【実食レポ】なんて贅沢！あれもこれも一気に味わえる【シャトレーゼ】大満足焼き菓子

皆様は、フリアンという焼き菓子をご存じでしょうか？フリアンとはアーモンドパウダーやバターをたっぷり使った焼き菓子の一種で、その製法も材料もフィナンシェと差がなく、よくその違いは何？という話題に上るお菓子でもあります。

フィナンシェはもともとパリのお菓子職人が考案したもので、金融街の近くに店舗があったため名前の意味も金融家。それにちなんで色形が金塊をイメージしているといわれています。一方、フリアンはというと、名前の由来は美味しい、至上の味などの意味で修道院生まれです。

もとは一人のパティシエが考案した、金塊型の焼き菓子が限定的にフィナンシェであったわけなので、それ以外の型で焼いたアーモンドと卵白で作られたバターケーキは総じてフリアンと考えられます。

しかし、フィナンシェの人気が高く、様々なアレンジがされてきた中で、今では焦がしバターを使わず金塊型でない物なども含めてフィナンシェと呼ばれることが多くなってきました。その為、フリアンという名前もフィナンシェに比べややマイナーといえます。

そんな、ややマイナーなフリアンの名前を敢えて使ったお菓子が、シャトレーゼから発売されました。その名も「フリアンショコラサンドパイ」（税込129円）です。

フィナンシェ独特の金塊型ではないことからフリアンと名付けたのだと思われますが、そのような伝統の名前にこだわるあたり、こだわったお菓子作りのシャトレーゼらしいです。

ベルギー産クーベルチュール使用のフリアン生地2枚の間にチョココーティングしたパイ、チョコガナッシュを挟んである構成で、ラズベリー、キャラメルの2種からフレーバーが選べます。

たっぷりのアーモンドにクーベルチュール使用というフリアンだけでも満足できそうな所へ、パイやガナッシュまで合わせてあるのですから、贅沢としかいいようのないスイーツです。

今回はラズベリーショコラ、キャラメルショコラの2つフレーバーを実食して、そのお味をお伝えします。

パッケージはラズベリーとキャラメルでイメージ通りのカラーです。ただ、説明がないので何となく、スポンジケーキなどの一般的なチョコパイのように感じるパッケージです。

キャラメルショコラから開けてみます。プラカップに入った状態で割と厚みがあります。チョココーティングされたパイが横から確認でき、とても美味しそうな見た目です。

ラズベリーショコラも開けてみます。見た目は想像以上に同じでした。多少は差が付けてあるのかな？という予想を立てていたのですが、正直、全く差がありません。

カットしてみると、なんと、カットしてもあまり差が分かりません。フリアン、パイ、ガナッシュと全て同じようです。唯一、ソースが違うはずなのですが、パッと見た感じでは、ラズベリーもキャラメルも判別が難しそうです。

だいぶ近くによって切り口を凝視してみると、1枚のフリアンとパイの間に２ｍｍほどの厚みで照りのあるラズベリーとキャラメルが確認できました。

各パーツごとに食べてみたいので、少し分解してみると、キャラメルもラズベリーもかなり濃度の高い粘度のあるソースです。パイを剥がした時の粘り具合がねっとりです。

フリアン部分を食べてみます。チョコの重さが結構ガツンときます。アーモンドの味もとても濃厚です。バターの風味はあまり感じません。周りが少しかりっとして、モッチリしっとりのリッチなケーキです。

パイ部分はしっかり層になったざっくざくの生地です。冷蔵庫に入れていたにもかかわらず、かなりの歯ごたえです。

キャラメル味を全体で食べてみます。フリアンのさっくり沈み込むような食感に、チョコガナッシュのなめらかさとパイのざっくざくが全体的に飛び込んでくるので、ちょっと驚きです。キャラメルの味もかなりパンチがあり、バタースカッチのようなバター感が強めのキャラメルです。

ラズベリー味の方も食べてみます。ソース以外に違いはないはずなのに、まるっきり雰囲気が違います。ラズベリーの甘酸っぱさと独特の風味がチョコにはやはりよく合います。チョコの濃厚さに酸味とフルーティーさでベストマッチです。

シャトレーゼ「フリアンショコラサンドパイ」は今までにない、面白い構成の新しいスイーツです。素材は伝統的なものですが、かなり革新的なので、ぜひ多くの方に試していただきたいスイーツです。

フレーバーも、キャラメル、ラズベリー、どちらも選び難くそれぞれ魅力的なので、話のタネに持ち寄って、皆でシェアなどはいかがでしょうか？ぜひ一度お試しください。