小豆島の手延そうめんが美味しい！特徴や有名おすすめ商品・食べ方は？

小豆島のある香川県の特産品といえば、うどんを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし小豆島では、オリーブ、醤油、ごま油と並んで、手延そうめんが有名です。小豆島特有の製法により作られたそうめんは、弾力があり、他のそうめんとは異なる風味や色味をしています。

瀬戸内海に浮かぶ山と海に囲まれた小豆島は、人口2万弱の小さな町です。小豆島を歩くと、製麺所でそうめんが干す様子が見えたり、製麺所からそうめんを作る機械の音が聞こえてきます。こうした様子から、小豆島でそうめん作りが盛んに行われていることが分かります。

小豆島では、集落の中にぽつぽつと製麺所が点在しています。小豆島のそうめん作りの歴史は約400年前に遡ります。

小豆島の島民が奈良に立ち寄った際、そうめんの製造技術を学び、小豆島に持ち帰ったのが始まりとされています。小豆島には、そうめん作りに欠かせない小麦、塩、油が揃っており、そうめん作りに適した環境でした。

具体的には、小麦作りに適した土壌と気候、瀬戸内海の良質な塩、特産品であるごま油です。また、農業ができない休閑期にそうめん作りができるとあって、島民に広く受け入れられました。このようにして現在に至るまで、小豆島にそうめんの製麺所が広がっていきました。

小豆島のそうめんの最大の特徴は、ごま油が使われている点です。また、そうめんの製法の種類には、機械と手延とがあります。小豆島のそうめんの種類には伝統の手延そうめんの製法を受け継いだ高級そうめんから、オリーブそうめんなど様々な種類の趣向を凝らしたそうめんがあります。

小豆島のそうめんの食べ方は、夏は麺つゆに漬けて喉越し良く食べるのがおすすめです。冬には出汁でそうめんを煮詰めて、にゅうめんとして食べると体が温まります。また小豆島のそうめんの食べ方は、乗せる具材の種類や、合わせるタレを洋風、中華にしたアレンジもおすすめです。

小豆島のそうめんは、良質なタンパク質を多く含む小麦を使用しており、他の麺類に比べて栄養価が高いのが特徴です。

前述の通り、小豆島の手延そうめんの特徴は、小豆島の特産品であるごま油が使われている点です。手延そうめんの製造過程で、油を塗って麺を伸ばす工程があります。一般的には、菜種油が使われることが多いですが、小豆島の手延そうめんでは、100％純正の天然ごま油が使われます。

ごま油を使うことによって、そうめんの酸化が抑制され、通常のそうめん作りで行う油臭さを抜く工程がなくなります。小豆島の手延そうめんは、ごま油が使われることによって黄みがかったそうめんになります。

お中元の定番ともいえるそうめんは、小豆島の高級手延そうめんである島の光ブランドがおすすめです。小豆島の多くの製麺所のそうめんを小豆島手延素麺協同組合がとりまとめ、全国に島の光ブランドとして発信しています。

島の光のそうめんには、高級品から手頃な値段まで種類が豊富に揃っています。贈答品におすすめのそうめんは、以下で詳しくご紹介する特級品の黒帯と、最高級品の金帯です。

「島の光」そうめんの特徴は、3つあります。1つは、純正ごま油を使用している事です。2つは、極寒製麺と呼ばれる製造方法です。瀬戸内海の澄み切った肌にしみるような寒風の中、天日干しされます。3つは、製品検査員によって、箱ごとに厳重に検査されることです。

島の光金麦・綺羅の糸は、金色の帯で束ねられた最高級品です。金麦・綺羅の糸の見た目の特徴は、綺羅の糸の名の通り、極細そうめんである点です。そうめんは細いほど職人の技術が必要とされています。金麦・綺羅の糸はそうした職人の技術の集大成であるといえるでしょう。

その他の特徴として、金麦・綺羅の糸は材料、技、旨み、コシ全てにこだわり作られています。材料の小麦、塩、水はそうめんの旨味を引き出すための最高のものが使用されています。贈答品としてとても喜ばれると口コミでも高評価です。

