大阪はふぐ料理もおすすめ！グルメ絶賛の名店から安くて旨い穴場の耳より情報も

江戸時代、大阪は日本国中の米、薬種、その他様々な物資の集積地として発展しました。つまり、全国の経済や物流を取り仕切る場所として重要な役割を果たし、「天下の台所」と呼ばれるようになったのです。

また、大阪は「くいだおれの街」としても知られています。「くいだおれ」とは、飲食に対して贅沢にお金を使い、財産をなくすという意味で、昔から大阪の人たちには美食家が多く、美味しいものを追求してきたと言われています。

近年になっても食の都市としての知名度は高く、国内からの宿泊者が大阪の魅力として挙げる項目としても、「食べ物」がトップとなっています。 

味と値打ちにこだわる大阪気質に育まれてきた名物グルメといえば、たこ焼きやお好み焼きといった「粉モン」に、うどんに串カツ、押し寿司が特徴の大阪寿司など、有名なグルメがたくさん思い浮かびます。そして、ふぐ料理も大阪にはなくてはならない名物グルメの1つです。

日本でも有数のふぐ消費地である大阪では、ふぐを「鉄砲（テッポウ）」と呼んでいます。「当たるといけない」「当たると命がない」など、共通点のある「フグの毒」と「鉄砲」にかけた洒落からついた名前です。

江戸時代には「鉄砲」は全国的に使われていたようですが、現在定着しているのは大阪のみのようです。大阪ではふぐ刺しを「てっさ」、ふぐ鍋を「てっちり」と呼びますが、それぞれ「てっぽうの刺身」「てっぽうのちり鍋」が短くなった言葉なのです。

ふぐがとれる場所といえば、山口県の下関が有名です。下関をはじめ、ふぐの産地は西日本が中心です。西日本ではふぐが多く出回るため、大阪では古くから、ふぐは安く食べられる魚として庶民に親しまれてきました。

このことが、現在も大阪がふぐの消費量1位となっている理由ではないかといわれています。安くてうまいものを愛する商人の街、大阪らしい理由です。養殖が多くなってきた現在も、養殖ふぐの生産の多くは西日本が占めます。

関東でふぐと言えば高級食材ですが、大阪ではもっと庶民的な存在で、関東よりお安い価格で楽しめます。大阪では、梅田や心斎橋、阿倍野といった繁華街を少し歩けば、ふぐ料理が食べられるお店をたくさん見つけることができます。

また、旬の季節ともなればランチで天ぷらや雑炊などのふぐ料理が食べられるお店も少なくありません。

たくさんあるふぐ料理の名店の中から、老舗の名店、安い価格で食べられるお店、ランチがおすすめのお店、デートにおすすめのお店、子連れでも訪れやすいお店など、様々なシーンでのおすすめのお店を紹介します。

昔からふぐを愛してきた大阪では、今でも冬の鍋というと「てっちり」すなわち「ふぐ鍋」をイメージする人が多くいます。そんなふぐ好きな大阪に行ったら絶対行きたいふぐ料理の名店をご紹介します。

高級店からコストパフォーマンス抜群のお店、老舗の有名店まで、幅広くおすすめの名店を紹介します。

「ふぐ・魚匠料理 たらふく 梅田堂山店」は、創業40年以上のふぐ料理専門店です。職人の技術とふぐへのこだわりが感じられる老舗ならではの味を堪能できる名店です。

メニューは、コースメニューから単品メニューまで幅広くそろっています。長崎県産の新鮮なふぐのみを使用し、てっさ・てっちりはもちろん、名物ふぐ唐揚げ・炭焼ふぐ等がお安い価格で提供され、一年中ふぐ料理が味わえます。

ふぐの他にも、夏は鱧やすっぽん、秋は松茸など、様々な季節の味覚も用意されていて、四季を感じることができます。

ポン酢にもこだわりがあり、秘伝の自家製ポン酢は徳島産のすだちや昆布、海洋深層水を使用し、コクとまろやかな口当たりがふぐ料理によく合います。最大20名まで利用できる掘りごたつの個室もあります。

駅からのアクセスは、大阪メトロ利用の場合は、谷町線中崎町駅から徒歩5分、谷町線東梅田駅から徒歩6分、御堂筋線梅田駅から徒歩6分、JR利用の場合は大阪駅（御堂筋南口）から徒歩9分です。営業時間は、12:00〜23:00（ラストオーダー22:00）、年中無休です。

