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熱海梅園とは
東京駅から電車一本、所要時間2時間弱というアクセスの良さから日帰り温泉旅行の行き先としても人気の熱海ですが、梅が見られる観光スポットがあるのを知っていますか?日本一開花が早い梅が見られる名所・熱海梅園の見どころとおすすめポイントをご紹介します!
温泉後の運動のために作られた熱海の観光スポット
熱海梅園の歴史は古く、130年以上前の1885年まで遡ります。時は明治時代、当時内務省の初代衛生局長だった長与専斎が、温泉療養施設である「きゅう汽館」が完成した時に熱海へ赴任した際の出来事がきっかけでした。
「温泉が病気に効くのは、温泉の効能のお陰だけでなく適度な運動を併せて行っているからだ」と、温泉施設だけでなく運動のための施設の必要性を唱えた長与専斎の言葉により、造られたのが熱海梅園でした。
一見温泉とあまり関係の無さそうな梅園ですが、実は熱海が温泉の観光地として発展していく際に重要な役割を果たしていたのです。
熱海梅園の梅まつり
熱海梅園では、毎年開花時期に合わせて梅まつりが開催されています。地元の人や観光客など、例年20万人前後が訪れる人気のイベントです。
熱海梅園そのものも長い歴史のある施設ですが、梅まつりも長い間多くの人に愛されており、今年で75回を迎えました。
梅の見頃である1月~3月に合わせて開催されますが、梅の具合によって毎年開催期間が若干異なり、76回目となる2020年は1月11日から3月8日まで開催される予定です。
見頃
熱海梅園の梅は、大体1月から3月が見頃です。梅園内には59品種427本の梅の木があり、早咲き271本・中咲き104本、遅咲き97本と品種によって見頃の時期が違うため、同じ年でも時期によって様々な梅の花を堪能することができるのも見どころのひとつです。
梅園内では樹齢100年を超える品種や一本しかない貴重な梅の木もあります。品種ごとに梅の花の色や大きさ、形が異なるので自分にとってお気に入りの梅を探してみても良いかもしれません。
梅の木それぞれに品種の名前が書かれたプレートが付いているため、どれが何の品種かを簡単に知れます。中には『開運』という縁起の良さそうな名前の品種や『思いのまま』という面白い名前の品種などもあり、名前を見ているだけでも楽しいです。
日本一早い開花
熱海梅園は日本一早く開花した梅が見られることで有名です。「梅」と聞くと3月が見頃のイメージが強いですが、熱海梅園では11月下旬~12月上旬には第一号の梅が開花し始め、1月には早咲きの梅が見頃を迎えます。
足湯や土産屋なども楽しめる
熱海といえば「温泉」のイメージが強いですが、なんとこの梅園内でも、梅まつり期間中綺麗な梅の花に囲まれながらゆったりと源泉掛け流しの足湯を体験できます。歩き疲れた時にひと休みという時におすすめです。
熱海梅園内では、入口と足湯付近にて100円で足湯用タオルの販売も行っているので、タオルを忘れてしまった方も安心して楽しめます。
梅まつりが開催されている1月~3月の間、期間限定で出店しているお土産店や屋台が多くありとても賑やかです。いなり寿司やカレーライス、静岡県ご当地名物の富士宮焼きそば、寒い時期に嬉しいおでんや豚汁・天ぷらそば等が販売されており思わず食欲がそそられます。
屋台の近くにはテーブルが数席設置してあるので、座りながら落ち着いて食べられます。
その他大福や羊羹など、熱海梅園の雰囲気にぴったりな和菓子が販売されており、観光した人々がお土産として購入しています。
上記のものはすべて有料ですが、梅まつりの期間中は無料で甘酒も振る舞われています。ただし、こちらは無くなり次第終了となってしまうため、注意が必要です。
また、梅まつりの期間中は見どころイベントも目白押しです。大道芸や芸妓演芸会、落語会のパフォーマンスなど伝統的な催し物が毎日日替わりで屋外ステージにて行われています。
熱海梅園のもみじまつり
その名の通り梅の名所として有名な熱海梅園ですが、11月になると一転して美しい紅葉スポットへと変わります。日本一開花が早い梅とは対照的に、紅葉は日本一遅い時期に見頃を迎えるのが特徴です。こちらも毎年見頃の時期に合わせて「もみじまつり」が開催されています。