特級品の黒帯は、最高級品の金帯と同様に厳しい寒さの中で作られています。金帯と材料の違いこそあれど、検査員による厳しい検査選別を合格したそうめんだけが黒帯で束ねられます。小豆島の手延そうめんの生産量全体の2割程度という生産量の少なさからも、貴重な逸品であることが分かります。

高級品質で数が限られるため、無くなり次第完売となります。金帯、黒帯どちらも防湿効果が期待できる桐箱入りもインターネット販売で購入可能です。桐箱入りで、見た目も豪華なので贈答用におすすめです。

ここからは、リーズナブルに楽しめる小豆島の手延そうめんについてご紹介します。小豆島で有名な特産品であるオリーブを使ったそうめんや、レモン、しそを練り込んだ見た目も鮮やかなそうめんが登場します。

オリーブ素麺は、小豆島の有名な農産物であるオリーブの実がたっぷり練り込んで作られています。また、表面はごま油ではなく、オリーブオイルで仕上げられています。オリーブは、「地中海から来た美と健康の贈り物」と形容されており、健康への効果が期待できます。

また、小豆島は日本のオリーブ栽培のはじまりの地であり、長年に渡り小豆島の島民から親しまれてきました。小豆島の風土が育んだオリーブとそうめんは相性も抜群です。小豆島の特産品同士が掛合わさって生まれたオリーブ素麺は、翡翠色が美しい小豆島らしいそうめんです。

レモン素麺は、小豆島手延そうめんに爽やかなレモンが香りが加えられたそうめんです。見た目も涼やかなカナリア色のそうめんは、おもてなし用やプレゼント用にも喜ばれています。レモンの爽やかな香りで、食欲が減退する夏にもさっぱり頂けると口コミでも評判です。

しそ素麺は、小豆島手延そうめんにしその風味が加えられています。風味は豊かに、華やかなピンク色で、食卓が彩られます。オリーブ素麺、レモン素麺と合わせた美しい3種類のそうめんを楽しむ様子もインスタグラムで報告されています。

蕎麦のように見える灰色かかった胡麻素麺は、黒胡麻を粒ごと練り込んで作られています。麺の1本1本に黒胡麻が混ざるように、一般的なそうめんの製法とは異なり、じっくりと時間をかけて生地に黒胡麻を練り込んでいます。

胡麻素麺は、胡麻のプチプチした食感と胡麻の香ばしさが楽しめるそうめんです。また胡麻には、ミネラル、ビタミン、カルシウム等を含まれています。食欲が落ちる夏場には、胡麻素麺でさっぱりと栄養補給するのも良いでしょう。

そうめんで有名な小豆島では、実際に手延そうめんを作る体験ができる製麺所があります。製麺所では、テレビで見るような作業を体験できるとあって、子どもから大人まで人気のアクティビティです。以下では、そうめん作り体験で有名な施設を2ヶ所紹介します。

1つは、小豆島ふるさと村内にある手延そうめん館です。小豆島ふるさと村は、宿泊、体験、食、遊び、買い物の5種類を楽しめる道の駅です。「家族で一日楽しめる道の駅」の西日本1位を獲得したこともある有名な観光スポットです。

手延そうめん館では、パネルや動画でそうめんの製造工程をわかりやすく解説しています。そして、箸分けと呼ばれるそうめん生地を細く、長くする作業なども体験できます。

体験の後は、作りたての手延そうめんをいただきます。「小豆島のそうめんは違う！」「手延そうめんは、手間暇がかかっていると体感できた。」と口コミでも好評です。

なかぶ庵では、実際にそうめんが製造される工場の見学と、そうめんの箸分け体験ができます。見学後には、昼食として生そうめんを頂きます。見学、体験、昼食までが1400円～でパッケージされており、コスパが良いと口コミでも評価が高いです。

「説明が丁寧で分かりやすかった。」「生のそうめんは食感、喉越しが乾麺のそうめんと全く違う。」などの声も寄せられており、小豆島観光の思い出や、子どもの食育にもおすすめの体験です。

ご紹介した小豆島の手延そうめんは、インターネットでも購入可能です。また、日常を離れて、穏やかな瀬戸内海と美しい緑に囲まれた小豆島で、歴史ある手延そうめんを楽しんでみてはいかがでしょうか。