スナック菓子【カール】が関東で買えない理由を徹底解説！一番近くで買えるお店も

関東・東京に本社を構える明治のスナック菓子が、子どもから大人まで大人気のカールです。明治・カールは「日本初のスナック菓子」といわれており、1968年に発売されました。

発売当初は「値段が高い」「味が合わない」など苦情が多かった明治・カールですが、大幅な改良を行いリニューアル化すると瞬く間に大人気商品になります。

その後もユニークなキャラクターやさまざまなフレーバーの登場によって、全国各地のスーパーやコンビニなどでも販売され、1990年代には明治・カールの最盛期を迎えます。

そんな明治・カールですが、今では関東を含む東日本のスーパーやコンビニから姿を消してしまいました。ただしスナック菓子の歴史ともいえるレジェンド商品・カールですから、関東にも多数のカールファンが存在します。

とはいえ現在関東だけでなく東日本の販売は終了しているため、関東の実店舗で明治・カールを買うことはできません。

関東を含む東日本では販売が終了してしまった明治・カールですが、現在は西日本限定商品として販売を行っています。もちろん関東にいてもネットショップを利用すれば、わざわざ西日本に行かずに購入することは可能です。

ただしネットショップではまとめ買いが前提となっているので、筋金入りのカールファンでない限り、関東からネットショップで明治・カールをお取り寄せすることはまずないでしょう。とはいえ関東で買えなくなると欲しくなるのが、人間の心理です。

そのため関東から西日本に出かける場合や、西日本から関東の家族・友人に会いに行く際のお土産で人気なのが、西日本限定販売の明治・カールです。

関東で姿を消してからしばらくたつ明治・カールですが、西日本では今でも人気が高く、どこでも簡単に購入ができます。限定販売とはいえ関東で販売されていた時代と価格はほとんど変わりませんから、関東に住む人向けの手頃なお土産として人気です。

もともとは関東でも販売されていた明治・カールですが、2017年5月を境に関東からすっかり姿を消してしまいました。関東での発売が終了する以前は、明治・カールを製造する工場は関東にもありましたし、東日本にもありました。

販売終了が明治サイドから発表されるまでは全国に5工場ありましたが、それも終了発表を機に4工場が製造を終了しました。

関東でも人気だった明治・カールが販売終了となった理由は、スナック菓子業界の競争が激化したことによって、1990年代をピークに明治・カールの人気が低迷したからです。

このようなケースの場合、売り上げが低い地域から商品を撤退させ、人気のある地域に販売エリアを集中させる手法がとられます。ところが明治・カールが西日本限定販売に切り替えた理由には、売り上げの違いは関係ありません。

そもそも関東と関西の明治・カールの売り上げを比較しても違いはほとんどありませんし、西日本と東日本に置き換えても傾向は同じです。それでも西日本限定販売にしたのは、売上とは関係のない理由が存在していました。

西日本限定販売に切り替えた本当の理由は、製造工場を愛媛にある松山工場1ヶ所に限定したことが関係します。以前は松山工場を含む全5工場で製造していたため、生産コストと輸送コストがネックになっていました。

売り上げが順調であればコストを帳消しにすることも可能でしたが、年々明治・カールの人気が低迷していく中、コスト削減は必須事項でした。

そのため松山工場1ヵ所で集中して製造させることによって生産コストを抑え、西日本限定販売に切り替えることで輸送コストを抑えることにしたのです。これが関東で明治・カールが姿を消した本当の理由といわれています。

2021年5月現在も明治・カールは「西日本限定商品」として販売されているので、関東で店頭販売することは原則ありません。

ただし西日本に区分される地域であっても、関東同様販売が中止されている地域があります。そのため西日本エリアであっても、関東と同じように明治・カールが販売されていない地域があることに注意が必要です。

関西を中心とした西日本と、関東を中心にする東日本ですが、西日本と東日本の境界線は明確に定められているものではありません。「日本の中心に位置する地域を境界線にする」という説がありますが、この説をもとに境界線を付けると岐阜が目印になります。

実際に岐阜には日本の中心に位置することをアピールする施設が多数存在しますし、岐阜県内で駅舎とつながっている温泉施設には、「日本まん真ん中温泉」という名称がついています。

電気の周波数も西日本・東日本で内容が変わるので、関西～関東間で引越しする場合はかなり面倒です。ちなみに周波数の違いを境界線とすると、長野や静岡など関東に隣接する地域も西日本に区分されてしまいます。

