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広島の宮島は弥山あっての日本三景
弥山は日本の瀬戸内海に浮かぶ周囲約30kmの宮島(正式名称は厳島)の中にある標高約535mの山です。古から島そのものが信仰の対象となっていますが、弥山は神域とされ手つかずの自然が現存しています。
弥山北側の斜面には原生林が広がり、高山植物なども見る事ができます。運が良ければ登山中、鹿に遭遇することもあります。
初代内閣総理大臣の伊藤博文は宮島の弥山山頂からの景色を眺め「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と感嘆したと言われています。
彼は宮島の弥山への信仰が厚かったと言われています。そのため弥山には度々訪れており、私財を投じて登山道の整備までしたそうです。弥山本堂の中にある掲額は博文公の直筆で、本坊境内の大自然石に碑文も彫ってあります。
弥山は厳島神社の背景に広がる霊山です。1200年前に弘法大師空海により開基され、修行を行った場所と言われています。
弥山には自然が創り出した巨岩のアーチやくぐり岩、山頂に神が鎮座するといわれる磐座石など奇岩怪石がありすばらしい景観を見ることができます。
気軽に登山できるのも弥山の魅力
弥山は標高535m小高い山なので気軽に登山をすることができます。途中まで宮島ロープウェイを利用し、獅子岩駅から弥山山頂展望台を目指すルートならば片道1時間ほどです。
弥山は535mと低山ですが、登山をする際はしっかりと準備して下さい。まずは登山の基本を確認しましょう。ポイントをご紹介します。
まずは登山をする服装を確認しましょう。足元は登山靴、またはトレッキングシューズなど歩きやすいものを選びましょう。たまにハイヒールやサンダルなどで登山をされる方がいますが、足を挫いたりする危険があるので止めましょう。
服装は長そで長ズボンが基本になります。半そで半ズボンなど、肌を露出すると植物や岩などで擦り傷ができる場合があります。ジーンズは濡れると乾きにくいためおススメはできません。
次に持ち物をチェックしましょう。飲み物(水やスポーツドリンクなど)、行動食(チョコレートやあめなど)は必ず持って行きましょう。お弁当を持って行くと山頂で景色を眺めながら食べることができます。
急な雨に降られることもあるかもしれませんので、雨具も持って行くと安心です。
そして、下山時間を決めておきましょう。宮島ロープウェイを使用して下山する方は獅子岩駅の最終運行時間をチェックしておき、余裕をもって下山しましょう。
宮島ロープウェイの最終運行時間に間に合わなかった場合は徒歩での下山となります。その場合は大聖院ルートが比較的暗くなるのが遅いのでこちらをおススメします。宮島ロープウェイの乗り場からは少し離れていますのでご注意ください。
大聖院ルートの山頂から麓までの所要時間は約1時間30分〜約2時間です。大まかな下山ルートをご紹介します。
弥山山頂から弥山本堂を通り、鯨岩、仁王門、幕岩、賽の河原と通り、あずまや展望台から御幸石・白糸の滝へ、そして登山道入口になります。
最後に登山のルール、マナーを守りましょう。ゴミやタバコの吸い殻は山に捨てないこと、植物を持ち帰らないこと、動物に餌を与えないことです。特にタバコの吸い殻は山火事につながる恐れもあります。
弥山は低山ですが、登山をすると素敵な景色や空気を味わうことができ、山頂にたどり着いた時の達成感もあります。準備やルールを守って素敵な登山を楽しんでください。
弥山には七不思議があり、その中の4つは登山中に見ることが出きます。一通りみて回れるようにモデルコースをご紹介します。
宮島ロープウェイ獅子岩駅を出発し、まずは「獅子岩展望台」を目指します。晴れの日には原生林や瀬戸内海を見る事ができ、曇りの日には雲海を見る事ができます。
次に「弥山原始林石碑」を通り、「弥山本堂」「霊火堂」と進みます。ここでは七不思議の「消えずの火」と「錫杖の梅」を見る事ができます。
「三鬼堂」「観音堂・分殊堂」と進み「くぐり岩・不動岩」へ行きます。くぐり岩は自然に出来た巨石のトンネルで、とても迫力があります。ここを通り抜けると「弥山山頂展望台」に到着します。
「弥山展望台」は3階建てで、1階にトイレ、2階、3階は展望スペースになっています。特に3階からの眺めは絶景で、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星を得ています。展望台から少し歩いたところには、七不思議の「干満石」もあります。