大きなふぐの提灯を見たことがある方も多いと思います。あの提灯のお店が「づぼらや」です。大阪でふぐ料理といえば、「づぼらや」と言われるほどの有名店です。

「づぼらや」は大阪に2店舗あり、新世界にある本店は創業が大正9年という老舗の名店です。道頓堀のお店も地元の方に長く愛されています。

ふぐを独自のルートで仕入れていて、長年にわたり、手頃なお値段で提供し続けているお店です。くいだおれの街、大阪の顔と言える数ある看板店舗のうちの1つで、老舗の名店です。

「づぼらや 新世界店」は、通天閣の南100mの場所にあります。大阪メトロ利用の場合は、御堂筋線動物園前駅舎から徒歩5分、堺筋線恵美須町駅から徒歩5分、JR利用の場合は、大阪環状線新今宮駅から徒歩5分です。営業時間は、11:00〜23:00（ラストオーダー22:30）、定休日は元旦のみです。

「かみいし 本町店」は、割烹や寿司店で、約20年修業を積んだ店主が、平成24年に独立してオープンしたふぐ料理専門店です。こちらのお店では、ふぐは旨味を出すために熟成させて使用しています。特大とらふぐを味わえるコースは絶品です。夏季には鱧も味わえます。

料理で作り分ける自家製ポン酢、たっぷりのコラーゲン、モンドセレクション受賞の水、北海道銭亀産の昆布、大分県産蘭王卵など、細かなこだわりが随所に光るふぐ料理は、どれも絶品です。

ランチの営業もしています。日替わりランチ850円、週替わり定食900円など、とてもお安い価格で、「かみいし」の味を楽しめるので、おすすめです。

「上質なふぐをリーズナブルに」が、「ふぐ一郎」のコンセプトです。ふぐは高級食材で、少しお値段が高いイメージがありますが、お客様に少しでも気軽にふぐを食べていただけるように努力されています。

安心安全で上質なふぐをお安い価格で提供されていて、ふぐ自慢居酒屋として、東北・関東・関西地方を中心にチェーン展開しています。

コストパフォーマンスが良いので、宴会等にもおすすめです。「堂島 ふぐ一郎」へのアクセスは、京阪中之島線渡辺橋駅から徒歩3分、JR北新地駅からは徒歩5分です。

「ふぐ天神 梅田本店」は、梅田お初天神で人気のふぐ専門店です。冷凍物、外国産は一切使わず、国内産にこだわり下関から直送されるとらふぐは、鮮度抜群です。生簀に泳ぐふぐを注文を受けてから調理してくれます。

おすすめメニューは、冬は「白子」、夏は七輪で焼く「焼きふぐ」です。徳島産すだちを効かせた特製ポン酢は、てっちりやてっさと素材の味を引き立たせます。一度食べるとやみつきになる美味しさ、と評判です。

創業昭和21年、昭和からの伝統を継ぐ「治兵衛」伝統のふぐ料理は、定番のてっさ、てっちりに加え、ふぐ皮サラダ等、色々なメニューをコースで楽しめます。また、季節を感じる単品も用意されています。

見た目も楽しい盛り付けに、食材に合った器や、季節に応じたパフォーマンスにもこだわっていて、いつ行っても楽しめます。

南海線、大阪メトロ御堂筋線、近鉄線、各線難波駅から徒歩約3分というアクセスの良さも魅力です。

「焼きふぐ 優ふく 北新地店」は、鉄鍋で焼く「焼きふぐ」が看板料理の、北新地の隠れ家的お店です。目の前で焼き上げるふぐは、絶品と評判の名店です。

ランチは、この焼きふぐを丼で楽しむことができます。プリプリの焼きふぐがどっさりのった丼は、1000円とランチならではのお安い価格で提供され、人気のメニューです。

また、「優ふく」では、馬肉も楽しむことができます。しゃぶしゃぶコースは、ふぐと馬肉を一緒に楽しめる贅沢なコースです。他にも、ふぐのすき焼きという珍しいメニューもあります。

ふぐ消費量1位の大阪には、たくさんのふぐ料理店があります。その中でも、特にお安い価格で楽しめるお店を紹介します。お安い価格でも、どのお店も美味しいと有名な名店です。

「ふぐの神」では、1キロ超級のふぐのセット・コースが3980円～4種類あります。部屋は個室や半個室が用意されているため、ゆっくりと料理を味わうことができます。またコースを利用すると、タクシー代として1人につき1000円値引きをしてくれるサービスもあります。

