安曇野で美術館めぐりを楽しもう！一度は見るべきおすすめのスポットは？

日本の屋根と呼ばれる北アルプスの麓に位置する長野県の安曇野ですが、「景色が美しい街」、「水がきれいな街」と言うほかに「アートの街」としても有名です。そんなアートの街・安曇野での美術館めぐりのポイントをご案内いたしましょう。

安曇野アートライン沿いには19もの美術館や博物館、公園が点在しています。いわさきちひろの世界に触れられる「安曇野ちひろ美術館」、荻原守衛（碌山）の彫刻等に出会える「碌山美術館（碌山館）」等が有名です。

また、様々な体験や観察会、ワークショップなどを開催している美術館や博物館も多くありますので、カップルからファミリーまで、幅広い世代の方におすすめできます。

安曇野は、美術館に展示されている作品や建物の雰囲気、そしてその周囲の風景がアートそのものです。壮大な北アルプスを眺めながらの美術館めぐりが楽しむことができます。

安曇野アートラインは長野県の安曇野市から池田町、松川町、大町市、白馬村を結ぶ約50kmの道のりです。この地域に点在する美術館や博物館を結んだ道で、この狭い地域に19もの美術館が立ち並ぶのは、世界的にもとても珍しいそうです。

安曇野の美しいアートのような風景をドライブしながらの美術館めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

安曇野といえば、その美しい水を利用したワサビ田が有名な「大王わさび農場」等が有名です。他にも穂高神社や住吉神社、グルメならもちろん、美味しい信州そばが有名です。

安曇野は長野県の北西部に位置し、北アルプスの麓に広がる安曇野市、松川町、池田町等を指します。その地に降り立った瞬間に感じることのできる北アルプスの雄大さには、大きな感動を与えられるでしょう。

北アルプスを源とする、ワサビ田にも通ずる清らかな水、そして内陸性気候によりもたらされる夏の昼夜の激しい温度差により、安曇野では美味しいお米が作られることで有名です。

安曇野は長野県でいちばんの、また、日本でも有数の米どころでもあるのです。安曇野を訪れたら、安曇野の美味しいお米を是非味わってみてください。

東京から安曇野までは、電車で約3時間30分です。新宿から特急あずさで松本まで行き、JR大糸線に乗り換えるルートがおすすめです。

安曇野には、美術館のほかに温泉など、観光できる人気の施設が数多くあります。日帰り入浴ができる施設も多いので美術館めぐりに疲れたら温泉で疲れた体を癒すこともできます。

それぞれの好みに合わせてルートを設定して、美術館めぐりや観光施設めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

数多く点在している安曇野の美術館、博物館の中からおすすめの場所をご紹介します。人気の碌山美術館など、じっくり鑑賞できる美術館から体験型の美術館、博物館、公園までおすすめスポットが盛りだくさんです。

つたの絡まる教会風の建物が有名な碌山美術館は、安曇野のシンボルとして多くの人に親しまれる人気の美術館です。

日本の近代彫刻の先覚者となった荻原守衛（碌山）の作品をはじめ、高村光太郎など碌山と関係の深かった芸術家達の作品を展示しています。

碌山の生命感溢れる作品や貴重なデッサンや油絵、絵画作品などが展示されていますので、じっくり鑑賞してみましょう。

安曇野山岳美術館は、山小屋を思わせる松林の中の小さな美術館です。北アルプスの麓で本格的山岳絵画を見てもらうことを目的として作られました。

カフェテラスも併設しているので、安曇野の四季を感じながら癒されるのもおすすめの楽しみ方です。

北アルプス展望美術館（池田町立美術館）は北アルプスの山々と安曇野ののどかな田園風景を一望できる丘の上にあります。

安曇野の景観に魅了された芸術家達の作品を常設展示しているほか、キルト展、クラフト展、焼物展など趣向を凝らした企画展示を行っています。

TRIAD IIDA・KAN（いいだ・かん）は戦後の日本の独創的な彫刻家の一人である飯田善國の作品を展示しています。

美術館の建物は巨大な彫刻作品である「SCREEN－CANYON」のための彫刻展示室と絵画展示室があり、自然光が取り込まれた明るく個性的な空間となっています。

国営アルプス安曇野公園は、自然を身近に感じることのできる公園です。総面積は353ヘクタールにも及びます。

施設は「大町・松川地区」と「堀金・穂高地区」の2つにわかれており、様々な生き物や自然に触れることができるほか、魚の観察やクラフト体験、そば打ち体験なども行なっています。

また、それぞれの季節には四季折々の花をめいっぱい楽しむことができ、春にはチューリップや菜の花、夏にはヒマワリなどそれぞれの季節ごとに咲き誇る美しい花の中を散策するのもおすすめです。

冬には園内を美しいイルミネーションが彩り、カップルやファミリーなどで賑わいます。「遊び自然のフィールドミュージアム」とも呼ばれる国営アルプスあづみの公園を楽しんでみましょう。

安曇野には、子ども達にも人気の、ちひろ美術館を始めとしたえほんの美術館や体験型の美術館も数多くあります。子ども連れでのお出かけにぴったりな、人気でおすすめの美術館や博物館をご紹介します。