お弁当を持って行くのを忘れた方は、宮島ロープウェイ獅子岩駅内にあるカフェをおススメします。景色を眺めながらコーヒーやビール、おつまみや軽食などをいただくことが出来ます。
ここからは七不思議の詳細をご紹介します。「消えずの火」は弘法大師(空海)が806年に開いた大聖院にあります。修行をした際に護摩を焚いてから、今日まで燃え続けています。この火で沸かした大茶釜のお湯(霊水)は万病に効くと言われています。
「錫杖の梅」は弥山本堂のすぐ脇の梅の木で、弘法大師が立て掛けた錫杖が根を張り梅の花が咲いたと言われています。弥山に悪い事が起きる兆しがあると、花は咲かないとも言われています。
山頂から5分ほど歩いた所に大岩があり、その側面に小さな穴が空いています。海が満潮のときには水が満ち、干潮になったら水が乾くと言われています。
弥山本堂の南側には、弘法大師が梵字と真字で「三世諸仏天照大神宮正八幡三所三千七百余神云々」と刻んだ「曼荼羅岩」という大岩があります。
残りの3つもご紹介します。「竜灯の杉」は、旧正月初旬の夜に宮島周辺の海面にはたくさんの灯火が現れます。この灯火を「龍灯」といい、最もよく見える頂上の大杉を龍灯杉と伝えられていましたが、現在は株しか残っていません。
「しぐれ桜」は晴天の日でも、この桜の下には時雨のような露が落ちていたそうですが、現在は株しか残っていません。
「拍子木の音」は人がいない深夜に拍子木の音が聞こえるので、天狗の仕業ではないかと伝えられています。
最後に女性には重要なトイレですが、数は少ないですが山頂にもあります。しかし混雑しますので、事前に済ませてから山頂に登る事をオススメします。
宮島ロープウェイは珍しい方式で運行される
宮島ロープウェイの歴史も簡単にご紹介します。1959年4月に開業し、正式な表記は「宮島ロープウエー」と書きます。2009年には広島県を中心に使用されている交通系ICカード「PASPY」にも対応しました。
歴史ある宮島ロープウェイは2種類の方式を採用しているのですが、同時運行というのは日本でも数える程しかありません。ここでは2種類の方式の特徴をご紹介します。
最初に乗る、紅葉谷線(紅葉谷~榧谷)は循環式で、獅子岩線(榧谷~獅子岩)は交走式になっています。
宮島ロープウェイは循環式と交走式で登下山する
ロープウェーに循環式と交走式の2方式があることを知っている方は少ないのではないでしょうか。簡単にそれぞれの特徴を紹介します。知っていると宮島ロープウェイに乗車する際に見方が変わります。
循環式ロープウェイは少人数乗りゴンドラを一定の間隔で順次出発させる方式です。一度に運べる人数は少ないですが待ち時間も少ないのが特徴です。
交走式ロープウェイは2台の大型ゴンドラを山頂と山麓で交互に往復させる方式です。高速運転が可能で、一度にたくさんの方を運ぶことができるのが特徴です。
宮島ロープウェイの営業時間は12月、1月、2月は9:00~16:30まで、3月〜10月は9:00~17:00、11月は8:00~17:00です。ゴールデンウィークやお盆などは前後する場合がありますので、詳細はお問い合わせください。下り線の最終時間は営業後30分です。
観光を含めた往復時間は約1時間です。弥山へ登山される方は山頂までの往復にも約1時間程かかりますので、余裕を持ったスケジュールを組んでください。
宮島ロープウェーは乗車予約ができますので、ゴールデンウィークや年末年始など混雑が予想される時期には早めの事前予約がおすすめです。
宮島ロープウェイの所要時間
宮島ロープウェイの乗車時間は紅葉谷線、獅子岩線、2本合わせて約14分間の空中散歩です。窓からは弥山の緑の木々や瀬戸内海を見下ろすこともできます。天気が良ければ四国も見る事ができます。
紅葉谷線、獅子岩線、別々のロープウェイですが、榧谷駅では途中下車できません。乗換えのための中間駅という扱いになります。
紅葉谷~榧谷の所要時間
宮島ロープウェイで初めに乗車する路線、紅葉谷~榧谷間は全長約1.1Kmです。ゴンドラは毎秒2mで進み、所要時間は約10分になります。乗車人数は8人ですが1分間隔で発車しているため、すぐに乗車することができます。
榧谷~獅子岩の所要時間
宮島ロープウェイの2本目に乗車する路線、榧谷~獅子岩間は全長約520mです。ゴンドラは毎秒3.6mで進み、所要時間は約3分30秒になります。発車間隔は15分毎ですが一度に30人乗車することができます。
