雨降山・大山寺は神奈川随一の紅葉の名所!その歴史や見どころを徹底調査

雨降山・大山寺は神奈川随一の紅葉の名所!その歴史や見どころを徹底調査

神奈川の雨降山・大山寺は、紅葉の名所として有名な寺です。そんな神奈川の大山寺は、歴史上の人物とも縁のある名刹でもあります。そこで今回は神奈川随一の紅葉の名所・大山寺の知られざる歴史や見どころ、さらにおすすめの絶景ポイントなどを徹底解説します。

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記事の目次

  1. 1.神奈川の大山寺は弘法大使や徳川家にも縁のある名刹
  2. 2.大山寺の歴史
  3. 3.大山寺のおすすめの見どころ
  4. 4.大山寺の基本情報
  5. 5.都心から90分!ご利益絶大な「大山寺詣」へ行ってみよう

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神奈川の大山寺は弘法大使や徳川家にも縁のある名刹

江戸時代から山岳信仰の拠点として信仰の対象とされてきた神奈川・大山寺(おおやまでら)は、本殿前のもみじが美しいことで有名な寺です。

そんな神奈川・大山寺は「関東三大不動」と呼ばれる有名な寺で、現在も県内外から多くの信者が参拝に訪れます。しかも神奈川・大山寺は、歴史上の有名な人物との縁も深い名刹でもあるのです。

大山寺の歴史

神奈川・大山寺が名刹と呼ばれる理由を知るには、寺の歴史を知ればわかります。そこで創建から700年を超える神奈川・大山寺の歴史を、わかりやすくご説明しましょう。

良弁僧正によりに755年に開山

神奈川・大山寺は、755年(天平勝宝7年)に開山しました。開山したのは、神奈川から遠く離れた奈良・東大寺の初代住職であった良弁です。ただし大山寺開山以前も、大山は山岳信仰の拠点として長く信仰の場とされてきました。

当時は不動明王を重要な神として考える修験道が、全盛期を迎えていました。このような流れもあり、神奈川・大山寺は不動明王を本尊とする寺として開山しました。

なお東大寺の初代住職がわざわざ神奈川の大山で寺を開山したのは、時の天皇・聖武天皇の勅願寺とするためです。

3代目別当は弘法大師

遠く離れた奈良の東大寺から初代住職を呼び寄せ開山した神奈川・大山寺は、天皇の勅願寺として国家安泰と皇室繁栄を祈願する寺として保護されていきます。そんな神奈川・大山寺の三代目住職(別当)には、のちに真言宗の開祖となった弘法大師・空海が命じられました。

源頼朝が太刀を奉納して戦勝を祈願

他にも神奈川・大山寺には、歴史上の超有名人物の名前が登場します。それが、鎌倉幕府・初代征夷大将軍の源頼朝です。源頼朝と神奈川・大山寺との縁は、頼朝の継室であった北条政子の安産祈願に奉納したのがきっかけです。

この時の祈願が成就されたことから、同年、頼朝は戦勝祈願として再び神奈川・大山寺を訪れます。この時の祈願で頼朝は太刀を奉納し、必勝を祈願をします。この祈願も見事成就したため、「大山寺のご利益は絶大」という噂が一気に広まります。

なおこの時に頼朝が太刀を奉納したことがきっかけで、戦勝祈願の際に刀を奉納する「納め太刀」という風習が始まりました。

徳川家光が大山寺の造営に着手

江戸幕府三代目将軍の徳川家光も、神奈川・大山寺と深い縁があります。家光がまだ将軍職に就く前のことです。当時家光の乳母を務めていた春日局が、神奈川・大山寺にこもり、「家光が次の将軍になりますように」と不動明王に祈願します。

その後春日局は、意を決して家康に家光を世継ぎにするよう直訴すると、春日局の願いが叶います。このことがきっかけとなり、家光は神奈川・大山寺の造園に着手します。この事業はのちに「寛永の大修理」と呼ばれるほどの大事業でした。

家光の功績によって神奈川・大山の「大山寺詣(大山不動参り)」は江戸庶民の間で一気に広まり、その後の大山寺は庶民信仰の拠点としての地位を確立します。

大山寺のおすすめの見どころ

創建以降の歴史やゆかりのある人物の名前を知ると、神奈川の大山寺がいかに貴重な信仰の場であったかがわかります。とはいえ神奈川の大山寺といえば、燃えるような紅葉が見どころに挙げられます。

ただし神奈川・大山寺の絶景は、紅葉だけではありません。そこで名刹・大山寺を参拝する前に知っておきたい、おすすめの絶景スポットとその魅力をご紹介しましょう。

「かながわの景勝50」に選定された山頂からの展望

山岳信仰の拠点でもあった神奈川・大山寺は、大山寺詣のあと山頂からの絶景を見るのが庶民の娯楽だった時代があります。

現在ではケーブルカーを利用すれば簡単に大山寺までたどり着けますが、標高1252mの大山にあるので、徒歩で参拝するのが主流だった時代は、山頂からの絶景を見ることはとても大変なことでした。

それでも大山寺詣に来たら山頂での絶景を見るのが定番だったのは、360度の大パノラマで見る丹沢山地の美しい景色があったからです。現代になると山頂からの景色は「かながわの景勝50」に選定され、神奈川・大山寺を訪れる参拝客の多くが山頂からの絶景を楽しんでいます。

本尊の不動明王像・二童子像

神奈川・大山寺は、地元では「大山不動」と呼ばれています。これは神奈川・大山寺の本尊が不動明王であることと関係します。

神奈川・大山寺の本尊は、「大山不動像」と呼ばれます。像の高さは97.9cmですが、台座の上に安置されているため、台座も含めた高さは287cmです。大山不動像の両脇には、二童子像も安置されています。