絵本画家として有名ないわさきちひろの世界や、ちひろ美術館が収集した世界の絵本画家の作品に触れることのできる人気の美術館です。

いわさきちひろの作品はもちろん、「ちひろの仕事」「ちひろの人生」としてゆかりの品等も紹介しています。

木のぬくもりが溢れるちひろ美術館の館内は、5つの展示室の他に約3000冊の絵本を読むことができる図書室、木のおもちゃで遊べる部屋、カフェ、オリジナルグッズが並ぶミュージアムショップがあります。

ちひろ美術館の周りには広大な公園が広がり、子どもから大人までがのんびりと一日を過ごすことができます。

赤松林の中にひっそりと佇む「森のおうち」は木のぬくもりが心地よい、おとぎの国のような温かい素敵な美術館です。

年5〜6回企画を変えて国内外の絵本原画を展示しているほか、約8000冊所蔵されている図書室、絵本美術館ならではの楽しいランチやケーキが人気のカフェ、ゆっくりと静かに過ごせるコテージもおすすめです。

また、絵本を使った美術館貸切の心温まる結婚式も人気です。館内のカフェでのパーティーも可能です。

館内だけでなく、庭に展示された絵画を散歩をしながら北山敏・早苗の作品を鑑賞できるのが安曇野ビンサンチ美術館の特徴です。薪小屋がギャラリーやミュージアムショップになっているなど、不思議で楽しい美術館です。

ログハウスの館内にまず入ると「ミクロ宇宙」の展示がされていて、作品のイメージを顕微鏡で覗くことができる、人気の展示となっています。

北山夫妻のアトリエ兼自宅でもあるこちらの美術館ですが、開館日は金・土・日のみなので、訪れる際は注意しましょう。

ガラス工房や、吹きガラス体験のできる施設として人気の安曇野アートヒルズミュージアムでは、エミール・ガレの作品の常設展示も行なっています。

ミュージアムショップはとても広く、3つのフロアで構成されています。ヴェネチアングラスやデンマークのガラス作家の作品、工房作家のそれぞれの自由な発想により作られる作品など、工芸品から小物まで、ガラスを中心に取り揃えられています。

人気のガラス制作体験は、吹きガラスやとんぼ玉等、様々な種類があります。おすすめはガラスフュージングで、お好みの色のガラスの板に小さなガラスを組み合せてトレーやネームプレート等を作ることができます。

安曇野での美術館めぐりの記念に、自分だけのオリジナル作品を作ってみてはいかがでしょうか。

田淵行男記念館は、日本を代表する山岳写真家であり、昆虫生態研究家でもあった田淵行男の撮影した作品や登山用品等の展示を行っています。

記念館の周辺には安曇野の清らかな水を利用したワサビ田が広がっています。山小屋風の建物とワサビ田は自然との調和を感じることができます。

また、子ども向けには定期的に自然観察会を開催していて、昆虫観察を体験することができます。

安曇野には、カップルがデートで美術館めぐりをするのにもおすすめです。ちひろ美術館や碌山美術館の他にも、デートにぴったりな美術館をご紹介します。

安曇野ジャンセン美術館は、世界で初めてのジャン・ジャンセン専門の美術館です。人間の本質を見つめ、描き続けた画家であるジャンセンの作品を常時50〜80点展示しています。

ジャンセンの故郷アルメニアを思わせる安曇野の気候と風土の中で、ジャン・ジャンセンの世界を体験してみましょう。

大熊美術館は、森の中にひっそりと佇む教会風の建物です。ロイヤルコペンハーゲンとビング＆グレンダールのクリスマスプレートやアンデルセンの初版本等、多くの貴重な収蔵品があります。

併設されている「cafe安曇野文庫」ではテーブルウェアはすべてロイヤルコペンハーゲンの器でお茶とケーキを頂けます。自家製チーズケーキはクリスマスプレートを使って頂くことができるので、とてもおすすめです。

別荘地の奥の一角にある「ギャラリーシュタイネ」は、月替わりで様々な作家の作品を展示・販売するギャラリーです。

奥に併設されているカフェでは、その月の企画展示に合わせてコーヒーや紅茶の種類を変えています。カップもそれまでに展示会に参加した作家の作品の中から選ぶことができ、オーナーのこだわりを感じることができます。

大町山岳博物館は、北アルプスの成り立ちやそこに暮らす動植物について、また、日本の登山の歴史について等を学ぶことができる博物館です。3階の展望室からは北アルプスの雄大な山々を一望することができます。

付属の動植物園では生きたニホンカモシカやライチョウ等に出会うことができたり、高山植物などを鑑賞することができます。美術館めぐりの際には是非訪れてみましょう。

安曇野は、「碌山美術館」や「ちひろ美術館」を始めとした人気の美術館が本当にたくさんあります。お子さんから大人まで楽しめる体験ができる美術館や博物館も数多くあります。

北アルプスの山々と安曇野の美しい景色を眺めながらの美術館めぐりはデートにも、家族旅行にもぴったりです。次のお休みには、安曇野の澄んだ空気と美しい景色の中で、安曇野アートラインの美術館めぐりを楽しんでみましょう。