秩父の長瀞は紅葉が美しい人気の名所！見頃やおすすめコースを徹底調査

長瀞町は、埼玉県の秩父郡に位置する、それは美しい景勝に囲まれた人気のおすすめ観光地です。長瀞には、都心から車でおよそ1時間40分ほどで行くことができる便利なロケーションで、電車でのアクセスはおよそ2時間です。

長瀞は、1924年（大正13年）に国指定の文化財、名勝・天然記念物として指定されており、宝登山の山頂からは絶景を眺めることができます。特に秋の木々の紅葉が見頃な長瀞は、何度行っても飽くことのない素晴らしい眺めを満喫できます。

山々に囲まれた長瀞町の中央を「荒川」が流れていて、荒川の上流には「長瀞渓谷」があります。長瀞渓谷は、地質学上大変価値の高い岩が結集しており、地球の内部を表に出ている岩から窺い知ることができる、世界的にも有名な人気の渓谷です。

長瀞渓谷は、「地球の窓」そして「日本地質学発祥の地」とも言われています。長瀞渓谷は埼玉県立長瀞玉淀自然公園の中に位置しており、地質学上でもとても有名な「長瀞岩畳」と言う結晶片岩が荒川沿い600mほど続いています。

この大きな岩畳は、なんと一枚岩なのです。岩畳は岩や泥などが地球の内部の地下深くで、高い温度と圧力によって出来上がった変成岩と呼ばれる岩石です。

長瀞渓谷の岩畳をはじめ、荒川のライン下りなど、川と辺りを取り囲む自然のコントラストは壮観で、特に秋の紅葉で色づいた山々と、蕩々と流れる川の織りなす一台パノラマは息を飲むほどです。紅葉の見頃の時期に、是非とも訪れていただきたいおすすめの観光地です。

長瀞には豊かな温泉もたくさんあり、宝登山の天然氷を使って作られた自然の「かき氷」は、夏には長い行列ができるほどです。素晴らしい自然に囲まれた、関東の素晴らしい景勝地「長瀞」の観光スポットをいくつかご紹介しましょう。

秩父の滝沢ダム、三峯神社の周辺では、毎年「奥秩父大滝紅葉まつり」が、10月の半ばからおよそ1ヶ月の間、開催されます。2020年はあいにくキャンセルになってしまいましたが、郷土芸能の披露や特産品の販売、紅葉のライトアップやハイキングなど、いろいろなイベントが毎年催されるのです。

長瀞の紅葉シーズンに合わせて行われる、奥秩父大滝紅葉まつりは、毎年奥秩父の郷土の豊かな魅力を楽しめる、大変人気のあるおすすめイベントです。これらのイベントが再び開催されるようになりましたら、ぜひ足をお運びください。

あいにく「長瀞紅葉まつり」「月の石もみじ公園ライトアップ」「県立埼玉自然の博物館」「カエデの森ライトアップ」などは中止となっています。しかし「宝登山神社」や、長瀞から少し離れた場所にあるいくつかの景勝地では、今年もライトアップが催されています。

「宝登山神社ライトアップ」は、10月21日から11月30日の間開催されています。長瀞から車で移動した周辺のいくつかでは、「桜山ライトアップ」が11月7日から12月6日の土日のみ、「秩父華厳の滝ライトアップ」が11月7日から11月15日の間開催されています。（2020年情報）

「城峯公園ライトアップ」10月24日から12月6日が予定されています。キャンセルになることもありますので、事前に各HPでご確認ください。紅葉のライトアップは、日中に見る紅葉とは違った神秘的なものです。ぜひ紅葉の見頃に合わせてご観覧することをおすすめします。

長瀞の紅葉の美しさは大変定評があります。長瀞渓谷の川沿いに生茂る、モミジ、ナラ、クヌギの秋色に色づく風景を、時を忘れて眺めいってしまうことでしょう。

長瀞の紅葉は、10月下旬から11月中旬くらいが見頃です。長瀞町観光協会では、現在の紅葉情報をHPで知らせています。美しい紅葉で知られる各観光地をその都度写真で公開してくれるので、オンタイムで紅葉の見頃を知ることができます。

長瀞の紅葉を楽しむスポットは数多くありますが、中でも美しい紅葉を楽しめるスポットを三つご紹介しましょう。どちらも秩父鉄道を使えば、容易にアクセスできる観光のコースとなるロケーションです。

まず一つ目は、国の名勝・天然記念物に指定されている長瀞渓谷です。岩畳は秩父鉄道の長瀞駅から、徒歩で5分で行けます。駅からこんなに近いところに、世界に名だたる地質学上で有名な景勝地があると言うのはありがたいことです。

長瀞渓谷では、ライン下りで紅葉を楽しむことができます。周囲の山々と川沿いに生える木々の紅葉の美しさは感動的です。一年のうちでも紅葉の色づくこの時期が、最も絶景と言えるのではないでしょうか。