宮島ロープウェイの乗車料金
宮島ロープウェイに乗車するための料金をご紹介します。割引料金が設定されているチケットもありますので、それぞれご紹介します。
普通料金は往復がお得
宮島ロープウェイの乗車チケットを片道で購入すると大人料金は1000円ですので往復で2000円かかります。ですが、初めから往復チケットを購入すると1800円ですので、200円の割引になります。小人料金は大人の半額になります。
割引の適用条件もチェック
宮島ロープウェイでは、25名以上になると団体料金が適用されます。大人料金は片道900円、往復で購入すると1620円になりますので全く割引のない価格から比較すると380円の割引になります。
小人料金は片道430円、往復では800円になります。その他障害者割引などもありますので、宮島ロープウェイ乗り場でご確認ください。
フェリーとセットのチケットが便利
宮島松大汽船ではフェリーと宮島ロープウェイの割引チケットが販売されています。「宮島弥山エンジョイチケット」は、宮島口〜宮島間の往復のフェリーと宮島ロープウェイの往復チケットがセットになって大人1800円です。別々で購入するより360円の割引になります。
「恋人の聖地ペア得チケット」は2人分のフェリーと宮島ロープウェイの往復チケットで3600円になります。こちらは720円の割引になります。
宮島松大汽船では他にも宮島ロープウェイのチケットを割引料金で購入できるプランがありますので、詳細はフェリー乗り場でお問合せください。12/31〜1/3の年末年始期間中は割引チケットを販売していませんのでご注意ください。
広島電鉄からは「一日乗車乗船券」が発売されています。広電電車全線+宮島松大汽船のフェリーが利用でき、宮島ロープウェイで一日乗車乗船券を見せると宮島ロープウェイの往復乗車券が1350円で購入できます。
通常の宮島ロープウェイの往復料金が1800円ですから、450円の割引になります。これは大幅な割引率なので、広島市内から宮島へ行かれる方には大変お得になります。
こちらの詳細は、広島駅電車案内所(路面電車乗り場)や車内乗務員にお問合せください。
割引チケットの中に「恋人の聖地ペア得チケット」とありましたが、弥山は恋人の聖地に認定されています。弥山の七不思議の中にもありましたが「消えずの火」は1200年以上たった今日も燃え続けているため、もっと幸せになれると恋愛のパワースポットになっています。
限定グッズもあり、宮島ロープウェイ限定の手焼きもみじ饅頭「ハートインもみじ」がストラップになったものが販売しています。こちらは宮島ロープウェイの獅子岩駅2階売店で購入できます。
宮島ロープウェイの乗り場へのアクセス
宮島桟橋から宮島ロープウェイの乗り場までは、歩いて行く方法と無料のシャトルバスを利用する方法があります。
宮島桟橋から宮島ロープウェイの乗り場までは、歩いて約26分かかります。宮島桟橋〜厳島神社までが約10分、厳島神社〜紅葉谷公園までが約6分、紅葉谷公園〜宮島ロープウェイ乗り場までは約10分です。
無料送迎バスを利用しよう
宮島桟橋から紅葉谷公園入口の乗り場までは徒歩になりますが、そこから宮島ロープウェイ乗り場(ロープウェイ紅葉谷駅バス停)までは無料送迎バスが運行しています。
20分間隔での運行が便利
紅葉谷公園入口の乗り場から宮島ロープウェイ乗り場(ロープウェイ紅葉谷駅バス停)までの運行間隔は20分で、所要時間は約3分です。
無料送迎バスの運行時間は、12月〜2月は公園入口行きの始発が9:45、終発が17:20、宮島ロープウェイ乗り場(紅葉谷駅)行きの始発が9:50、終発が16:20です。
3月〜11月は公園入口行きの始発が9:45、終発が17:50、宮島ロープウェイ乗り場(紅葉谷駅)行きの始発が9:50、終発が16:45です。ゴールデンウィーク、お盆の時期は前後しますのでお問合せください。
宮島ロープウェイ乗り場(ロープウェイ紅葉谷駅バス停)行きは12:10〜13:10、紅葉公園入口行きは12:05〜13:05の間は運行していませんのでご注意ください。
宮島ロープウェイで弥山登山を楽しもう!
世界遺産に登録されている厳島神社の神域である弥山はパワースポットでもあります。宮島ロープウェイを使うことで気軽に山登りを楽しむ事ができます。
山頂からは瀬戸内海を眺める事ができ、美味しい空気と神域のパワーを全身に浴びる事ができるので、次のお休みの目的地にしてみませんか?