見頃
熱海梅園内には380本カエデ類の木が植えられています。例年11月中旬から12月に見頃を迎え、燃え上がるように美しい紅葉が見られます。
2019年のもみじまつりは11月16日から12月8日まで開催予定です。11月から梅の開花が始まるので、早咲きで見頃を迎えた梅と紅葉を一緒に見ることができるかもしれません。もみじまつりは開催期間が3週間と梅まつりよりも短いですが、見どころがたくさん詰まっています。
梅まつりの時のように、景色の中足湯を堪能できたり、ステージではジャズバンドの生演奏を鑑賞できたりと、もみじまつりでも数々の催しを楽しめます。梅まつりとはまた違った雰囲気で新鮮です。
ライトアップもおすすめ
もみじまつりの見どころは、なんといっても夜のライトアップです。ライトに照らされた紅葉と闇夜のコントラストがとても美しく、思わずため息が出てしまいます。大人のデートスポットとしてもおすすめです。
紅葉以外のエリアでは、竹灯籠のオブジェがあり、こちらも期間限定なので見どころです。トンボや蓮の花など細やかな細工が施された竹の筒から暖かい光が漏れ出し入口を彩っています。
熱海梅園の見どころ5選
熱海梅園内の最大の見どころはもちろん梅の花や紅葉など季節ごとに違った一面を堪能できる豊かな自然ですが、梅や紅葉と一緒に楽しめるスポットが多くあり、おすすめです。特に橋や滝など、梅や紅葉と一緒に風情ある景色を味わえるようなスポットが人気です。
また、熱海梅園内と近隣には熱海市にゆかりのある偉人たちの記念館や美術館があるのも見どころです。熱海梅園内を巡るだけで、自分たちの知り得ない時代に触れ、当時の歴史や文化などを学べます。
梅園五橋
熱海梅園内には初川という川が流れており、各所に漸佳(ざんか)・迎月(げいげつ)・雙眉(そうび)・駐杖(ちゅうじょう)・香浮(こうふ)と名付けられた5つの橋が架けられています。梅や紅葉とマッチしていて、風流を感じられる場所です。
橋の上から、橋を中心に梅の花や紅葉と一緒に風情のある写真を撮ることができるので、人気のフォトスポットでもあります。中でも駐杖橋は5つの橋の中で唯一朱色に塗られている橋で印象的です。
「梅園五橋」と親しまれている熱海梅園の橋ですが、実は2009年に澤田記念美術館と韓国庭園の結ぶ橋として「梅園橋(ばいえんばし)」という橋も完成しているため、熱海梅園内には6つの橋が存在します。
梅見の滝
梅園内には「梅見の滝」と呼ばれる高さ13m、幅28.5mの滝があります。少し立ち止まり耳を傾けて、水音に癒されてみてはいかがでしょうか。
季節によって色とりどりの梅の花や紅葉とのコラボレーションを楽しめます。正面からだけでなく、洞窟に入ると滝の裏側から景色を見ることもでき、滝越しに見る梅の花もまた風情があって見どころです。
中山晋平記念館
中山晋平(1887年~1952年)は、大正時代から昭和時代にかけて活躍した著名な作曲家の一人です。「しゃぼん玉」「てるてる坊主」の作曲をした人といえば分かる人も多いのではないでしょうか。1700を超える数多くの曲を手掛け、大衆音楽の普及に大きく貢献しました。
第二次世界大戦が激しくなりつつある1944年、中山晋平は疎開先として熱海を選び、東京の中野区から移り住みました。亡くなる1952年まで居住していたその別荘が、熱海梅園へ移築され記念館として開放されています。
木造2階建ての建物は、中山晋平が生活していた当時の様子そのままに今なお静かに佇んでいます。中に入ると、当時のレコードや中山晋平直筆の譜面、当時使用されていたピアノなど貴重なものが展示されており、彼の過ごした時代の一部を垣間見ることができます。
基本情報
中山晋平記念館は、10:00~15:30まで営業しています。通常は毎週木曜日が定休日ですが、梅まつりの期間中は木曜日も開館しています。貴重な展示品の多い中山晋平記念館ですが、なんと入園料は無料です。
中山晋平記念館へのアクセスは熱海梅園と同じく、JR来宮駅から歩いて13分、またはJR熱海駅よりバス『梅園』下車して向かうのがおすすめです。車でお越しの方も、梅まつり・もみじまつりの期間中であれば駐車場が利用できます(一部時間帯有料)。