岩畳から歩いて行ける距離に「月の石もみじ公園」があります。毎年「長瀞紅葉まつり」が開催され、夕刻から紅葉のライトアップを楽しむことができるのですが、2020年はあいにくキャンセルとなっています。「月の石もみじ公園」はその名前の通り、もみじが美しい紅葉スポットです。

ライトアップは見ることができませんが、徒歩で移動可能な容易にアクセスできる位置に、たくさんの見所があります。日中の艶やかな紅葉の鑑賞に、ぜひ足を延ばしていただきたいです。

「金石水管橋」は、荒川にかかる水道道路併用橋です。橋の高さは荒川の水面から18mあります。荒川を挟んで、長瀞町の東部と西部を結んでいる橋なので、長瀞町に住む住民が生活のために利用する橋でもあり、橋から見渡せる美しい風景は、長瀞町の大切な観光名所の一つとなっています。

昔、長瀞町の西と東を結ぶ橋のなかった荒川は、渡し船で渡るより方法がありませんでした。人命にも関わる大切な橋だと、長いこと橋の架設は地元の住民から嘆願が出されていました。

1973年に地元の小学生が、埼玉県知事に橋の架設を要望する手紙を送ったことから、金石水管橋の架設が考えられるきっかけになったのです。

天然記念物に指定されている長瀞渓谷の景観を壊すことなく、橋をかけることには多くの討議がされましたが、ようやく1981年の5月に金石水道橋は開通されたのです。橋の西側の沿線には、桜が600本植樹され「北桜通り」と呼ばれる、とても美しい桜のトンネルを見ることができます。

そして何と言っても金石水道橋の周辺は、長瀞の美しい紅葉が見られる素晴らしい観光スポットです。金石水道橋から見渡せる紅葉の見事さは圧巻です。

宝登山は「桜と梅と宝登の山」に指定された、長瀞八景の一つである、標高497mの山です。山頂からは周囲の山並み、「秩父連山」「浅間連山」など風光明媚な景色を鑑賞することができます。そして素晴らしいことに、宝登山の頂上からは雲海が見られるのです。

宝登山から雲海が見られるのは、終盤の秋から初春の明け方です。頂上から秩父盆地が雲海に覆われた、壮観な絶景がお楽しみいただけます。

宝登山は12月の下旬から2月の下旬までは蝋梅、2月の上旬から3月の下旬までは梅、4月の上旬から4月の下旬までは桜、4月下旬から5月下旬まではツツジ、5月中旬から6月中旬まではシャクナゲが開花します。

夏には生き生きとした緑に覆われ、秋には錦織りなす紅葉が山を彩ると言う、一年中風光明媚な情景で彩られる山なのです。また登山がお好きな方は、登山ルートが数多くありますので、あらかじめHPでルートをご確認の上、登山をお楽しみください。

宝登山は長瀞駅からロープウェイが出ているので、どなたでも山頂からの絶景を楽しんでいただくことができます。長瀞駅の周辺には、多くの紅葉の見所が集まっています。観光コースを組んでハイキングするのもおすすめです。

「長瀞紅葉まつり」「月の石もみじ公園ライトアップ」「奥秩父大滝紅葉まつり」「三峯神社ライトアップ」など、長瀞の紅葉のライトアップの多くは2020年はキャンセルになっています。しかし、寳登山神社のライトアップは今年も予定通り開催されることになっています。

長瀞渓谷の岩畳から反対の方角に足を向けると、宝登山の参道に突き当たります。参道の両側も美しい紅葉に囲まれていて、寳登山神社の雅な参拝を楽しむことができるのです。

寳登山神社神社は1900年前に、宝登山を訪れた日本武尊が山火事に襲われ、2頭の大きな犬にその命を救われたのだそうです。それをきっかけに、宝登山に麓に寳登山神社が建立されたのでした。

寳登山神社は紅葉のシーズン中には紅葉のライトアップが行われます。2020年は11月1日から23日、17時～21時の間寳登山神社の紅葉がライトアップされます。暗闇の中照らし出される紅葉はとても神秘的です。寳登山神社は長瀞駅から徒歩10分、一年を通して無休でご参拝いただくことができます。

長瀞町には、素晴らしいい紅葉を楽しめるスポットがたくさんあるのですが、ハイキングを兼ねてコースで楽しめる紅葉の景勝地をご紹介しましょう。

長瀞町観光協会のHPでは、今現在の紅葉の様子を写真に撮り、コースで楽しめる紅葉の見頃のインフォメーションを、観光客のために掲示しています。

秩父鉄道の長瀞駅を中心として、紅葉鑑賞が楽しめる7つのスポットをご紹介しましょう。このスポットは徒歩で回れる、もしくは秩父鉄道を使えば一駅か二駅の乗車で辿り着ける、アクセスの便利なロケーションにあります。是非コースで楽むことをおすすめします。