他にも西日本と東日本の境界線説は多数ありますが、明治・カールが販売エリアと販売禁止エリアの境界線としているのは、前述のいずれの説とも異なるのが特徴です。実は明治・カールが販売されている西日本エリアは、滋賀、奈良、京都、和歌山を境界線にしています。

4県よりも西に位置する地域を明治・カールの販売地域としているので、東に位置する地域では一般的に西日本として区分される地域であっても、関東と同じく販売禁止エリアなのです。

西日本限定販売のスナック菓子・カールですが、販売中止エリアの関東でも実店舗で購入出来る場所があります。

「関東でカールは販売していない」という情報のインパクトが強すぎて思いつかなかった場所ですが、西日本のお土産として人気の明治・カールだからこそ、意外な場所で販売していたのです。

カール販売禁止エリア・関東の実店舗で最も近い場所にあるカール販売店舗は、さまざまな地方の物産店が出店している東京交通会館の物産館にあります。

東京交通会館の物産館には富山、兵庫、大分、和歌山、徳島、秋田など複数の物産店が実店舗としてテナント入居しています。そのうちの一つに大阪府物産店「浪花のえぇもんうまいもん大阪百貨店」があります。

大阪は西日本限定カールの販売エリアですし、府内でもカールをお土産として販売している店舗は多いです。店内には大阪名物のお土産や明治・カールのように、西日本限定販売の食品なども豊富に品揃えしています。

さらに店内にあるイートインスペースでは大阪のソウルフードであるたこ焼き、どて焼き、いか焼きなどが、出来立ての状態で食べられる人気スポットです。

そんな大阪尽くしの大阪百貨店の店内は、その場所が関東の中心・東京であることを忘れさせるほど、あらゆる場所で大阪らしさが感じられます。そのため関西や大阪出身で関東に上京してきた人が、地元の味や食品を楽しむために来店することも多いです。

ちなみに定期的に関東エリアにある百貨店や大型商業施設でイベントを実施している大阪百貨店ですが、イベント会場では西日本名物のカールが販売される可能性は低いです。

そのため関東にある実店舗で確実に西日本名物・カールを手に入れるなら、東京会館1階にある大阪府物産店「浪花のえぇもんうまいもん大阪百貨店」に足を運ぶのがおすすめです。

西日本エリアに入ればスナック菓子売り場に必ずといってよいほど明治・カールが陳列しているのですが、販売禁止区域に近づくにつれその姿が見られなくなります。

ただしPAのお土産品としても明治・カールは人気商品の1つなので、「西日本限定・カールを販売しているのはこのPAが最後」とアピールしているPAもあります。ちなみに関東に最も近いPAで明治・カールを販売しているのは、甲南PAと伊吹PAの2ヵ所です。

新名神高速道路にある甲南PAは、ユニークなサービスを提供していることで有名なPAです。甲南PAは忍者の郷として有名な滋賀県甲賀市にあります。

そのため敷地内には忍者茶屋やからくりアート（甲南PA上り線限定）など、忍者に会えるPAとして人気です。そんな甲南PA下り線売店に、西日本限定販売の明治・カールがあります。

滋賀は明治・カールの販売エリア境界線にあたるため、新名神高速道路下り線を利用するのであれば、甲南PAで入手するのがおすすめです。

名神高速道路の伊吹PA下り線も、関東から最も近い場所にある明治・カール販売店舗です。関東から車でアクセスするのに便利な道路ですし、周辺には関ケ原古戦場や関ヶ原鍾乳洞などもあります。

そのため日帰りプチ観光を楽しんだ帰りに、お土産として西日本限定販売の明治・カールを購入するのもおすすめです。

伊吹PA下り線の売店施設はそれほど大きくないのですが、2021年4月に地元の食材をふんだんに使ったリーズナブルなイートインスペース「キッチン伊吹」がリニューアルオープンしました。

値段の安さと親しみやすい郷土料理が食べられるので、西日本～関東の長距離トラックドライバーにも人気があります。自然に囲まれたのどかなPAなので、のんびりドライブをしながら明治・カールを買いに出かけたいときにおすすめの店舗です。

西日本のお土産で人気のカールですが、都内にある大阪百貨店に行けば関東でも西日本名物・カールが手に入ります。

他にもネットショップを利用すれば、関東に住んでいながら西日本名物のカールが購入可能です。なお関東の実店舗で購入の場合は、店舗の営業時間等をご確認ください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。