住所 | 静岡県熱海市梅園町8-1熱海梅園内 |
電話番号 | 0557-85-1933 (中山晋平記念館) |
韓国庭園
熱海梅園内にある韓国庭園は、2000年に熱海市で日韓首脳会議が開催された際、森総理大臣と金大統領が梅園を訪れたことを記念して2001年に造られました。
約400年前の韓国の庭園を本格的に再現したもので、ところどころに朝鮮王朝時代の様式が取り入れられており、足を踏み入れるとたちまち当時の韓国へタイムスリップしたような気分が味わえます。
庭園に建てられている建築物の中にもあがることができ、中には朝鮮王朝時代を再現した内装や衣装を纏った人形が置かれているので、当時の様子を肌でリアルに感じられます。
澤田政廣記念美術館
澤田政廣は熱海市出身の芸術家で、文化勲章受章者で熱海市の名誉市民でもあります。93歳で亡くなるまで木彫を始め、墨彩や絵画、陶芸、版画、書など幅広い分野で活躍していました。こちらの美術館では、彼の力強さや生命力の強さを表した数々の作品が展示されています。
熱海梅園に隣接した場所にあるこの美術館には、入口の天井に美しい青色を基調としたステンドグラスがあります。こちらも澤田政廣の「飛天」という作品で、このステンドグラスの下で手を繋ぐといつまでも幸せになれるという言い伝えがあり観光客に人気のスポットです。
基本情報
澤田政廣記念美術館は、9:00~16:30まで営業しており、毎週月曜日がお休みです(月曜日が祝日の場合は開館)。中高生は210円、それ以上の方は320円の入館料が掛かります。小学生以下は無料です。
館内には無料の駐車場があり、通年利用可能です(10台分)。梅まつり・もみじまつりの期間中は梅園の駐車場もあります(有料)。電車でのアクセスはJR来宮駅から徒歩15分、もしくはJR熱海駅からバスに乗り『澤田記念美術館』で下車すると近いです。
住所 | 静岡県熱海市梅園町9-46 |
電話番号 | 0557-81-9211 (澤田政廣記念美術館) |
熱海梅園の基本情報
熱海梅園の基本的な営業時間は8:30~16:00(もみじまつりライトアップは21:00まで)ですが、営業時間外も開放しているので早朝や夕方以降も入園できます。営業時間以外の時間は入園料無料です。
入園料は基本的に無料ですが、梅まつり期間中の8:30~16:30のみ入園料として一般300円(中学生以下無料)、団体(11名以上の場合)200円、市民100円が発生します。熱海市内宿泊者でその場で宿泊したと証明できるもの(領収書など)があれば100円で入園できます。
梅まつり期間中でも上記の時間以外であれば無料で入園できます。もみじまつり期間中はどの時間帯も無料です(駐車場は一部時間有料)。
アクセス・駐車場
熱海梅園は熱海駅からのアクセスが良好なので、熱海駅周辺の観光とセットで楽しめます。駐車場も完備しているので電車・バス・車どの交通手段からでもアクセスしやすいです。
公共交通機関でアクセスする場合は、JR伊東線熱海駅で乗車、一駅隣の来宮(きのみや)駅で降りて12分程歩くと到着します。熱海駅からはバスも出ており、相の原団地行きバスで15分ほど揺られて梅園で下車後すぐ前なので出来るだけ歩かず行きたい方におすすめです。
混雑が予想されるため公共交通機関でのアクセスがおすすめですが、梅まつりともみじまつりの期間中であれば車でアクセスしたいという方向けに駐車場(100台分)も完備しているので安心です。
梅まつりの期間中は普通乗用車は600円、二輪車は300円の駐車場代が掛かります。もみじまつり期間中は駐車場代が少し安くなり、9:00~17:00まで普通乗用車は300円、二輪車は100円、17時以降は無料で駐車場を利用できます。
住所 | 静岡県熱海町梅園町8-11 |
電話番号 | 0557-85-2222 (熱海市観光協会) |
熱海梅園で季節の訪れを感じよう!
熱海梅園は1月~3月各月・各週の梅まつり、11月日中・夜のもみじまつりと何度行ってもその度に違った景色を楽しめる、見どころ満載のおすすめ観光スポットです。熱海からのアクセスも良いので、次回熱海を観光する時はプランに取り入れてみてはいかがでしょうか。