1780円の飲み放題にはふぐのひれ酒も入っていて、お安い価格で、ふぐを存分に楽しめるお店です。

「ふぐ屋とら乃介」では、看板メニューの鮮てっちり1人前を1980円で楽しむことができます。 ふぐと言えば、冬が本番ですが、年中おいしいふぐをお安い価格で食べることができるお店です。

フルコース（付き出し・てっちり・てっさ・唐揚げ・雑炊）がおすすめメニューです。宴会には飲み放題プランもおすすめです。 その他、ふぐ寿司盛り合わせや、ぶつ切りてっさ、焼きふぐなど、自慢のふぐ料理単品とすっぽん鍋もあります。

「ふぐ・かに料理専門店 かに福」は、その名のとおり、冬の味覚ふぐとかにを楽しめるお店です。お安い価格で新鮮なてっさやてっちり、焼きかに等が楽しめます。

こんなに美味しいのに、こんなに安くて大丈夫？と心配になるぐらいだと評判のコストパフォーマンスの良さです。そのため常に予約でいっぱいのため、訪れる際は早めの予約をおすすめします。

「玄品 本町 ふぐ・寿司・かに料理」は、大阪・本町のふぐ料理専門店「玄品ふぐ 船場の関」が店舗を一新し再オープンしたお店です。改装を機に、ふぐ料理のバリエーションが広がったほか、新たに寿司の提供を始めています。

メニューは、「ふぐ寿司」、「寿司盛り合わせ」、コース料理などがありますが、こちらもお安い価格で楽しめます。ふぐのコースは、4000円〜用意されています。ふぐ料理に加えて、お寿司が自慢です。名物は「とらふぐのお寿司」です。

高級店の味を、お手頃価格で味わえるのがランチの醍醐味のひとつです。ここでは、ディナーはなかなか手が届かない、というお店でも、ランチなら、というお店を紹介します。最上級のふぐを楽しめるお店です。

「夕凪橋 多古安」は、ミシュラン2ツ星獲得の名店です。東シナ海産の天然とらふぐを楽しむことができます。「夕凪橋 多古安」のふぐは、6kg以上の天然とらふぐを使用しており、これほどのふぐを提供しているお店はなかなかありません。

昭和4年創業で、現在の店主は3代目です。完全予約制で一組一組を丁寧にもてなしてくれます。個室が全6室あり、スクリーンなども用意されているので会議や商談にも利用できます。

夜は、高級なコース料理が人気ですが、少しお安くランチで訪れるのもおすすめです。ランチ営業は、冬季（10月〜5月）のみですが、もちろん「多古安」の味を楽しめます。

「鮮てっちり 黒門 浜藤 黒門店」は、黒門市場内にある、創業90年の老舗の名店です。浜藤で使われるのは、ふぐの中でも最上級のとらふぐです。春～秋には熊本天草産のとらふぐ、冬には淡路三年とらふぐを中心に使用しています。

最上級の国産とらふぐを、伝統の技で1日ねかせて旨みを高めるなど、常に最高峰の味を提供しているお店ですが、ふぐのコースが5500円〜とコストパフォーマンスも最高です。

ランチタイムの昼会席は3300円と、こちらもコストパフォーマンスが良く、少し贅沢なランチにいかがでしょうか。

雰囲気が良く、個室で大切な人との会話が弾む、デートにおすすめのふぐ料理のお店を紹介します。二人の記念日や、大切な日が、さらに思い出に残る日になるのではないでしょうか。

「すっぽん・ふぐ料理 寿司割烹 得月」は、ふぐ料理がおいしい大阪の隠れた名店です。「大阪に行くなら寄った方が良い」と言われたお客さんが遠方からも来られるお店です。ふぐ料理だけでなく、寿司、一品料理も豊富な品揃えです。

また、ふぐ料理の他に、すっぽん料理も知る人ぞ知る名店です。有名人も多く訪れるようです。個室もあり、少しリッチなデートにおすすめです。

JR新大阪駅からタクシーで20分、阪急上新庄駅南出口から徒歩15分、大阪メトロ今里筋線だいどう豊里駅2番出口より徒歩3分です。

「福の舞 心斎橋駅」は、心斎橋の隠れ家のようなお店で、デートにもおすすめです。落ち着いた雰囲気の店内は、堀りごたつ式の座敷の半個室で、焼きふぐやてっちりがゆったりと味わえます。