秩父鉄道長瀞駅から1分で行ける、日本の地質学上大変貴重な巨岩である「岩畳」は、紅葉の景勝地としてはもちろん、「地球の窓」と言われる日本地質学発祥の地です。

様々な巨岩や岸壁を観察できる生きた博物館の岩畳は、地球の内部を目の当たりにすることができる、大変貴重な結晶片岩です。荒川を囲むモミジ、イチョウ、ナナカマド、クヌギなどの鮮やかな紅葉を、岩畳の上から鑑賞するのも良いですが、船に乗って楽しむのがおすすめです。

荒川ライン下りの案内所は、長瀞駅から歩いてすぐです。予約を済ませたら、各乗船場に送迎バスで連れて行ってくれます。船上からの荒川周辺の紅葉の眺めは、ダイナミックな岸壁や巨岩と広い空とのコントラストで、なお一層スペクタクルな景観を見せてくれます。

長瀞駅から「宝登山神社」は、岩畳の反対側に位置する徒歩で10分の場所に位置します。宝登山神社の参道と境内の紅葉は、絵に描いたような美しさです。「宝登山神社」は一年中、時間を問わずに参拝自由なので、いつでも紅葉を楽しむことができます。

宝登山神社から「月の下もみじ公園」までは、徒歩17分で行くことができます。または秩父鉄道の上長瀞駅からは5分と大変近い距離にあります。月の下もみじ公園は、長瀞町でも見事な紅葉が鑑賞できる景勝地として人気のスポットです。

あいにく2020年は毎年恒例の、紅葉のライトアップがキャンセルされていますが、日中の紅葉観光には素晴らしいい景観が望めるおすすめスポットです。月の下もみじ公園から、徒歩で2分の距離に「埼玉県立自然の博物館」があります。

埼玉県立自然の博物館は、「自然と人との共生を創出する自然系総合博物館」として、発見された古代からの埼玉の遺物や、地質学における重要な資料を数多く展示しています。博物館に入ると、全長12mの「カルカロドン メガロドン」という巨大ザメの復元模型が天井から吊るされています。

なんと驚いたことに、今は海が存在しない埼玉の荒川周辺の地層から、1000万年前と思われるサメの歯の化石が73本も見つかったのです。まさに「地球の窓」と言われる長瀞の地質学上の重要性を物語るエピソードです。

そして埼玉県立自然の博物館には、「カエデの森」と称する紅葉の景勝地があるのです。カエデの森には、埼玉に自生する21種類のカエデが植えられており、赤く紅葉したそれは美しい紅葉を楽しむことができるのです。

「荒川橋梁」は、秩父鉄道の荒川ににかかる一番長い鉄道橋です。月の下もみじ公園から河川敷に降りていくと、荒川橋梁を眺められる良いスポットにたどり着きます。荒川橋梁は、SLが走る鉄道ファンにとっては人気のある橋です。

もちろん鉄道だけではなく、周りの山々と下を流れる荒川のライン下りを楽しむ船が一望できるので、紅葉の時期には美しい景色が見られるのです。橋といえば、「金石水管橋」「白鳥橋」も紅葉鑑賞の絶好のスポットです。

金石水管橋は、長瀞町の西と東に水を送り、人々が荒川を渡って毎日の生活を繋ぐとても大切な橋です。秩父鉄道長瀞駅から一駅、熊谷方面に向かう「野上駅」から徒歩10分のところにあります。

長瀞駅からは徒歩で15分なので、ハイキングも兼ねて足が延ばせることでしょう。金石水管橋から見下ろす景観はそれは見事なものです。荒川の流れる長瀞渓谷の雄大な川面を挟む、秋色のハーモニーは風光明媚の一言に尽きます。

「白鳥橋」は、長瀞駅から秩父鉄道で羽生方面に向かう2つ目の駅、樋口駅から300mの距離にある、荒川にかかる道路橋です。この白鳥橋は、あまり人に知られていない紅葉観光のスポットで、ここから眺める荒川の上流側・下流側はどちらも絶景です。

長瀞町観光協会のHPには、これらの観光スポットの紅葉情報が写真入りで載せられています。ぜひ見頃のタイミングに合わせて、長瀞町観光協会がおすすめするコースを楽しんでみましょう。

長瀞町といえば、やはり長瀞渓谷なしには語れません。貴重な地質学の宝庫に囲まれた荒川のライン下りをしながら紅葉の景観を楽しむのが、長瀞町観光の醍醐味ともいえるでしょう。船頭さんのガイドを聴きながら、歩いていだとなかなか撮れない素晴らしい眺めを船から撮影できます。