二童子像も台座の上に安置されていますが、中央に安置されている大山不動像の迫力がすごいため、立像なのに小さく見えます。大山不動像の見どころは、なんといっても鋭い眼光です。

伝承によると大山不動像を破壊しようとした悪党が、あまりの形相に驚き、一度も像に触れずその場を退散したといいます。さらにこれまで幾度も火災に遭ってきたのに、すべて堪えぬき今もその姿を残しているのは、不動明王の絶大な加護によるものなのでしょう。

そんな大山不動像と二童子像は、通常は本殿の奥に安置されているため、一般参拝客が直接その姿を見ることはできません。

ただし毎月8がつく日は御開帳日なので、直接その姿を見て願い事をすることが可能です。ちなみに8がつく日は8日、18日、28日なので、毎月3回は直接不動像を見ることができます。

燃える紅葉が圧巻の「もみじ祭御開帳」

県内随一の紅葉が拝める神奈川・大山寺では、紅葉の時期に参拝するのがおすすめです。中でも特におすすめなのが、もみじ祭御開帳の参拝です。標高1252mの大山に本殿がある神奈川・大山寺では、都心では比較的遅い11月初旬~12月初旬にかけて紅葉のピークを迎えます。

この時期の見どころは、燃えるような赤い色に染まったもみじです。そんな神奈川・大山寺では、例年11月8日~12月8日の1か月間を「もみじ祭御開帳」としています。

本堂に続く参道には大山寺名物のもみじの紅葉が見られますし、山頂からは大山全体が紅葉に包まれる景色を眺めることができます。なおもみじ祭御開帳期間中は、夜間のライトアップも行われます。

日中に見る大山寺のもみじもおすすめですが、ライトアップされた大山寺のもみじも幻想的な雰囲気があっておすすめです。

ライトアップされた大山寺のもみじも、本殿前の参道が最も美しいです。そのため絶景
写真を撮るなら、本殿周辺や参道のもみじを狙うのがおすすめです。

新緑の季節は萌える青もみじも美しい

紅葉シーズンのもみじばかりが取り上げられる神奈川・大山寺ですが、口コミでは「新緑の時期の大山寺もみじが美しい」と人気です。真っ赤に染まった紅葉シーズンのもみじとは違い、緑のもみじは生命力や清らかさが見どころに挙げられます。

またこの時期の神奈川・大山寺は比較的すいているので、心静かに参拝することができるおすすめの時期です。

大山寺の基本情報

歴史やおすすめの見どころを知ると、実際に足を運んでご利益を授けていただきたくなります。そこで神奈川・大山寺へのアクセスについて、わかりやすく解説しましょう。

電車でのアクセス

電車での神奈川・大山寺へのアクセスには、小田急小田原線、路線バス、ケーブルカーを利用します。小田急小田原線は新宿駅から乗車可能なので、都内から電車でアクセスする場合は、まずは新宿駅を目指しましょう。

新宿駅で小田急小田原線に乗車したら、伊勢原駅で下車します。駅の北口から大山ケーブル行きの路線バスが出発するので、路線バスに乗って終点の大山ケーブルバス停に移動します。

バス停からは徒歩で大山ケーブル駅へ移動し、大山駅からはケーブルカーを使って大山寺駅へと向かいます。大山寺駅から目的地の大山寺までの距離はおよそ200mなので、徒歩で十分移動可能です。

なおこのルートでのアクセスの場合、乗り継ぎ時間を除くと新宿駅から約90分で、目的地の神奈川・大山寺に到着します(徒歩での移動時間は含みません)。

車でのアクセス

車での大山寺アクセスは、「一般道のみを利用するアクセス方法」「東名高速道路と一般道を利用するアクセス方法」があります。都心からのアクセスなら、東名高速道路を利用するアクセスが便利です。一般道へ降りる際は、厚木ICを利用します。

ICを降りてから神奈川・大山寺までの距離は約14kmです。神奈川県内から大山寺へアクセスする場合は、厚木街道(国道246号線)を利用します。伊勢原方面に向かって厚木街道を進むと、「板戸交差点」があるので、交差点を左折します。

左折してから道なりに直進すると、約6km先に神奈川・大山寺があります。なお神奈川・大山寺に車でアクセスする場合、駐車場は市営第一駐車場または市営第二駐車場のどちらかを利用してください。

どちらの駐車場も大山ケーブル駅の近くにあるので、駐車場に車を停車したら、大山ケーブル駅からケーブルカーを利用します。乗車後のアクセス方法は、電車でのアクセス方法を参考にしてください。

名称 雨降山大山寺
住所 神奈川県伊勢原市大山724

神奈川で登山といえば大山!気になるアクセス方法や観光スポットを紹介のイメージ
神奈川で登山といえば大山!気になるアクセス方法や観光スポットを紹介
神奈川で登山といえば大山が有名です。大山は中級クラスの山が連なる丹沢山系にあり、東京からアクセスがしやすい神奈川県にあるため、登山だけでなく観光地としても人気です。そこで気になる大山へのアクセス方法や観光スポットなどを詳しく紹介します。

都心から90分!ご利益絶大な「大山寺詣」へ行ってみよう

神奈川随一の紅葉が見られる大山寺は、寺の歴史を知るだけでもありがたさを感じる不思議なスポットです。今なお多くの霊山が残されている大山寺は、地元だけでなく県外からも多くの参拝者が訪れます。

昔ながらの大山寺詣でありがたいご利益を授けていただきながら、大山寺の絶景で癒されてみてはいかがですか?

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akemi
ライター

akemi

小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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