長崎で水揚げされたふぐを使い、網で焼く新しいスタイルの焼きふぐは、ぷりぷりでやみつきになります。

ふぐとの相性抜群の焼酎が豊富に用意されています。鹿児島など九州地方のプレミア焼酎を楽しめます。

そしてなんといってもお勧めはヒレ酒です。一気に日本酒を注ぎ込むため、まるで出汁を飲んでいるかのようなうまさと、青い龍が登るように走る青い火が見られる「ナイアガラひれ酒」のパフォーマンスは必見です。

「ふぐ料理専門店 あじ平 今里」は、一流ふぐ店と同等の上質なふぐをリーズナブルに楽しむことができます。夏季限定の焼きふぐ、初秋には松茸、冬には白子など、季節限定のお品も充実しています。

「てっちり（2500円）」、「てっさ（1000円）」、「ゆびき（500円）」、「ふぐから揚げ（1200円）」と、どのメニューもお安い価格で手軽に楽しむことができ人気のお店です。週末は混雑しているので、予約をしてからの来店がおすすめです。

接待、祝事、宴会など、様々な用途で利用できるお店です。また、デートにもおすすめです。近鉄線今里駅から徒歩6分、小路駅からも徒歩6分です。

「カニ・河豚専門 五座ふく 道頓堀」では、肉厚な下関産のふぐを、てっちり、てっさ、唐揚げにした「五座フルコース」や、旬のかにを特製ポン酢でいただく「かにちり」など、上質なふぐ・かに料理が手頃な価格で味わえます。

全室個室の店内は、繁華街の喧騒を感じさせない落ち着いた雰囲気です。道頓堀川に面した部屋からは景色が眺められ、接待や宴会、カップルに人気です。大阪メトロ御堂筋線なんば駅から徒歩3分と、アクセスも良くおすすめのお店です。

「とらふぐ城」は、国産のふぐ、うなぎの食材にこだわり、一品一品丁寧に仕上げられたお料理が魅力のお店です。直営の養鰻池から仕入れたうなぎと活きとらふぐを使用した、素材の旨みを存分に味わえる品々を楽しめます。

全室掘りごたつの個室で、デートにもおすすめです。夏季のみランチ営業もしています。ランチ営業の期間については、お店にお問い合わせ下さい。

子連れでの食事は、周りが気になって落ち着いて食事ができないことも多々あります。座敷の席や掘りごたつの席があると、椅子に座るのが苦手な小さい子供がいる場合にも安心してのんびりと食事を楽しめます。

こちらで紹介するお店は、子連れ歓迎のお店で、個室や半個室で周りを気にせず食事ができるおすすめのお店です。

「高槻活ふぐ専門店 二代目 ふぐ義」では、熊本県の天草で育てられる「いなつふぐ」を使用しています。店内の生簀で管理するふぐを来店に合わせて捌いて提供してくれます。

「ふぐ義」は子供、ご年配など、誰でも気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気でもてなしてくれます。子連れでも、気兼ねなく食事ができるお店です。座敷もあります。

ランチ営業は期間限定で、 11月〜3月の間のみです。ランチならではのお安い価格で、名店のふぐを楽しめます。ぜひ、この期間に訪れてみて下さい。

「七ふく神 心斎橋店」は、長崎・若狭・和歌山から、最高のふぐを直送しており、新鮮なふぐ料理を楽しめます。

カーテンで仕切ることの出来る掘りごたつ席は、2名から利用できる半個室です。子連れも歓迎のお店のため、ゆったり食事ができます。ランチ営業はありません。

「梅田ふぐ乃介」は、長崎県から直送の新鮮なふぐ料理を楽しめる、ふぐ問屋直営のお店です。長崎から水槽車が毎朝ふぐを運んで来て、その運ばれてきた最も活きのいいとらふぐを選別して提供しています。

料理に使っているふぐは壱岐島のマリンブルーの海で育った1.2～1.5kgの最もおいしいと言われるサイズです。

「梅田ふぐ乃介」おすすめの泳ぎてっちりは生簀から水揚げし、その場で捌いたふぐを使用するので、器の上でピクピクとふぐのあら身が踊り出します。

座席は全席掘りごたつで、半個室や個室にすることができます。座席の相談にものってもらえます。

「高くて美味いは当たり前」という、くいだおれの街大阪で、「安い、美味い」が揃ったふぐ料理のお店を紹介しました。大阪旅行の際にぜひ訪れてほしい名店ばかりです。「粉モン」と共に、ふぐ料理も楽しんでみてください。