザ・メイ首相閣下を丁寧に案内して差し上げました。

京都迎賓館の見どころ

京都迎賓館の見どころは、まずその建物全体から始まります。数々の広大な間や、そこここに設えられた人間国宝の方々が精を込めて創り上げた調度品の豪華さも見どころです。簡素な和の空間が立派にデザインされ、しかも現代建築の髄と溶け合う美は、一度は味わう価値があります。

正面玄関

正面玄関は、上品なアイスグリーンの屋根が人々を迎えてくれます。このアイスグリーンの和名は「白緑(びゃくろく)」と呼ばれます。透明感のある青緑色と共に、おおらかな入母屋の上品な勾配が、「和」の気品を魅せます。

正面玄関の扉は簡素な木目を活かしたデザインです。あまり装飾にこだわらない点が日本建築らしさの粋なのです。近寄ってみると、白緑色の屋根は大変大きく、その下が控えめな紅と木目色であるところに、海外の方は「ああ、日本に来たんだな」との感慨を深く抱くでしょう。

聚楽の間

来賓の方々や見学の人々を豪華絢爛さで驚かせるのは、「聚楽の間(じゅらくのま)」でしょう。「聚楽」という言葉は、豊臣秀吉が安土桃山時代に建築した黄金の幻の城から命名されています。贅を尽くした広大な部屋全体が黄金に輝き、椅子や調度品も高級なしつらえとなっています。

この聚楽の間は、晩餐会を待つ間の公賓客や随行員の待合室として用意されました。インテリアの完成度も極められており、ソファーの布地であるファブリックは西陣織から成っています。自然光を遮断しているため、安楽椅子の布地が赤く輝き、おもてなしの神髄を表現しています。

所々に飾られた活け花も、日本の心を表現し、お客様との友好に満ちた空間を創造しています。また、人間国宝であり日本工芸家の第5代早川尚古斎(しょうこさい)氏による竹を螺旋細工して創り上げた竹花器が一際輝いています。

竹花器の背後に見えるのは、染色作家の伊砂(いさ)利彦氏による屏風掛けです。紺色の布が、煌めく空間に落ち着きを添えています。

夕映の間

広々とした壁一面に描かれる山の風景が印象的な「夕映えの間」は、国際会議などに使用されます。壁面は綴れ織りで装飾され、赤々とした夕焼けが描かれている西面は「愛宕夕照(あたごゆうばえ)」と呼ばれます。西面の装飾が「夕映えの間」の名前の由来です。

西面に対し、東面は「比叡月映(ひえいつきばえ)」と呼ばれます。京都を見守る東西の比叡山と愛宕山の夕景を描いた「夕映えの間」は、70名まで収容できる大広間です。

2019年(平成31年)2月24日には、上皇となられた平成天皇の在位30年の祝賀展が、落ち着きのある「夕映えの間」で開催されました。即位時の写真パネルや衣装などが展示され、当日は京都迎賓館は無料となりました。国民による祝賀の意味を込めて無料となったのです。

藤の間

「藤の間」は、京都迎賓館では最大の大広間で、歓迎式典や晩餐会に用いられます。日本舞踊・能やお琴の演奏を行う檜舞台も備えています。円卓では120名まで収容可能です。

正面壁面は「麗花」と呼ばれる綴織りの技法を用いて39種類の草花を織り込んでいます。「藤」の花言葉「歓迎」に相応しく、日本画家の鹿見喜陌(しかみきよみち)氏の下絵を基に、壁面いっぱいに藤が描かれています。

晩餐会での食事中に檜舞台の扉が開くと舞踊や演奏が始まります。檜舞台扉は「響流光韻(こおるこういん)」と呼ばれ、人間国宝の截金(きりかね)師、江里(えり)佐代子氏の截金技法による作品です。

