豊島屋といえば鳩サブレは外せない！ハイカラな味と噂の人気商品を徹底調査

豊島屋は、神奈川県鎌倉市にある老舗菓子メーカーです。豊島屋にはたくさんのおすすめ商品がありますが、人気・知名度ともにトップクラスのおすすめ商品といえば、鳩の形をした「鳩サブレー」でしょう。

何しろ豊島屋という店名で説明するよりも「鳩サブレを作っている店」と説明した方がしっくりくるほど、豊島屋の鳩サブレは有名です。

豊島屋・鳩サブレは鳩の形をした懐かしい味のサブレーのことで、万人受けする味といってもよいでしょう。ちなみにただしい商品名は鳩サブレではなく鳩サブレーですが、今でも「鳩サブレ」の方が認知度が高いです。

豊島屋の創業は明治27年ですから、100年以上の歴史を持つ老舗菓子店でもあります。そんな老舗店オーナーがレシピを考案したのが、鎌倉土産としても人気の鳩サブレです。

豊島屋でおすすめの人気菓子・鳩サブレは、フレッシュバターをたっぷり使っているところが味の魅力ですが、当初からフレッシュバターを使用していたわけではありません。

豊島屋初代オーナーが鳩サブレのレシピを考案したのですが、鳩サブレ誕生にはさまざまな逸話があります。そもそも豊島屋鳩サブレは、豊島屋にやってきた外国人から偶然もらったビスケットが誕生のきっかけといわれている菓子です。

ビスケットはたっぷりのバターを使用することでサクサクした食感と独特の風味が出るのですが、豊島屋初代オーナーは当初、もらったビスケットの中にバターが使われていることを知りませんでした。

「おいしいお菓子を作りたい」という想いで商品開発を続けますが、外国人からもらったハイカラなビスケットを再現することがなかなかできません。

ようやくもらったビスケットの中にバターがたっぷり使われていることがわかったものの、今度は日本人の口に合う味に仕上げるための試行錯誤が続きます。

そもそも外国のビスケットにはさまざまななフレーバーやスパイスが使われていたため、素材の味を素朴に楽しむ菓子が好まれていた当時の日本人の口には合わなかったのです。

こうしてビスケットからアイデアをもらい、独自のレシピを考案した豊島屋の「サブレー」がようやく完成します。ちなみに豊島屋の鳩サブレが鳩の形をしている理由は、鎌倉にある鶴岡八幡宮に宮鳩が多数いることなどから発想を経たといわれています。

今でも創業当初と変わらぬハイカラな味が人気の豊島屋・鳩サブレですが、創業から現在に至るまでに変わったことがあります。1つはしっぽの形が2本から3本に変わったことです。現在販売されている鳩サブレのしっぽはすべて3本ですが、かつては2本でした。

すでに店舗ではしっぽが2本の型を使用していませんが、豊島屋鎌倉本店2階のギャラリーには、3本しっぽに変更する前に使用していた貴重な2本しっぽの型が飾られています。

もう1つは、かつての通称が「鳩三郎だった」ということです。発売を始めた頃の日本では、サブレーのような外来語を知る庶民はほとんどいませんでした。

ハイカラな印象の名前ですが「言いづらい」「発音しづらい」などの意見が多かっため、日本人に馴染みのある三郎をサブレーに置き換えて読んでいたといいます。もちろん鳩三郎は愛称なので、鳩三郎と呼んでいた当時も正式名称は「鳩サブレー」です。

おいしい鳩サブレは、通販（豊島屋公式オンラインショップ）でお取り寄せができます。豊島屋は老舗菓子店として上生菓子や和菓子なども多数つくっていますが、日持ちしない商品は豊島屋実店舗のみの販売です。

その代わり鳩サブレに次ぐ人気商品の「きざはし」「ふきよせ」「明庵」「鳩ごよみ」「銭洗いの泉」などは、オンラインストアでも購入ができます。

ギフト商品として購入する人も多い豊島屋の菓子には、寿の文字が書かれた紅白のめでたい落雁「福寿」や、上品な甘さと滑らかな舌触りが人気の羊羹「鶴乃岡」なども、オンラインストアからお取り寄せが可能です。

老舗の名品・鳩サブレは東京や神奈川の豊島屋店舗で購入ができますし、ギフト商品もあります。今も昔もかわらずおいしい豊島屋の鳩サブレは、店舗がない地域でも通販で購入可能です。

なお豊島屋には鳩サブレ以外にもおいしい菓子が数多くあるので、鳩サブレとセットで購入してはいかがですか？

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。