截金は、古来から仏像の荘厳技法でした。「響流光韻」は、截金を屏風・衝立・壁面へと応用し、細く切った金箔・銀箔・プラチナ箔を貼り合わせながら紋様を描いた傑作です。

「藤の間」の天井は、格子紋様を組み合わせた煌めく光天井です。この光天井には伝統的工芸品である「本美濃紙(ほんみのがみ)」と、釘や接着剤を一切使用しないで木だけを組み合わせる伝統技法の「京指物(きょうさしもの)」とを用いています。

天井には和凧が3段ずつ連なる笠の形状をデザインしています。3段の笠は、高さの調節が可能です。その組み合わせパターンは15種類にも及び、日本の伝統技能の豪華さが結集されています。

桐の間

「桐の間(きりのま)」は56畳ある広々とした「和」の晩餐室に使われます。床は8メートルもあり、最大24名までのお客様が、縁側から見える日本庭園と一体となった開放的で落ち着いた和室でお食事を召し上がることができます。

「五七の紋」は、三枚の大ぶりな葉の上に桐の葉が中央に7枚、左右に5枚縦に並んでデザインされた紋章です。桐の木は、「鳳凰がとまる神聖な木」と古来中国で大切にされていました。それが日本に伝わり、皇室の紋章となり、国の紋章となったのです。

「桐の間」の座椅子はすべて漆黒の漆でできており、その背にデザインされた紋の葉の色は微妙に異なっていますので、みな違った色合いの紋章です。上品な薄紫の襖には、純白で紋章が描かれています。「桐の間」の名前は、五七の紋が随所にちりばめられていることから命名されました。

庭園

京都迎賓館では、建物すべての広間から、悠々と広がる庭園を臨むことができます。緑と池が織りなす自然の美とが、家屋と溶け合うよう配置する形式は、「庭屋一如(ていおくいちにょ)」とよばれます。

庭屋一如は、日本人が古来から貫く伝統的感性です。京都迎賓館では、広大な建物と庭園とを見事に混合させ、現代の庭園一如を存分に堪能できます。どの間からも庭園が見えるため、京都迎賓館の広大さが一層際立ちます。

京都迎賓館の建物間を繋ぐのは、池の上にかかる長い廊橋です。廊下と橋の役割を兼ねた廊橋にも、京都迎賓館の庭屋一如の感性が織り込まれ、建物の広大さをより感じさせる見どころとなっています。

古くからある和船を庭園の池に用意し、来賓の方々に和船による遊びを経験していただくこともできます。また、和船により、庭園の池を巡っていただくおもてなしも京都迎賓館ならではの奥ゆかしさです。

京都迎賓館の一般公開

現在では、京都迎賓館は一般公開ですが、無料公開はされていません。参観し見どころを見学したい場合は、京都迎賓館ホームページで一般公開日を確認してから出かけましょう。入場整理券は朝の9時から、先着順に西門で一人1枚受け取りましょう。

京都迎賓館の通常一般見学公開時間は午前10時から午後5時までで、水曜日が休館日です。見どころの国宝が満載の京都迎賓館の一般公開は、西門から入場し、公式行事に使用される部屋と庭園を見学することができます。

参観コース

Photo by yari3180m

京都迎賓館には、「自由参観方式」とガイド付きの「ガイドツアー方式」があります。どちらの方式でも、「水明の間、聚楽の間、夕映の間、藤の間、桐の間」及び庭園を見学するコースが一般的です。

自由参観方式

Photo by MiNOL__000

自由参観方式は、特に決まったエリアはなく、見学者のペースで、主だった見どころの5つの間や庭園を自由に一般見学できます。公開時間は10:00~17:00で、16:30には受付が終了しますので、気をつけて下さい。入場できる方は中学生以上で、西門から順次入場することができます。
 

Photo by TAKA@P.P.R.S

自由参観方式では、当日整理券の発行はありません。「参観ガイドアプリ」がダウンロードできる京都迎賓館専用タブレットの貸出は無料です。

ダウンロード後は館内で音声・文字・動画で館内の解説がスマホで読み取れます。スマホなどの端末がない方には、タブレットは無料で借りることができます。

ガイドツアー方式

Photo by Katsujiro Maekawa

京都迎賓館職員がガイドになって、主要な見どころの館内各部屋や庭園をほぼ90分で見学して回る方式です。西門に集合し、地下受付スペースに移動し、セキュリティチェックを受けた後、入館券を購入し荷物預け入れを依頼します。準備が整えば、ツアーに出発です。

ガイドツアー方式の時間は、 10:00~17:00までです。自由参観方式よりも1時間早い15:30に受付は終了してしまうので、注意しましょう。また、荷物預け入れの際にはスマホやお財布などの貴重品はショルダーバッグやウエストポーチに必ず入れるようにして下さい。

現在京都迎賓館では、2019年11月10日に行われた祝賀御列の儀で天皇皇后両陛下が乗車されたオープン・カーを、2020年1月9日~3月17日までの期間展示しています。展示されたトヨタのセンチュリーを見学する際には無料ではなく、館内参観料と同じ料金を支払います。

祝賀御列の儀は、令和への元号改元後、半年後の11月に行われた日本の伝統行事であり、海外の観光客からも祝福を受けました。京都は、江戸時代末期まで天皇の御座所でした。天皇皇后両陛下がお乗りになったお車が、皇室とゆかりの深い京都の迎賓館で展示されているのも見どころです。

参観料金

Photo bykaboompics

公開時間は、自由参観方式と同様に10:00~17:00ですが、受付は15:30終了ですので、注意しましょう。当日整理券を受け取るか、またはインターネット事前申込みによる予約券を提示して下さい。定員は、今年1月は1日につき476名、2月以降は1日につき680名となっています。

Photo by yto

自由参観方式では、大人1500円、大学生1000円、中高生500円の参観料金がかかります。また、ガイドツアー方式では、大人2000円、大学生1500円、中高生700円の料金となり、自由参観方式よりもやや高くなります。

このガイドツアーに参加する場合、学生の方は生徒手帳または学生証の提示が必要ですので、注意して下さい。

Photo byPhotoMIX-Company

自由参観方式とガイドツアー方式のどちらの場合でも、有効期間内の身体障害者手帳持参の方と介護者1名までは無料です。休館日は毎週水曜日となっています。

京都迎賓館は、接遇等のため水曜日が休館日かどうかは非公開となる場合もありますので、公式ホームページで確認しましょう。当日整理券を受け取るか、インターネット事前申込みでの予約券を提示して下さい。

過去の無料公開

京都迎賓館は2005年4月に正式開館が始まりましたが、当初はあくまでも海外からの賓客のための施設といった目的でした。しかし一般公開も検討されるようになりました。

そこで、開館から11年後の2016年ゴールデンウイーク期間中の4月28日~5月9日に一般無料公開を実施しました。この際の無料公開は、京都迎賓館の意義を多くの人に理解してもらうための試験的な公開でした。

京都迎賓館は観光立国日本の資源として、有意義な役割を果たしているかどうかの再検討のため、一般の人々に無料で公開しました。無料公開は2016年のみでしたが、日本人が日本の伝統文化をより深く知る良い機会となり、それ以降はコンスタントに参観者が訪れています。

京都迎賓館を訪れた人々の多くが、日本人として、綺麗な見どころがいっぱいであることに感動しています。これだけ広大で立派な迎賓館ですので、無料公開は4年前が1度きりでもたくさんの人が満足しています。無料ではなく、きちんと参観料を支払うことで、迎賓館への敬意も深まります。

見学予約方法

フリー写真素材ぱくたそ

自由参観方式の場合、19名以下なら事前申込みの必要はありません。20名以上の団体で見学を申し込む場合は、京都迎賓館公式ホームページの「参観ご希望の方へ」をクリックし、あとは必要事項を画面の案内に従って入力して下さい。

ガイドツアー方式も、ホームページから参観事前予約を取ります。ネット予約の後はメールアドレスに送付された事前予約券を入り口で提示して入場しましょう。また京都迎賓館Twitterもありますので、最新情報や公開日などをチェックできます。

京都迎賓館のアクセス

Photo by Hyougushi

京都では市バスを有効に利用すれば、低料金でどの見どころへもアクセス可能です。JR京都駅から市バスに乗り、「府立医大病院前」で下車し、徒歩約7分ほどで京都迎賓館に到着します。

まず17系統のバスでアクセスしてみましょう。17系統の市バスは百万遍(ひゃくまんべん)や銀閣寺も通るため、京都迎賓館に向かう途中で京都観光もできる評判のアクセス方法です。

Photo by yukihiro.m

市バスでは、4系統の上賀茂神社から出発するアクセス方法もおすすめです。平日では午前9時~11時頃と、土日では午前6時~9時頃はバスの席は空いています。

4系統の市バスからは、京都の街並みがよく見えます。上賀茂神社からのアクセス途上では、下賀茂神社や四条河原町のアーバンでおしゃれなカフェも見どころです。4系統の市バスですと、京都迎賓館に到着するまで車窓からの綺麗な風景を楽しめます。

Photo by Ligne 51

205系統の市バスも、京都迎賓館へのアクセスに便利で、待っていれば5分置きにバスが来ます。205系統市バスからの景色は、七条通りの古い家並みや商店といった光景です。迎賓館へのアクセス途上で、昔ながらの京都の下町を楽しむことができます。

電車でのアクセスは2通りあります。一つは、京都駅から阪急地下鉄烏丸(からすま)線に乗ります。「今出川(いまでがわ)」駅の3番出入口から徒歩で15分すれば京都迎賓館に着きますが、京都に慣れない方はタクシーでアクセスして下さい。

Photo by Keiichiro Shikano

また、京都では京阪(けいはん)電鉄も主要な路線です。京阪電鉄からのアクセスは比較的楽なほうです。京阪電鉄「出町柳(でまちやなぎ)」駅で降車し、1番出入口から15分歩けば京都迎賓館にアクセスできます。

タクシーでアクセスするのが楽だと思う人は、JR京都駅からタクシーを利用するのがおすすめです。バスや地下鉄よりも高くかかりますが、京都迎賓館への片道は2000円でアクセスできます。

Photo by sekido

自家用車でのアクセスは自分の通りたい道路を走るため、アクセスが他の交通機関よりも気楽ですが、問題は駐車場です。京都迎賓館に行くための駐車場は、まず「中立売(なかだちうり)西駐車場」が便利です。

「中立売西駐車場」は京都御苑の西側出入口付近にあります。129台収容でき、料金は3時間までは500円ですが、それ以降は1時間毎100円かかります。

「京都御苑清和院東駐車場」は、西駐車場同様、財団法人国民公園協会が運営していますが、収容台数は81台と少ないほうです。料金は西駐車場と同様です。西駐車場の利用時間が午前7時40分~19時30分とほぼ12時間ですが、東駐車場は午前8時40分から20時までと、11時間弱です。

Photo by taku412

関西国際空港からのアクセス方法もあります。関西国際空港から徒歩4分でリムジンバス乗り場に着きますので、そこから「京都市内行」に乗って下さい。

JR京都駅までのアクセスはほぼ1時間半かかります。その後バスに乗り、20分ほどで「府立医大病院前」で下車して下さい。あとは徒歩7分で京都迎賓館に到着できます。

京都迎賓館の豪華な様式を見学しよう!

日本は狭い島国でありながら、長い伝統文化が国の隅々に息吹いています。京都迎賓館は、日本人が日本文化の豪華さや美しさを改めて堪能するのにうってつけの場所です。和風建築でありながら豪華な現代建築様式を大胆に組み入れた、京都迎賓館の見どころをぜひ見学してみましょう。

maronchat
ライター

maronchat

初めまして。歴史、大自然、温泉、文化遺産、そして美味しいものが大好きな好奇心旺盛のmaronchatです。山麓に温泉のある、兵庫県の標高360mの山上に住んでいます。jouerの記事を通して、見応えあるスポット、また生活に役立つ情報をご紹介していきたいと思います。

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